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菌活コラム

菌活でスイッチオン!春への一歩を踏み出そう

2024.02.01
菌活でスイッチオン!春への一歩を踏み出そう

食事で行うダイエットは「ヤセ菌」がカギ!

一方この時期、花粉症とともに多くなる話題が「ダイエット」です。とはいえ外はまだまだ寒く、運動するのも億劫になりがち。そこで、次に、日々の生活の中でできるダイエットのポイントを3つご紹介します。

  1. 腸内の「ヤセ菌」を増やす
  2. 日常動作を大きくし消費エネルギー量を増やす
  3. 深呼吸で体温と代謝をアップ

1つ目は、ダイエットに最も効果的な「食事」を工夫して腸内の「ヤセ菌」を増やすこと。腸内には通称「デブ菌」と「ヤセ菌」と呼ばれる腸内細菌が存在し、「デブ菌」が増えると太りやすい体質となり、「ヤセ菌」が増えると痩せやすい体質になります。

腸内細菌は「善玉菌」と「悪玉菌」、そしてどちらか優勢の方に味方する「日和見菌」の3つに分けられますが、実は「デブ菌」と「ヤセ菌」はどちらも「日和見菌」に属しています。「デブ菌」は悪玉菌と相性が良く、脂質や糖質が大好き。脂肪細胞に栄養を取り込ませる性質があり、太りやすい体質を作ります。一方「ヤセ菌」は善玉菌と相性が良く、食物繊維が大好き。食物繊維を発酵させて「短鎖脂肪酸」を産生し、脂肪の吸収抑制や、体内の脂肪燃焼を助けます。
また「短鎖脂肪酸」は全身の脂肪細胞での栄養の取り込みを抑制する働きもあるため、「ヤセ菌」が多いと痩せやすい体質になります。「デブ菌」と「ヤセ菌」はライバル同士のため、片方が増えれば片方が減ります。つまり、食物繊維豊富な食事で「ヤセ菌」の多い腸へと整えることがダイエットにつながるのです。

「ヤセ菌」の大好物である食物繊維豊富な食材は先述の通り、穀類、イモ類、豆類、野菜類、果物類、きのこ類、海藻類などがあります。中でも、きのこ類は食物繊維が豊富なだけでなく、うま味成分が豊富で種類も多く、和洋中どんな料理にも美味しく取り入れることが可能です。また、きのこを毎日50g食べてもらう臨床研究では、「腸内の短鎖脂肪酸が優位に増加した」という結果も得られています。きのこは低カロリーで、ビタミンやミネラル、アミノ酸などダイエットの時に不足しがちな栄養素を豊富に含むので、ダイエットの心強い味方。ぜひ、様々な料理に活用してみてください。

日常の動作を大きくしてダイエット効果を高めよう

実践しやすいダイエット習慣の2つ目は、日常生活の動作を大きめに行うことです。寒い時期、身体は体温を維持するためにより多くのカロリーを消費するので、夏に比べて痩せやすい時期でもあります。そのため、家事を行う際にいつもより大きく身体を動かす、階段を使う、ペットの散歩を長めにする、歩幅を広げるなど、ちょっとした動作の工夫でもダイエット効果を得やすくなります。日常生活で活動量を増やすことに慣れたら、ウォーキングなどの運動習慣を取り入れてみましょう。さらに効果が高まりおすすめです。

深呼吸が痩せやすい身体作りを後押し♪

そして3つ目は、「深呼吸」です。深呼吸は、単にリラックスするためだけではなく、体温の維持と代謝の向上にも役立ちます。深い呼吸を行いながらお腹を意識的に動かすことで内臓が刺激され、身体が内側から温まり、結果として代謝が促進されます。深呼吸はどこでも簡単に行えるため、日常生活に取り入れやすい健康法の一つとしておすすめです。

少しずつ日も長くなり、春の足音が聞こえてきそうな時期ですが、まだまだ寒い日も続きます。日々の食事や生活習慣を工夫することで体調を整え、笑顔で元気に、新しい季節を迎えられるよう身体を内側から整えていきましょう。

INDEX

・2月はもう危険!花粉症やアレルギー症状へのケアを始めよう
・免疫細胞を元気にする3つのコツ
・アレルギー症状緩和には「自律神経」と「睡眠」もポイント
・食事で行うダイエットは「ヤセ菌」がカギ!
・日常の動作を大きくしてダイエット効果を高めよう
・深呼吸が痩せやすい身体作りを後押し♪

2月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典(いけだ まさのり)

群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長

渡邉 華帆(わたなべ かほ)

理学療法士
雨宮病院リハビリテーション部

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