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菌活コラム

夏のお悩み解消!菌活で夏のカラダに整える

2024.07.01
夏のお悩み解消!菌活で夏のカラダに整える

梅雨が明ければ本格的な夏がやってきます。海に山にと、夏の楽しい予定を立てている方も多いのではないでしょうか。一方で、年々暑さが厳しくなり、身体のだるさや疲れを感じるなど「夏バテ」の症状を感じる方も多くなっています。これから始まる暑い夏を元気に楽しむためにも、食事や生活習慣から身体を整えていきましょう!

INDEX

・夏の不調の原因とは?
・夏なのに身体が冷える「夏冷え」はなぜ起きる?
・食事によるエネルギー補給で夏の不調を撃退!
・きのこの食物繊維で効率よく免疫力を高めよう
・今月のおすすめ菌活レシピ

夏の不調の原因とは?

夏になるとよく耳にする「夏バテ」「夏冷え」「夏風邪」などの言葉。こうした「夏」特有の不調を表す言葉がたくさんあることからもわかるように、暑い夏は身体への負担が大きく、体調を崩しやすい時期です。夏の暑さはエネルギーを消耗させ、身体の機能低下を引き起こしたり、免疫力を低下させたりするため、不調で悩まないためにも「エネルギー補給と疲れのケア」そして「免疫維持」を意識していくことが大切です。

夏なのに身体が冷える「夏冷え」はなぜ起きる?

一方で、『「夏バテ」「夏風邪」はわかるけれど、暑い時期の「夏冷え」ってどういうこと?』と疑問を感じる方もいるかもしれません。「夏冷え」は、手や足先、内臓など、身体の一部が冷えてしまう症状です。
夏は、暑さから逃れるために涼しい部屋で過ごしたり、冷たい飲み物・食べ物を摂ったりすることが多くなりますよね。冷房の効いた室内に長く居ると、全身の血液循環が悪くなったり、筋肉量が低下したりすることで、身体の冷えを引き起こします。また、冷たいものを食べると胃腸が一時的に冷えてしまい、温度を戻そうとするために負担がかかり、食欲不振や消化不良、便秘が引き起こされたり、自律神経が乱れたりすることにもつながります。このように、身体の内外からの複数の要因によって夏冷えが起こります。

食事によるエネルギー補給で夏の不調を撃退!

そこで、夏冷えをはじめとした夏特有の体調不良を予防するためにまず意識したいのが、先述した「エネルギー補給と疲れのケア」。 食事のバランスを整えて身体に必要な栄養素をしっかり摂ることが大切です。

人体は、エネルギー源となる糖質や脂質と、それらを代謝するビタミンB群などの補酵素が働くことでエネルギーや熱を作り出します。筋肉、胃、腸、免疫細胞など、全身の細胞は食事で摂ったエネルギーをもとに活動を維持するため、不調を起こしやすい時期にこそしっかりとエネルギー源となる栄養素を身体に届けることが不可欠なのです。また、エネルギーの産生=熱の産生でもあり、食事をしっかり摂ることは体温を維持し冷えにくい身体をつくるという大切な役割も担っています。

しかし、夏は暑くて食欲がわかず、「そうめんだけ」「お菓子だけ」といった糖質や脂質中心の食事に偏りがちに。糖質や脂質を代謝する「ビタミンB群」がないとエネルギーがつくられないだけでなく、疲労感を感じる原因にもなるため、ビタミンB群の豊富な食材を取り入れることが大切です。
糖質代謝に関わるビタミンB1は豚肉やきのこ類に、脂質代謝に関わるビタミンB2は魚介類やナッツ類、きのこ類などに含まれています。バランスよく栄養を摂取するためにも、きのこ類をはじめ、できるだけ1種類でも多く、色々な食材を食べるように心がけることがおすすめです。

きのこの食物繊維で効率よく免疫力を高めよう

さらに、体調を整えるために欠かせないのが「免疫維持」です。

「免疫」とは、外から体内に侵入してくるウイルスや病原菌を防ぎながら、体内に発生する異常な細胞を排除するといった、自分自身の身体を守る機能のことを指します。暑さや栄養不足が原因となり免疫細胞の働きが低下すると、病原菌への抵抗力が落ち、普段は排除できていた病原菌にも感染しやすくなります。

そうならないためにも、免疫細胞の集まる「腸」を整えることが大切です。腸を整えるのに役立つ栄養素といえば「食物繊維」。食物繊維には、体内の老廃物や余分な脂肪・糖質・ナトリウムなどを吸着し、身体の外に排出する役割や、善玉菌のエサとなって腸内環境を整える働きがあります。
また、食物繊維を分解して腸内細菌が作り出す「短鎖脂肪酸」には免疫力を高める効果も期待されており、食物繊維は多岐にわたって健康維持に効果を発揮してくれる栄養素です。

食物繊維が豊富な食材は、きのこ類や海藻類、大豆類、根菜類など。特にきのこに含まれる菌類特有の食物繊維「βグルカン」には、直接免疫細胞に働きかける効果が知られており、体調管理を強力にサポートしてくれます。そのため、効率よく免疫力を高めるには、毎日の食事を見直すことに加えて、きのこを取り入れるのが近道です。

年々暑さが厳しくなる夏。しかし、楽しみなイベントが多い夏。
海や山でのアクティビティや花火大会、お祭りや旅行、帰省など、夏ならではのイベントを元気に楽しむためにも、少しだけ食事を工夫して、身体の内側から健康を維持していきましょう。日々の食事を考え・続けること、それが健康な身体の土台となり、暑い夏を心身ともにハツラツと過ごすことに繋がっていきます。

今月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

渡邉 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

志摩 龍之介
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

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