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菌活コラム

夏冷え&夏疲労を撃退!菌活で内側から整える

2023.08.01
夏冷え&夏疲労を撃退!菌活で内側から整える

夏冷えは肌にも大敵!美肌作りに効く栄養素を意識して食事を。

さらに、夏冷えは肌状態を悪化させる要因にも。夏の肌トラブルの原因は、紫外線だけではないんです。

冷たい食べ物や飲み物を摂りすぎると身体を冷やし、血流が滞ってしまうため、必要な栄養素や酸素が皮膚に行き届かなくなります。これによって血中の酸素量や皮膚の新陳代謝が低下。皮膚のターンオーバーも乱れます。このターンオーバーのサイクルが乱れると、ニキビや吹き出物が出たり、肌荒れを引き起こしたりします。

そうならないためには、ビタミンB群を意識した食事や、飲み物を常温・ホットで飲んだり、スープなどの温かい料理を食べたりして身体の冷えを防ぐことが大切です。

また、脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立つビタミンB2も健康な肌を保つためには必須の栄養素。きのこなどの菌類や一部細菌のみが生成できるエルゴチオネインは、強い抗酸化作用を持ち、現代の生活環境で体内に過剰発生しやすくなっている活性酸素を除去する働きがあり、肌のシミ・シワ・たるみが予防できるうえ、老化や疲労、生活習慣病の予防にも効果が期待できるのでおすすめです。

汗はもともと無臭?においケアには適度な発汗がおすすめ

また、汗をかくとベタつきやにおいが気になりますよね。実は、汗はもともと無臭なことをご存じでしょうか?汗が皮膚の表面で垢や皮脂などの汚れと混じり合い、これをエサにした細菌が分解・酸化することでにおい物質が発生し、独特のにおいが発生します。汗腺の働きが悪いとにおいを発生しやすい汗が出る場合もあるので、においをケアしたい方は、適度に汗をかいて汗腺機能を鍛えるといいでしょう。

汗腺機能によるにおいの発生は、皮膚をよく洗ったり、汗をかくなどで汗腺機能を鍛えたりすることで予防することができます。一方で、夏の暑さや疲労、ストレスで発生するにおいにも注意が必要。これらのにおいは、血中を流れるにおいの成分(アンモニアなど)が揮発することが原因のため、身体の内側からキレイにしておくことが不可欠です。

ニオイケアにも頼りになるきのこの栄養

ここで重要な働きをするのが、きのこです。においの原因となるアンモニアは、通常は肝臓で分解されますが、暑さや疲労、睡眠不足などで肝臓の機能が低下すると、アンモニアが分解しきれずに血中に放出されます。きのこには、肝臓で重要な働きをする「オルニチン」が豊富。オルニチンが豊富なことで有名なしじみと比較しても、100gの含有量はブナシメジやブナピーとしじみを比較すると5〜7倍も多く含まれています。オルニチンは肝臓の働きを助けて睡眠の質を高めることでも知られる成分。夏の美容と健康の強い味方と言えそうですね。

さらに、きのこに豊富な食物繊維は、腸の老廃物の排出を促したり、腸内の善玉菌を増やしたりすことで腸を整え、においケアをサポート。腸の状態が悪いと、食べたものが「腐敗」して悪臭の原因となる物質が作られ、それが腸から吸収されることで血中に放出されてしまいます。においの原因物質を生み出さない一歩としても、腸の状態を整えておくことは夏を通じて意識できるといいですね。

汗腺の機能や皮膚のバリア機能を保つことは、夏の暑さに伴うにおい、ベタつき、肌トラブル、肌老化を予防することにつながります。食事を少し意識したり、工夫したりすることで、夏のお悩みは対策&予防が可能です。運動と休養も適度に取り入れながら、暑い夏も快適に過ごしていきましょう。

8月の菌活キーワード

夏冷え対策

・夏の不調の原因は身体の「冷え」でした。
・夏冷えを防ぐ服の選び方とは?
・「身体温め食材」のきのこが夏にも活躍!

夏のお肌ケア

・夏冷えは肌にも大敵!美肌作りに効く栄養素を意識して食事を。

夏の汗のにおいケア

・汗は無臭?ニオイケアには適度な発汗がおすすめ
・ニオイケアにも頼りになるきのこの栄養

8月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典(いけだ まさのり)

群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長

渡邉 華帆(わたなべ かほ)

理学療法士
雨宮病院リハビリテーション部

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