満喫する秋へ!いたわり菌活術でダメージケア
2022.09.019月に入り涼しい日が増える一方で、夏の間に受けた肌の紫外線ダメージや、暑さによる疲れも表面化しやすい季節です。そこで今月は、夏のダメージや不調をしっかりケアして、秋を満喫できる身体を作っていきましょう!
INDEX
・2種類の紫外線ダメージをケアしよう
・肌のターンオーバーを助ける食材とは?
・UVケアに役立つ日焼け止め選びのコツ
・夏の疲れは腸に出やすい?!
・食物繊維豊富なきのこで腸内環境を整えよう
2種類の紫外線ダメージをケアしよう
紫外線から受けるダメージには大きく分けて2種類あります。一つは日焼けなど肌の表面に起こるダメージ。もう一つは肌の弾力やハリといった肌の深部に起こるダメージです。
日焼けによるダメージは肌の炎症を引き起こし、皮膚の乾燥やバリア機能の低下を招きます。そうなると、肌は外からの刺激に弱い“無防備な状態”に…。こうした肌状態の悪化が、肌荒れなどのさらなるトラブルを引き起こします。敏感になってしまった肌をケアするには、洗顔の際は優しく撫でるように洗って肌を傷つけないように注意することと、洗顔後の保湿が非常に重要です。
また、肌の弾力やハリを回復させるには、肌のターンオーバーを促し、肌の代謝を良くすることを意識するといいでしょう。肌は約4週間かけて生まれ変わると言われています。8月で受けたダメージを9月いっぱいかけて修復していく。そんな地道なケアを続けていく心構えが持てるといいのかもしれません。
肌のターンオーバーを助ける食材とは?
肌のターンオーバーを助けるには、化粧品による外側からのケアだけでなく、身体の内側からケアすることも非常に重要です。特にビタミンB2を含む食品を摂取することが肌の代謝を促し、効果的なダメージケアに有効です。
ビタミンB2を多く含む食材には豚レバーやアーモンドなどが挙げられますが、きのこも代表的な食材の一つ。きのこはビタミンB2に加え、腸の老廃物の排出を促す食物繊維や抗酸化物質であるエルゴチオネインも豊富。そのため、美容に嬉しい栄養素がギュッと詰まった食材でもあります。毎日の食事にきのこを積極的に取り入れることで、食事の基本である「栄養バランス」が整う上に、身体も肌もケアしていくことができるでしょう。
UVケアに役立つ日焼け止め選びのコツ
紫外線量は8月をピークに減少しますが強い日差しは9月も続くため、長時間外で過ごしたり、外出したりする際には引き続き紫外線対策を行いましょう。
ちなみに、皆さんは日焼け止めをきちんと選んでいますか? 日焼け止めの指標としてよく用いられるSPF値ですが、これはSun Protection Factorの略で、紫外線によって起こる急性の炎症の防止効果の程度を表しています。値が大きいほど防止効果が高くなり、最高値は50で、明らかにSPF51を超える製品はSPF50+と表示されます。このSPF値は、ただ数値が高いものを選べばいいというわけではなく、日常生活レベルであればSPF値は20〜30が適切です。SPF値が高すぎると、かえって肌に負担をかけてしまうため注意が必要。レジャーなどで長時間野外にいる場合は、SPF値50ぐらいが良いと言われています。用途に合わせて使い分けができると、肌に余計な普段をかけずにUVケアができるでしょう。
夏の疲れは腸に出やすい?!
9月は、肌だけでなく身体のダメージもじわじわと現れてくる時期。夏に溜まった疲労をケアするためには、食事の内容を工夫しましょう。睡眠やストレッチなども疲労回復には効果的ですが、遊びや飲み会などで食事の量やリズムが崩れやすい夏休みの後は、身体を整える食事でしっかりと体内からケアしてあげることも大切です。
特に気をつけたいのが腸内環境の乱れを整えること。夏場は暑さが原因で食欲不振になったり、冷たいものを食べる機会が増えたり、室内外の温度差で自律神経が乱れたり、眠りが浅くなったりと、腸内環境が乱れる原因が多い時期です。こうした生活リズムや食事の乱れによって腸内細菌のバランスが崩れやすくなると言われています。バランスが崩れると腸内の悪玉菌が増え、下痢や便秘などが引き起こされ、慢性的に腸に負担がかかる悪循環に陥ることも。そうした慢性的に便通異常や不快感がある状態は『過敏性腸症候群(B I S)』と呼びます。
たかがお腹の不調と考えがちですが、場合によっては身体のだるさや倦怠感、不安やうつ症状なども引き起こす可能性もあるため、寝てもなかなか疲れが取れない、身体がだるい、やる気が出ないなどの症状を感じている方は、腸内環境を改善することで解消するかもしれません。
食物繊維豊富なきのこで腸内環境を整えよう
夏の疲れは思いもよらぬ形で表面化していきます。そのため、食事を見直して食物繊維を積極的に摂り、腸内環境を改善していくことが何よりの対策に。食物繊維は便通を良くするだけでなく、腸内に住む腸内細菌のエサになり善玉菌を増やしてくれます。そうすることで腸内環境を整え身体の調子を整えることができるのです。
食物繊維を多く含む食材として、きのこや野菜、海藻などがありますが、とりわけきのこは食物繊維に加えてビタミンB1も豊富。ビタミンB1には糖質を代謝してエネルギーに換える働きがあるため、しっかり摂取することでスタミナアップや疲労感の軽減にも効果が期待できます。
9月はきのこを食べて、夏の疲れや肌ダメージを美味しく、楽しくケアしましょう。そして、身体の内側と外側、両方から元気とキレイを実現していきましょう!
9月のおすすめ菌活レシピ
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きのこと海老のガンボ
【美容ケア】
きのこに豊富な“美容ビタミン”ビタミンB2と、オクラやパプリカなどのビタミンACEの抗酸化作用で美容を後押し! -
きのこと彩り野菜の豚肉巻き
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きのこと豚肉に豊富なビタミンB1は糖質の代謝を促して効率の良いエネルギーづくりをサポートします♪ -
霜降りひらたけの煮浸し風
【腸を整える】
霜降りひらたけに豊富な食物繊維は、腸の老廃物の排出を促したり、腸の善玉菌のエサとなって腸を整えます。 -
霜降りひらたけのさっぱりにゅう麵
【季節の変わり目対策】
きのこに豊富な食物繊維は全身の免疫細胞の約7割が存在する「腸」を整えることで体調管理をサポートします。 -
霜降りひらたけと里芋のおろし煮
【腸を整える】
きのこに豊富な不溶性食物繊維と、里芋に豊富な水溶性食物繊維のWパワーで効果的に腸を整えます♪ -
生どんことイカのパスタ
【美容ケア】
生どんこに豊富なビタミンB2はお肌を健やかに保ち、イカに豊富なタンパク質はお肌の材料となることで肌ケアを応援!
profile
群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長
理学療法士
医療法人雨宮病院 リハビリテーション部 副部長
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