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菌活コラム

疲れを癒す菌活術で、季節の変わり目も自分らしく

2023.09.01
疲れを癒す菌活術で、季節の変わり目も自分らしく

猛暑も峠を越え、涼しい風を感じ始める季節になりました。食欲の秋、芸術の秋、行楽の秋…。楽しみが詰まった秋が待ち遠しいですが、9月は全国的に残暑の季節となります。夏の間に蓄積した疲労が表面化したり、寒暖差・不安定な気候から自律神経が乱れやすかったりと、不調を感じやすい時期でもあります。日々の食事や生活習慣を整えながら、9月は夏の疲れをリセットし、元気に秋を迎えるための1ヶ月にしていきましょう。

INDEX

・秋口の“なんとなく不調”は早めに対策を
・昼間の疲労感はプチ昼寝で改善しよう
・モヤモヤとした不調のリセットには運動も最適!
・自律神経は食事でも整えられる!腸を意識して不調を撃退
・季節の変わり目の体調管理にはきのこが活躍!
・初秋に「むくみやすい」原因は?食事やマッサージでめぐりのいい身体作りを

秋口の“なんとなく不調”は早めに対策を

暑い夏からうってかわって、9月は日中の暑さがやわらぎ、夜も涼しい日が増えてきます。心身ともに緊張が解け、夏の間に溜まった疲労が表面化したり、気候が不安定になったりする影響で“なんとなく不調”を感じることが増える時期です。

当てはまったら要注意!代表的な“なんとなく不調”

・日中に眠気を感じる
・集中力が低下する
・いつもしないようなミスをする
・気持ちが落ち込む
・疲れているのによく眠れない
・食欲が湧かない
・便秘気味

これらの症状を感じる時には、
①昼寝などの休憩をとる
①運動をして自律神経を整える
③食事を工夫する

上記3つを実践することで不調を解消していきましょう。

昼間の疲労感はプチ昼寝で改善しよう

疲れている時は、15分程度で十分なので休憩を挟みましょう。人間の五感による知覚の割合は、視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%と言われています。人間が受け取る情報のうち8割は視覚から得ているため、目を休ませるだけでも脳を休め、疲労をケアすることに繋がります。少しの間目を閉じるだけでもいいので、脳を休めてみましょう。

モヤモヤとした不調のリセットには運動も最適!

朝晩の涼しい時間帯にランニングやウォーキング、ヨガ、ピラティスなどの有酸素運動を取り入れるのもおすすめ。有酸素運動によって自律神経が整い、“なんとなく不調”の症状緩和が期待できます。

【運動に期待できる効果】

・汗をかくことで老廃物が排出される
・自律神経が整うことでだるさや気持ちの落ち込みが改善される
・代謝が上がることでエネルギーを効率よく使うことができ、睡眠の質が上がる
・身体のON・OFFの切り替えがスムーズになる

中でも注目したいのが、自律神経のバランスが整うことで身体のON・OFFの切り替えがスムーズになること。人間の身体は、目覚めとともに交感神経が働き、活動スイッチがONになることで身体の調子が上がり、意欲的に活動することができます。対して、夜は副交感神経が優位になり、活動スイッチがOFFになることで休息へ向かいます。

自律神経の乱れやすい季節の変わり目は、このON・OFFがうまくいかないことが原因で、日中にやる気が出ない、夜もよく眠れない、という悪循環が起こることも。有酸素運動をすることで深い呼吸ができるようになったり、筋肉の柔軟性が向上したりすることで自律神経のバランスが整えられ、不調を改善する効果が期待できます。

自律神経は食事でも整えられる!腸を意識して不調を撃退

不調のケアには、すべての活動の土台となる「食事」の工夫も不可欠。自律神経には、「腸」の状態が密接に関わっているため、腸を整える食事を意識することが自律神経を整えることに繋がります。

腸には多くの腸内細菌が棲んでおり、「腸の状態=腸内細菌の状態」と言っても過言ではないほどです。ビフィズス菌などの善玉菌が入った食品を摂ることも効果がありますが、おすすめは善玉菌のエサとなる「食物繊維」をとること。
人の腸にはそれぞれ異なる善玉菌が存在するため、外から摂った善玉菌が必ずしも合致するとは限りません。そのため、善玉菌のエサとなる「食物繊維」を摂ることで、自分自身の善玉菌を元気にしてあげることが効率よく元気な腸を作る近道なのです。

食物繊維は、きのこをはじめ野菜や海藻類に豊富に含まれています。中でもきのこは、一日50gを毎日食べることで腸内環境が改善したり、免疫機能に関わる酪酸菌が増加したりという報告もあるため、効率よく腸を整えるのに役立つ食材です。

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9月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典(いけだ まさのり)

群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長

渡邉 華帆(わたなべ かほ)

理学療法士
雨宮病院リハビリテーション部

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