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菌活コラム

秋の菌活で寒暖差ケア♪健康と美容を叶える食事術~ピンクリボン月間~

2023.10.01
秋の菌活で寒暖差ケア♪健康と美容を叶える食事術~ピンクリボン月間~

ダイエットの強い味方。きのこに豊富な食物繊維の健康効果とは?

一方、秋は旬を迎える食材が多く、また涼しくなり食欲が増すことでつい食べ過ぎてしまい、体重が増えやすい時期でもあります。食べ過ぎは肥満にも繋がるため、食事を工夫して食べ過ぎを防ぎましょう。

食事のコツとしては、きのこなど、食物繊維豊富な食材を組み合わせることがポイント。噛む回数が増えて、それにより脳の満腹中枢が刺激されて満足感を感じやすくなります。さらに食物繊維が糖質や脂質の吸収を穏やかにすることで急な血糖値の上昇や余計な脂肪の吸収を抑制してくれます。
食物繊維は体内に吸収されることはなく、健康の要「腸」を整えるのに不可欠なことから、厚生労働省でも1日の目標摂取量が決められています。成人男性21g以上、成人女性18g以上という基準がありますが、若い人ほど目標を下回っており、食物繊維の摂取量が少ないのが現状です。健康作りにもダイエットにも役立つ「食物繊維」を、秋の健康管理では特に意識して摂ってみてください。

ちなみに、一般的に食べてから満腹感を感じるまでには15〜20分かかるとされるため、よく噛みながら食事を楽しむことが健康な身体作りにもつながります。

食事を工夫して、秋の美肌作りにもアプローチ!

また、気温の低下とともに気になるのが「空気の乾燥」。乾燥によって肌組織や粘膜が乱れると、肌トラブルの原因になったり、病原菌が体内へ侵入しやすくなったりするなど、様々な弊害が引き起こされます。本格的に寒くなる前の今の時期、食事を工夫することで乾燥に負けない肌作りを行なっていきましょう。ポイントは、肌の材料となるタンパク質と肌の代謝を助けるビタミンB群です。

肌は、土台となる「繊維芽細胞」が、肌のハリを生み出す「コラーゲン」、弾力を保つ「エラスチン」、潤いを与える「ヒアルロン酸」を生み出すことで健康な状態が保たれていますが、材料が不足することで肌の代謝が落ち、合成スピードが低下して古い細胞が身体の中に残ってしまい、肌トラブルとなります。

体重増加も気になる10月ですが、高タンパク質で低脂質でもある鶏肉や大豆類、ビタミンB群の豊富な赤み肉や魚、さつまいも、きのこ類などを意識して摂るといいでしょう。中でもきのこは低カロリーなうえ、強力な抗酸化成分である「エルゴチオネイン」が含まれており、シミやシワ対策にも効果が期待できます。秋の味覚とともに、美容応援食材でもあるきのこを組み合わせてみるのもおすすめです。

気温が下がり、過ごしやすくイベントも多い秋。ピンクリボン月間にちなんだイベントも各地で開催されています。気持ちの良い季節を存分に楽しみながら、ご自身や大切な人の身体、健康にも意識を向けて、元気に秋を楽しみましょう!

INDEX

・日本の乳がん検診受診率は先進国の中で低い傾向に
・免疫アップは腸内の「酪酸菌」がカギを握る!
・「身体を温める食事」も免疫アップには効果的
・「肥満」は免疫機能を低下させる一つの要因に
・ストレッチだけでもOK! 身体を動かして免疫アップを図ろう
・ダイエットの強い味方。きのこに豊富な食物繊維の健康効果とは?
・食事を工夫して、秋の美肌作りにもアプローチ!

10月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典(いけだ まさのり)

群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長

渡邉 華帆(わたなべ かほ)

理学療法士
雨宮病院リハビリテーション部

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