PAGETOP
菌活コラム

イベントシーズン満喫♪うるおい&寒さケアで冬もキレイ

2023.12.01
イベントシーズン満喫♪うるおい&寒さケアで冬もキレイ

肌のカサカサの原因は血行不良?!食事で意識したい栄養素とは

本格的に寒さが厳しくなる12月は、身体の冷えに加えて「乾燥」に悩む方も多くなります。なぜ冬になると肌が乾燥するのでしょうか? その要因は、空気中の水分量が減ること、そして、気温の低下により身体が冷えることで起こる血行不良にあります。

寒さで血管が収縮すると血流が悪くなり、毛細血管の末端まで血液が届かなくなってしまいます。
血液が末端まで届かない=栄養素も届かないということ。これが皮膚のターンオーバーのサイクルを乱し、肌細胞の再生を阻害します。

対策として有効なのは、まずは身体を温めること。そして、乱れた肌の再生力を整えるための食事が大切です。肌の再生を促すのに必要な「ビタミンB2」や、新しい肌の材料となる「タンパク質」、血行を促し冷えの予防に役立つ「ナイアシン」や「アリシン」といった栄養素を積極的に摂ることで、乾燥に負けない肌作りをサポートします。

タンパク質が豊富な食材には、肉や魚、卵、大豆などがあり、ビタミンB2やナイアシンが豊富な食材の代表格はきのこです。また、アリシンは玉ねぎやニンニクなどの香味野菜に豊富で、血行促進のほかにも抗酸化作用や免疫力の向上、ビタミンB1の吸収を助けるなど、冬の乾燥・冷え対策に欠かせない様々な働きを持っています。

ダイエットにも怪我予防にも!「きのこ」は冬の健康サポーター!

最後に、冬になると気になる体重増加や骨折などの怪我予防についてご紹介します。
冬はどうしても運動不足になりやすく、運動量が減ることでエネルギー消費量も少なくなるため、今までと同じ量の食事を摂るだけでも体重は増加します。加えて寒さで身体がこわばりやすく、運動不足により筋肉も低下するため、転倒による骨折などの怪我も多くなります。

そうした体重増加や怪我を予防するのにおすすめなのが、実は「きのこ」なんです。
低カロリー食材でもあるきのこは、食事の量を減らすのが難しい時にボリュームアップを叶えながらもカロリーを抑えることができます。また、きのこに豊富なビタミンDには、丈夫な骨や筋肉を作るのに欠かせない「カルシウム」の吸収を助ける作用があります。カルシウムは、体内に吸収されにくい栄養素と言われており、吸収をサポートするビタミンDは欠かせない存在。ビタミンDは2020年「日本人の食事摂取基準」で摂取基準が引き上げられているほど注目されている栄養素でもあります。

一般の方にきのこを毎日食べてもらう実験を行ったところ、筋肉量は維持しながら体重や体脂肪率は減少したという結果も得られています。きのこは寒さで乱れやすい「腸」のケアにも役立つことから、冬を健康により乗り切るための頼れるサポーターでもあるのです。

さらに、運動不足の解消には、食事に加えて日々の生活の中からも改善できることがあります。
例えば、テレビを観ていてCMになったら筋トレやストレッチをする、バランスボールに乗りながらテレビを観る、髪を乾かしながらつま先立ちをする、掃除の時に身体を大きく動かし、使っている筋肉を意識するなど。小さなことですが、こうしたことにこまめに取り組むだけでもいい運動になります。日々の暮らしの中にある隙間時間を活用していきましょう。

一年でもっとも忙しい12月。楽しいイベントはしっかり楽しみ、一年を気持ちよく締めくくれるよう、日々の生活習慣や食事内容を少しだけ工夫して、元気で健康な毎日を過ごしていきましょう。

INDEX

・寒さ対策はココを温めよう!効果的に身体を温めるコツとは
・イベント続きの12月はアルコールケアも忘れずに
・肌のカサカサの原因は血行不良?!食事で意識したい栄養素とは
・ダイエットにも怪我予防にも!「きのこ」は運動量が減る冬の健康サポーター!

12月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典(いけだ まさのり)

群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長

渡邉 華帆(わたなべ かほ)

理学療法士
雨宮病院リハビリテーション部

きのこらぼに無料会員登録をしていただき、ログインした状態で記事をご覧いただくとポイントがもらえます。
貯まったポイントは、プレゼント応募にご利用いただけます。