その習慣が汗のにおいの原因かも?生活習慣の見直しで、におい悩みゼロの夏に!
2024.07.22
梅雨が明け、いよいよ夏本番が始まりますね。
気温が上がり解放的な気分になる夏ですが、アクティブに行動したいと思っていても、汗をかきやすくなることで身体のにおいが気になり、消極的になってしまうこともあるのではないでしょうか。
実は夏の汗のにおいは、普段の生活習慣におけるほんの些細なきっかけが原因になっていることも。その関係性を知って対処することで、夏のにおい悩みを軽減することができます。
今回は以前のコラムに引き続き、においに悩まない身体づくりに効果的な生活習慣を、おすすめの食事のポイントと共にご紹介します。
INDEX
・ストレスや疲労は早めにリセット!
・睡眠の質もにおいの原因に?
・夏のにおい対策は入浴・運動も大切!
・今月のおすすめ菌活レシピ
ストレスや疲労は早めにリセット!
毎日を忙しく過ごしていると、ストレスや疲労を感じても、我慢してやり過ごしてしまうことがあるのではないでしょうか。また、夏はこの猛烈な暑さから身体に大きなストレスがかかっています。
実は汗のにおいにはそんなストレスや疲労が関係しています。
ストレスや疲労を溜め込んだままにしてしまうと、自律神経が乱れたり、体内で活性酸素が発生したりすることで、皮膚では腐敗ガスや二酸化炭素を含む皮膚ガスが大量に発生し、においの原因となってしまいます。
ストレスや疲労を感じた時は、深呼吸したり休憩をとったりして、リラックスできる時間をこまめに取りましょう。
また、食事で身体の内側からストレス・疲労対策をしておくことも効果的です。
食事でとりたい栄養素は下記の通りです。
・糖質を代謝してエネルギーをつくり、疲労回復に役立つ「ビタミンB1」
・交感神経の働きを抑制することでストレスを緩和する「GABA」
・抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑制する「エルゴチオネイン」
・腸を整え、幸せホルモン「セロトニン」の合成を助ける「食物繊維」
これらの栄養素をすべてまとめて摂ることができる食材が「きのこ」です。
きのこはうま味が豊富で味にクセがないため、どんな料理にもさっと加えてとることができます。ぜひ、いつもの食事に「+きのこ」で、においの原因となる日々の疲れやストレスをケアしていきましょう。
睡眠の質もにおいの原因に?
また、睡眠と身体のにおいは一見結びつきがないように思われますが、実は睡眠とにおいにも強い関係があります。夏は暑さで睡眠の質が低下しやすいため、余計ににおいの原因になると言われています。
夏の蒸し暑さから寝つきが悪い、熟睡が得られない、さらに朝の決まった時間にすっきりと起きられないなどの睡眠リズムの乱れは、以下の理由から身体のにおいを強めてしまいます。
・汗のにおいの原因となる皮脂の分泌が過剰になる
・においの原因となるアンモニアや乳酸が体内で分解されず、汗に含まれる量が増加する
・自律神経のバランスが乱れることで血流が悪化し、体内に老廃物や毒素が溜まる
日々の睡眠の質を高めるためには、まずは食事で身体の内側から整えることが重要です。そのために以下の栄養成分を積極的に補いましょう。
・心身をリラックスさせて睡眠を促す「GABA、オルニチン、エルゴチオネイン」
・自律神経が多く集まる腸を整える「食物繊維」
・睡眠ホルモン「メラトニン」の材料となる「トリプトファン」
特にきのこは、良質な睡眠をサポートする「GABA、オルニチン、エルゴチオネイン」や、自律神経を整えるのに役立つ「食物繊維」が豊富な食材です。また、トリプトファンが含まれる食材には「乳製品、ナッツ類」などがありますが、実はメラトニンが体内でつくられるまでにはトリプトファン→セロトニン→メラトニンという合成の過程があり、トリプトファンからセロトニンがつくられる過程は腸で行われるため、トリプトファンを摂ることと合わせて腸を整えておくことも大切です。
きのこは1年を通して購入することができ、和洋中といろいろアレンジが楽しめるため、美味しく飽きずに続けられるインナーケアにぴったりの食べ物です。ぜひ、きのこを食事に取り入れて、におい対策に欠かせないストレスケアや睡眠ケアに役立てましょう。
夏のにおい対策には入浴・運動も大切!
さらに、夏の汗の気になるにおい対策には、入浴や運動を習慣にしておくことも大切です。
入浴をすることで副交感神経が優位になり、ストレスの緩和や血行が促されることで、においの原因となるアンモニアや乳酸の分解が進むほか、体内の老廃物の排出が促されます。
また、石鹸などで身体を洗うことで、においの原因となる肌の酸化した皮脂を洗い流し、汗腺を清潔に保つことができます。
身体を洗う際には、石鹸をしっかりと泡立て、わきの下や足の指の間、ひじやひざの裏など、しわが多く汗が溜まりやすい部分を入念に洗うようにしましょう。また、石鹸成分が肌に残るとかえってにおいの原因となるので、洗い流しも丁寧に。
また、ウォーキングやストレッチなど、適度な有酸素運動も全身の血行を良くして、発汗を促すことでにおい対策に役立ちます。
「汗腺」は、発汗前の汗からミネラルなどの体に必要な成分をろ過して、水分だけを汗として出す働きをしています。普段から汗をかく習慣がある人はこの働きが正常に機能しますが、習慣があまりない人は、このろ過機能が低下しているため、余分な成分を含んだベトベトした汗をかくようになります。
ベトベトした汗は乾きにくいうえ、においのもとになってしまうため、定期的な運動により汗をかくことで、汗腺の機能を低下させないことも大切です。
においの原因は、生活習慣の些細なポイントをケアすることで対策することができます。ぜひ、食事内容や生活習慣を少しだけ見直して身体の内側を整え、においに悩まないさわやかな夏をお過ごしください。
今月のおすすめ菌活レシピ
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きのこのピリ辛豚キムチ
【夏バテケア】
きのこに豊富なビタミンB1群は、糖質の代謝を促して疲れケアやエネルギーチャージをサポートします。 -
きのこたっぷりドライカレー
【においケア】
きのこに豊富な食物繊維は、腸の老廃物の排出を助けることで夏に気になる身体のにおいをケアします。 -
きのこペーストでポテトサラダ
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きのこの食物繊維は腸の老廃物の排出を促したり、腸の善玉菌のエサとなったりして腸を整えます。 -
霜降りひらたけと枝豆の胡麻和え
【においケア】
きのこに豊富なオルニチンが肝臓の働きをサポートすることで、疲労臭の原因となるアンモニアの排出を助けます。 -
霜降りひらたけの冷やしそうめん
【免疫維持】
きのこには免疫細胞の集まる腸を整える食物繊維が豊富なため、腸を整えることで免疫力を高めます。 -
生どんこと夏野菜のグリル
【エネルギーチャージ】
きのこに豊富なビタミンB1は糖質の代謝を促すことで、夏のエネルギーチャージを後押しします。
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