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菌活コラム

菌活で温活!乾燥&寒さケアでカラダの冬支度

2022.11.01
菌活で温活!乾燥&寒さケアでカラダの冬支度

寒さが身に染みる季節になってきました。晩秋にあたる11月は、本格的な冬の到来を前に冷えや乾燥が気になる時期です。体調不良や肌トラブルも増えるため、食事や生活習慣を整えてしっかりケアすることが大切。早めに対策をとることで、寒い季節も元気に乗り越えていきましょう。

INDEX

・寒さケアのポイント①ぬるめのお湯に浸かって血行改善を!
・寒さケアのポイント②食生活では「代謝熱」を意識しよう
・乾燥は肌のバリア機能の大敵!まずは「保湿」が乾燥対策の鉄則
・血行不良は肌トラブルの素!入浴やマッサージで血流改善を
・ビタミンB群と食物繊維が美肌作りの必須栄養素!

寒さケアのポイント①ぬるめのお湯に浸かって血行改善を!

今の時期、すぐに始めたいのが寒さケアです。身体が冷えると血行が悪くなり、全身の臓器への栄養が行き渡らなくなったり、体内の老廃物をしっかり排出できなくなったりと、様々な弊害が生じます。また、体温が下がることで免疫力も低下するため、今の時期は特に身体を冷やさない工夫をすることが大切。そこで、毎日の生活で気軽に取り組めるのが①入浴と②食事です。

菌活コラム11月

入浴する際は、38〜40℃のややぬるめのお湯に5〜10分ほど、肩までしっかり浸かることで身体の深部温度を上げることができます。注意したいのは、お湯の温度。43℃を超えるような熱めのお湯では、皮膚に必要な皮脂を取り除いてしまう危険性や、熱い湯に長時間浸かることで自律神経の乱れを引き起こすこともあるため、“ぬるめ”を意識することがポイントとなります。

寒さケアのポイント②食生活では「代謝熱」を意識しよう

寒さケアには食事も欠かせません。食事をとることで食べたものを代謝する際に熱が発生し、体温の維持に役立ちます。食事では三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)と、それを代謝するビタミンやミネラルをバランスよく摂ることが重要です。

菌活コラム11月

きのこには三大栄養素の代謝に欠かせないビタミンB群が豊富に含まれるため、普段の食事にきのこを合わせるだけで三大栄養素を効率よく代謝することに繋がります。また、きのこには血行を良くする「ナイアシン」も豊富。ナイアシンは血管を広げ、血行を促す作用があるため、全身に血液を巡らせることで冷えを撃退する効果が期待できます。

乾燥は肌のバリア機能の大敵!まずは「保湿」が乾燥ケアの鉄則

今の時期にもう一つ気をつけたいのが乾燥による肌トラブル。11月は、急な温度や湿度の変化により、体内の血液循環が悪くなり、皮脂や汗の分泌量が減少すると言われています。皮脂や汗の分泌量が減ると、肌を守るバリアとしての役割を果たす「皮脂膜」が十分に作られなくなり、カサつきやニキビなどの肌トラブルを起こしやすくなってしまうのです。

こうした肌トラブルを未然に防ぐためには、①保湿 ②血流改善 ③食生活改善 の3つを意識するといいでしょう。

まず、①保湿について。乾燥によって皮膚がダメージを受けると、皮膚の一番外にある「角質」に異常が生じます。角質は体内から水分が失われるのを防いだり、外部からの有害物質の侵入を防ぐ“バリア機能”を担ったりしています。そのため、こまめな保湿を行うことで肌のバリア機能を維持し、肌荒れ・かゆみ・カサつきなどを抑えることができます。冬場は空気が乾燥しやすい上に、エアコンなどにより皮膚表面が乾燥しやすくなるため、室内・室外ともに保湿を心がけましょう。

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血行不良は肌トラブルの素!入浴やマッサージで血流改善を

次に②血流改善について。血流が悪くなると、老廃物が溜まりやすくなり、全身の栄養状態が悪くなります。皮膚ではターンオーバーに影響を及ぼし、健康な皮膚の状態を維持することが困難に。こうした血行不良を防ぐには、先述した入浴や食事などの生活習慣で身体を温めるほか、マッサージによる循環改善、ウオーキング・ジョギングなどの軽い運動で全身の血流を促すことが効果的です。

ビタミンB群と食物繊維が美肌作りの必須栄養素!

最後に③食生活の改善について。偏った食生活や無理なダイエットによる栄養不足は、肌のターンオーバーが乱れる原因になります。食事では、肌の材料となるタンパク質と、タンパク質を代謝するビタミンB群、そして栄養の入口「腸」を整える食物繊維を積極的に摂ることで美肌作りを効果的に行うことができます。

まずはタンパク質。タンパク質は全身の細胞の材料になるため、不足すると肌荒れだけでなく免疫力や集中力の低下、疲れやすいなど様々な不調に繋がります。肉や魚、卵、大豆製品などを毎日しっかり食べるのがおすすめです。

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また、ビタミンB2は「美容ビタミン」「発育ビタミン」と言われ、肌の健康に欠かせない栄養素。タンパク質の代謝を助け、皮膚や粘膜の機能維持や成長に関わるビタミンB2を摂ることで、肌のターンオーバーを整え、乾燥に負けない健康な肌を作る手助けになります。

菌活コラム11月

さらに、食物繊維は便通や腸内細菌のバランスを整え、腸内環境を正常に保つ働きがあります。食生活や生活リズムの乱れ、ストレスなどは腸内環境の悪化を引き起こし、肌荒れやニキビ、吹き出物などの原因になると言われています。反対に、腸が整うことで肌に必要な栄養素がしっかり吸収でき、体内の老廃物もしっかり排出できるようになります。「肌は腸を映す鏡」とも呼ばれるように、美肌は腸からつくられると言っても過言ではありませんので、栄養をとることに加え、腸を整えることも意識していきましょう。そして、今ご紹介したビタミンB2や、食物繊維を豊富に含む食材が「きのこ」なんです。

きのこはこの時期の体調管理にも欠かせません。免疫に関わる細胞の約7割が腸に存在することから、腸は体内で最大の免疫器官とも言われており、腸の健康を維持することが免疫力アップのカギを握ります。また、きのこに豊富な食物繊維の一種「βグルカン」にも、体調管理を後押しする効果が期待できます。さらに、きのこを継続的に食べることで、免疫に関わる腸内細菌が増加したという報告もあります。

これからますます寒さや乾燥が厳しい季節になっていきますが、毎日の食事や生活習慣を見直し、「きのこで菌活」も取り入れながら、準備&ケアを始めませんか?身体の内側からのケアを実践し、寒い季節も元気に過ごしていきましょう。

11月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典(いけだ まさのり)

群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長

小林 樹広(こばやし みきひろ)

理学療法士
医療法人雨宮病院 リハビリテーション部 副部長

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