汗のにおいが気になる夏。食習慣を整えてさらなるキレイを手に入れよう!
2024.07.08
梅雨が明ければ、いよいよ夏本番が始まりますね。
夏はいつも以上に汗をかく機会が増えるため、身体のにおいが気になり、活動的に過ごすことに抵抗感がある…という方も多いのではないでしょうか。
夏場の汗のにおいは自分自身では意外に気付けないこともあり、子どもやパートナーに指摘されてショックを受ける方も少なくないようです。
におい対策はデオドラントアイテムを使った外側からのケアに意識が向きがちですが、実は、食習慣を整えることによる身体の内側からのケアは、根本的なにおいの改善・予防にアプローチすることができます。
今回は、明るく楽しく夏を過ごすための、におい対策に効果的な食習慣をお伝えしていきたいと思います。
INDEX
・夏ににおいが気になるのはナゼ?
①汗腺の一つ「アポクリン腺」によるもの
②ストレスによるもの
③運動不足によるもの
④エアコンによるもの
・体臭悪化の原因に?控えたい食べ物と飲み物
・まず行いたい!におい予防におすすめの食習慣
①腸を整えて老廃物や余分な脂質を排出する:食物繊維
②肝臓の働きを良くする:オルニチン
③抗酸化作用のある成分で酸化を抑制する:エルゴチオネイン
夏ににおいが気になるのはナゼ?
夏は暑さから汗の量が増えることは想像に難くないですが、他の季節に比べて「におい」も強くなると感じることがあるのではないでしょうか。
その原因は汗の種類やストレス、生活習慣が大きくかかわっています。そこでまず、夏場の汗のにおいが強くなる、さまざまな原因を見ていきましょう。
①汗腺の一つ「アポクリン腺」によるもの
夏場に汗のにおいが特に気になるのは、人体に存在する2つの主な汗腺「エクリン腺」・「アポクリン腺」が関係しています。
まず「エクリン腺」。これは夏場の暑い日や運動をして体温が上昇した際にかく、体温調整のための汗で無味無臭です。
しかし「アポクリン腺」は、ワキやデリケートゾーン、胸元に多く分布し、皮脂腺に近いこともあり、強いにおいにつながりやすいと言われています。
アポクリン腺は暑さやストレスを感じた時など、「交感神経」が活発になるときに分泌が多くなるため、夏に活発になりやすいといわれています。そのため、夏場の強いにおいにつながってしまうのです。
②ストレスによるもの
うだるような暑い日が続くこの季節、暑さによるストレスを感じることも多いと思います。
ストレスを感じると先にご紹介したアポクリン腺が活発になることに加え、活性酸素が大量に発生し、皮脂などが酸化しやすくなるため強いにおいが出やすくなります。
③運動不足によるもの
夏は厳しい暑さで運動不足になりやすいこともにおいが強くなる一因です。
適度な運動は発汗を促し、汗と共ににおいの原因物質を排出する効果が期待できますが、運動不足によって汗腺が弱ると、体内に老廃物が溜まったままとなります。
また運動は腸の動きを活性化させて排便を促す効果も。しかし、運動不足から便秘気味になると、腸で腐敗ガスが発生して身体のにおいにつながります。
④エアコンによるもの
エアコンは厳しい暑さから心身を守る夏の必須アイテムですが、毎日長時間エアコンのきいた部屋にいると、身体が深部から冷えて血流が悪くなったり、汗腺の機能が低下したりします。
すると血流や新陳代謝が低下し、においの原因物質が体内に留まることで強いにおいを引きこしてしまいます。
体臭悪化の原因に?控えたい食べ物と飲み物
また、いつもの食生活で何気なく口にしている食べ物・飲み物が、実はにおいの原因になっていることもあります。においを強くしてしまう主な食べ物や飲み物は以下の通りです。
・脂質・糖質の多い食べ物
・香辛料の多い食べ物
・香味野菜
・アルコール飲料
脂質の多い食べ物は皮脂分泌を活発にしてしまうため、過度な摂取に注意が必要です。一方、糖質も摂りすぎると体内で余った分は中性脂肪に変わるため、注意しましょう。
また、香辛料や香味野菜などのにおいの強い成分は、体内への吸収が早いうえ、体内に長く留まる特徴があります。さらに、アポクリン腺を刺激する作用もあると言われています。
さらに、過度なアルコール摂取は、アルコールの血管拡張により汗が出やすくなったり、肝臓への負担でにおいの原因物質であるアンモニアの分解が阻害されることで、においが長期化しやすくなります。
まず行いたい!におい予防におすすめの食習慣
コンプレックスにもなり得る夏場のにおいは、前章でご紹介したにおいの原因を、食習慣から解消していくことが大切です。
身体の内側からにおいの予防・緩和にアプローチする、摂りたい栄養素や食べ物、その働きについてご紹介します。
①腸を整えて老廃物や余分な脂質を排出する:食物繊維
においケアのためには、腸をきれいに整え、老廃物や腐敗ガスが発生しない状態をつくることが大切です。
腸を整えるためには、きのこや野菜、フルーツに豊富な食物繊維をたっぷりと補いましょう。食物繊維には、便を柔らかくしたり、余分な脂質を吸着し排出したりする水溶性食物繊維と、便のカサを増やして排便を助ける不溶性食物繊維があります。きのこはこの両方を含む食材のため、ぜひ積極的にとりましょう。
肝臓の働きを良くする:オルニチン
肝臓には体内に摂りこまれたにおいの原因物質「アンモニア」を代謝・分解する働きがあります。そしてこの肝臓の働きを助ける栄養素がオルニチン。主に、きのこや魚介類に含まれています。オルニチンというと「しじみ」のイメージを持つ方もいるかもしれませんが、きのこ、特にブナシメジはしじみの5~7倍ものオルニチンを含んでいます。
アルコールを摂取する機会が多い方は肝臓への負担が大きくなりますので、オルニチンを積極的にとることでにおいケアに加えて二日酔い予防にも効果が期待できます。
③抗酸化作用のある成分で酸化を抑制する:エルゴチオネイン
ビタミンEやビタミンC、βカロテンやエルゴチオネインなど、緑黄色野菜・フルーツ・きのこにはにおいのもととなる皮脂酸化を防ぐ、抗酸化成分が豊富に含まれています。
抗酸化成分はにおいケア以外にも、細胞の老化を抑制して若々しい身体づくりを助けてくれるため、ぜひ、積極的に摂取したいですね。
夏場に気になる「におい」は、食生活を見直すことで対策することが可能です。
きのこは腸内環境を整える食物繊維や肝臓の働きを正常にするオルニチン、皮脂酸化を抑制するエルゴチオネインと様々な栄養素がある、におい対策の強い味方です。暑さで料理が億劫な時には、電子レンジで簡単に熱が通るのも嬉しいポイント。ぜひ、この夏の食生活にきのこを取り入れてみてください。
今回は、夏のにおいの原因や、食事で意識したい栄養素についてご紹介しましたが、7月22日公開の菌活コラムでは、生活習慣の中で工夫できるにおい対策について紹介します。
こちらもぜひご覧いただき、におい悩みゼロの夏をお過ごしください!
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