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菌活コラム

健康の先にある笑顔を、菌活から〜ピンクリボン月間〜

2022.10.01
健康の先にある笑顔を、菌活から〜ピンクリボン月間〜

10月は“ピンクリボン月間”。これは、世界的に行われる乳がん早期発見を促す活動です。乳がんは早期発見・早期治療で治ると言われていますが、日本の乳がん検診率は40%程度と欧米の80%に比べると半分も低い結果に。乳がんは30〜65歳の働き盛りの女性のがんによる死因の第一位となっており、2022年の時点では日本女性の9人の1人が罹る病気とも言われています。そこで今月はピンクリボン月間をきっかけに、女性や家族の健康を見直す機会を作ってみませんか?

ホクトのピンクリボン活動については詳しくはこちら>>

INDEX

・健康の要=『腸』を支えるのは100兆個の「腸内細菌」
・腸内の善玉菌を増やすには食物繊維が必要!
・きのこを毎日食べて食物繊維の不足分を補おう!
・10月は肌の乾燥にも注意を
・肌ケアのコツ①スキンケアは洗顔&保湿が基本
・肌ケアのコツ②こまめな水分補給が美肌作りに効果あり
・肌ケアのコツ③食生活には肌作りに必須のビタミンを取り入れて

健康の要=『腸』を支えるのは100兆個の「腸内細菌」

健康を維持する上で意識したいのが、健康の要と言われる『腸』です。腸は、食べ物の消化・吸収を行うだけでなく、身体の免疫機能や肌の状態、アレルギー症状、うつ症状など心身のすべてに影響を及ぼすと言われています。

最近では、腸の免疫システムを利用した『がん免疫療法』というものもあり、腸が健康に与える影響はとても大きいのです。

菌活コラム10月

そんな腸を支えているのは、約1000種類、数にして100兆個、重さにして1.5〜2kgもの「腸内細菌」です。この腸内細菌は善玉菌・悪玉菌・日和見菌のバランスで保たれており、ベストなバランスは2:1:7。こうした状態は『腸内フローラ』と呼ばれ、このバランスが崩れる=悪玉菌が増えると、便秘や下痢、肌荒れやアレルギー、慢性的な不調など様々な悪影響が身体に現れます。

腸内の善玉菌を増やすには食物繊維が必要!

健康維持のためには腸内フローラを整える必要があるのですが、私たちの食生活や生活習慣が腸内フローラに直結します。

善玉菌を増やすには、善玉菌の餌になる食物繊維をたくさん摂取することが不可欠。1日あたりの食物繊維の摂取目標量は男性21g以上、女性18g以上で、理想量は24gとされています。しかし、現在の日本人の平均摂取量は16gに留まり、日々の食生活でしっかり摂取することは難しいのが現状です。

きのこを毎日食べて食物繊維の不足分を補おう!

そこでぜひ取り入れたいのが食物繊維を豊富に含むきのこです。きのこは100gあたり3〜4gの食物繊維が含まれており、1日50〜100g摂取することで食物繊維の不足分を効率よく補うことができます。

また、食物繊維には腸の老廃物や余分なコレステロールを絡めとる水溶性食物繊維と、腸のぜん動運動を刺激して排便を促す不溶性食物繊維の2種類があり、きのこはその両方がバランスよく含まれている上に、様々な食材と相性が良いのも魅力。朝・昼・晩のどのタイミングでも食べやすく、気軽に食生活に取り入れやすいというのも嬉しいメリットです。健康は1日にしてならず、ですので毎日おいしく、無理なく続けていけるといいですね。

10月は肌の乾燥にも注意を

一方で、本格的な秋を迎えて、女性や家族の健康維持を考えるなら「乾燥」にも注意が必要です。10月〜11月は湿度が急激に下がるため、乾燥による肌トラブルも増える時期。肌が乾燥すると、皮膚のターンオーバー(生まれ変わり)に一時的な乱れが生じ、未熟な角質細胞がどんどん作られてしまいます。未熟な角質細胞は保湿機能や肌のバリア機能が十分に働かず、肌の乾燥はますます進むことに。この悪循環が肌トラブルの原因となり、カサつきや肌荒れ、乾燥じわなどの不調を引き起こすのです。

