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菌活コラム

2人に1人が抱えるつらい頭痛…その原因と、生活改善でできるセルフケアとは?

2024.07.01
2人に1人が抱えるつらい頭痛…その原因と、生活改善でできるセルフケアとは?

全国的に梅雨入りし、日本ならではの情緒的な景色が楽しめる「梅雨」。一方で、ジメジメとした梅雨の時期は、気圧の乱降下や寒暖差、自律神経の乱れから一年の中でもさまざまな不調が起こりやすい季節です。
なかでも多いのが、頭痛。今や男女ともに2人に1人が悩まされているほど身近な症状です。今回は、頭痛が起こる原因や日常生活でできる対策法をご紹介します。

INDEX

・梅雨時期の頭痛はなぜ起こる?よくある3つの原因とは
・頭痛は大きく分けて2種類!症状の違いは?
・食事で頭痛ケア!「ビタミンB2」などとりたい栄養素を一挙ご紹介
・適度な運動も取り入れ、憂うつな梅雨を健やかに過ごそう!
・今月のおすすめ菌活レシピ

梅雨時期の頭痛はなぜ起こる?よくある3つの原因とは

多くの方が、季節の変わり目に頭痛の症状を感じたことがあるのではないでしょうか。しかし、実は「頭痛」は年間を通して身体の不調の第一位となっており、頭痛は今や現代病の一つともいえるかもしれません。
季節の変わり目の頭痛の原因は気圧の変化が大きな原因となりますが、年間を通じて起こる慢性的な頭痛は、「ストレス」や「眼精疲労」などが引き金になることもあります。ここでは、頭痛が起こる主な3つの原因を見ていきましょう。

① 気圧の変化によるもの

私たちの身体は、耳の奥にある「内耳」という器官で平衡感覚や気圧の変化を感じ取っています。

季節の変わり目で気圧が不安定になると、内耳の「気圧センサー」が過剰に働いて自律神経が乱れます。すると交感神経が活発になり、痛みの神経を刺激することで頭痛が起こります。

② 精神的ストレスによるもの

精神的なストレスがかかると、肩周りの筋肉が過度に緊張したり、脳の中の痛みを調整する部位がうまく働かなくなったりすることで頭痛が生じます。また、頭痛によるストレスによって筋肉がさらに収縮し、頭痛がひどくなってしまう悪循環も起こります。

③ 眼精疲労によるもの

現代はスマホやPCなどのデジタル画面を頻繁に見るのが当たり前になっていますが、それらの画面を至近距離で長時間見ると、目の筋肉が凝り固まってピント調節機能が低下します。近距離にピントを合わせることで目の筋肉に負担がかかり、頭痛や肩こり、めまいなどの全身症状が現れることがあります。

また、同じ姿勢で画面を見続けると頭から肩にかけての筋肉が緊張し、血流が悪くなることでも頭痛が起こります。

頭痛は大きく分けて2種類!症状の違いは?

頭痛には、おもに「片頭痛」と「緊張性頭痛」の2種類に分けられます。どちらか一方が起こる方もいれば、片頭痛と緊張性頭痛の両方が起こる方も。それぞれの特徴や症状を見ていきましょう。

片頭痛

片頭痛は、頭部の血管と神経が炎症を起こし、血管が拡張して神経を刺激することで起こると言われています。片側もしくは両側のこめかみがズキンズキンと脈打つように繰り返し痛み、吐き気を伴うこともあります。

緊張性頭痛

緊張性頭痛は、頭から肩にかけての筋肉や目の周りの筋肉などが緊張し血流が悪くなることで発生すると言われています。脈打つような痛みではなく、頭全体や後頚部の鈍い締め付け感や圧迫感のある痛みが特徴です。

食事で頭痛ケア!「ビタミンB2」などとりたい栄養素を一挙ご紹介

つらい頭痛を和らげるためには、生活習慣や栄養バランスの見直しが大切です。

片頭痛にビタミンB2やマグネシウム

納豆やブロッコリー、きのこ類などに多く含まれるビタミンB2は細胞内のミトコンドリアの働きを良くし、片頭痛を緩和させると考えられています。また、海藻類、干しえび、きのこ類に含まれるマグネシウムは筋肉の緊張を緩め、片頭痛の予防につながります。

緊張性頭痛にナイアシン

また、筋肉のこわばりによって血行が悪くなる緊張性頭痛には、血行を良くする「ナイアシン」も役立ちます。ナイアシンは鶏むね肉やカツオ、たらこ、きのこ類などに豊富に含まれるため、日々の食事にぜひ取り入れましょう。

気圧変化による頭痛に食物繊維

なお、気圧の変化による頭痛をケアするには、多くの自律神経が集まる「腸」を整えることも大切です。例えば、きのこ類や野菜、海藻類などに多く含まれる食物繊維は、腸の運動を活発にしたり腸内環境を整えてくれたりします。

このように見ていくと、ビタミンB2やマグネシウム、ナイアシン、食物繊維をバランスよく含む食材として万能なのが「きのこ」です。きのこは一年を通して購入でき、うま味成分豊富でいろいろな料理に使える点も魅力のひとつです。

適度な運動も取り入れ、憂うつな梅雨を健やかに過ごそう!

緊張性頭痛は血行不良が原因のため、適度な運動もぜひ取り入れましょう。ウォーキングやジョギング、ランニングなどの有酸素運動は血行改善効果だけでなく、ストレス緩和効果も期待できます。

運動時間は1日20〜30分、運動負荷は中等度(楽に行える程度~ややきついと感じる程度)を目安に、無理のない範囲で習慣づけるのがおすすめです。運動時の心拍数は1分間100~120拍以内が目安ですが、50歳以上の方は100拍以内が推奨されています。

頭痛は「仕方のないもの」と我慢してしまう方も多くいらっしゃると思いますが、食事や生活習慣の見直しによって改善が期待できます。血行促進に役立つ運動も無理なく続けながら、ジメジメした梅雨を晴れやかな気分で過ごしていきましょう。

今月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

渡邉 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

志摩 龍之介
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

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