菌活コラム10月

こうした肌トラブルを未然に防ぐためにも、10月は特にスキンケアも入念に行いたいところ。ターンオーバーは約4週間かけて行われるため、10月に感じた肌の不調が11月〜12月になって本格的に現れることも。早めのケアが肌トラブル予防には欠かせないため、ぜひ以下の3つのセルフケアを意識して、肌の健康も維持していきましょう。

肌ケアのコツ①スキンケアは洗顔&保湿が基本

まず、スキンケアに関しては、「洗顔」と「保湿」が大切。乾燥する時期は肌もダメージを受けやすいため、洗顔時にゴシゴシと擦らず、石鹸や洗顔フォームをよく泡立ててから優しく洗い、肌を刺激しないように注意を。また、洗顔後の水分を拭き取る際も、タオルでぽんぽんと押さえるように拭き、丁寧に優しく行うといいでしょう。

菌活コラム10月

そして洗顔後は化粧水や美容液でしっかり保湿します。化粧水については、人それぞれ肌質があるため、一概にコレ!とは言えませんが、香料や防腐剤、アルコールを配合していない低刺激のものがおすすめです。化粧水や美容液で肌に潤いを与えた後は、仕上げに乳液やクリーム、白色ワセリンなどで潤いを閉じ込め、しっかりキープすることもポイントです。

肌ケアのコツ②こまめな水分補給が美肌作りに効果あり

次に意識したいのが水分補給。こまめな水分補給は美肌に役立ちます。水分を十分に摂ることで肌の細胞に栄養を運ぶ「血液」の水分濃度が高くなり、サラサラとした血液に。良い状態の血液が身体中を流れることで、酸素や栄養素が肌に届きやすくなるのです。

菌活コラム10月

「喉が渇いたな…」と自覚する頃には身体はすでに水分不足に陥っているため、定期的に水分を摂取するように心がけましょう。涼しくなり、汗をかかなくなると水分補給もつい怠ってしまいますが、身体の乾きで肌の潤いも失われやすくなるため、少量ずつこまめに水分摂取をしましょう。

なお、カフェインを含むコーヒーや紅茶などは利尿作用があり、かえって体内から水分の排出を促してしまうので気をつけて。白湯や生姜湯などを飲むのがおすすめです。

肌ケアのコツ③食生活には肌作りに必須のビタミンを取り入れて

最後に、肌作りの基本となる食生活について。肌作りのためには、肌の原料となるタンパク質をはじめ、肌の新陳代謝を促し、健やかな肌へと導くビタミンB2やB6、ビタミンA、ビタミンCを積極的に摂るといいでしょう。

菌活コラム10月

タンパク質は肉や魚、卵に、ビタミンA、Cは緑黄色野菜に多く含まれています。また、きのこに多く含まれるビタミンB2は「美容ビタミン」とも呼ばれ、肌のターンオーバーを促し、健康な肌を作り出すために不可欠な栄養素です。きのこの食物繊維と合わせて、日々の食事にぜひ取り入れていきましょう。また、きのこには強い抗酸化作用を持つエルゴチオネインも豊富。エルゴチオネインはきのこ特有の成分で、アンチエイジングにも効果的!美肌をキープするために、きのこは様々な栄養素でサポートしてくれる食材なのです。

さらに、睡眠不足やストレスを解消することも大切。規則正しい生活を心がけ、適度な運動や趣味を楽しむなど、ポジティブに過ごして心身の健康を維持しましょう。

ピンクリボン月間でもある10月は、女性だけでなく家族や自分自身など、一人一人が健康を見直す良いきっかけになるはずです。おいしいものもたくさん出回る豊穣の秋。日々の生活を整えながら、おいしく楽しめる秋を過ごしましょう。

10月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典(いけだ まさのり)

群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長

小林 樹広(こばやし みきひろ)

理学療法士
医療法人雨宮病院 リハビリテーション部 副部長

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