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菌活コラム

夏の悩みはきのこで解消!夏の不調、紫外線、汗のにおい対策で夏満喫♪

2023.07.01
夏の悩みはきのこで解消!夏の不調、紫外線、汗のにおい対策で夏満喫♪

梅雨が明ければ、いよいよ本格的な夏の到来。各地でお祭りやイベントも復活し、楽しみな予定を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。一方で、夏は熱中症や夏バテなどの体調不良、汗やにおい、紫外線による肌トラブルなど悩みの種も多い季節。暑さに負けず、楽しく元気に過ごせるよう、日々の食事や生活習慣を整えて、身体の内側からケアしていきましょう。

今月のキーワード

・熱中症かな?!と思ったら。正しく対処して夏の不調を防ごう
・水も危険?水分補給に適した水分、適さない水分を知っておこう
・「ビタミンB1」を意識して、食事でも熱中症対策を
・10年後の肌を守る! アウターケア&ビタミン・エルゴチオネインが最強
・早期加齢臭にも要注意! “におい”の原因を知って、セルフケアをしよう!

熱中症かな?!と思ったら。正しく対処して夏の不調を防ごう

夏の不調で最も怖いのは熱中症です。近年は、温暖化の影響で40℃を超える日も珍しくないため、外出の予定がない日でも、熱中症対策を行っておくことが夏を健康に乗り切る第一歩。そこで、まずは熱中症の兆候と、そうなってしまった時の対処をご紹介します。

軽症の場合

立ちくらみ、筋肉痛、筋肉のけいれん、大量の発汗などが起こります。応急処置として、十分な水分補給、あるいはOS1(経口補水液)を飲む、アイシングをすることで対処が可能です。

中等度の場合

頭痛や嘔吐、吐き気や倦怠感を覚える場合は、中等度の症状に相当します。応急処置後に病院を受診し、必要に応じて点滴治療などを受けてください。

重度の場合

意識障害やけいれん、運動障害、高体温なのに汗をまったくかいていないなどの症状の場合は、重度の症状です。救急搬送し、集中治療を受ける必要があります。

熱中症はすべての方に起こる可能性がありますが、体温調整機能の未熟な乳幼児や、体内の水分割合の少ない高齢者は特に注意が必要です。このほか、肥満の人、寝不足や疲れなどで体調が悪いとき、二日酔いや下痢などで体内の水分が減っているときも、熱中症が起こりやすくなりますので、注意しましょう。

水も危険?水分補給に適した飲み物、適さない飲み物を知っておこう

で熱中症対策の一つとして、脱水症状をチェックすることも大切です。自分が脱水症状なのかどうかは「尿の色」で簡単にチェックが可能。色が濃くなるごとに症状がひどくなると覚えておきましょう。尿の色が黄色の段階であれば、水分補給をこまめに行えば問題ありません。茶色が混じっていたら脱水症状が進んでいるので、すぐに病院へ行くことをおすすめします。暑い日は特に、トイレの時にこまめに確認しておくと安心です。

また、水分は「いつ」「どんな飲み物」をとれば良いでしょうか?間違った水分補給をしていないか、ここでおさらいしておきましょう。

いつ飲むのが正解?

暑い日に「喉が渇いた」と感じる状態は、すでに脱水症状の兆候です。喉の渇きを覚える前に、こまめに水分補給を行うことが大切です。

飲料の温度は?

身体がほてっている状態で、キンキンに冷えた飲み物を飲むと心臓に負担がかかります。常温、あるいは5〜15℃に冷えたものが良いでしょう。

何を飲めばいい?

・コーヒーやお茶… カフェインが入っており、利尿作用によって身体に必要な水分を外に排出してしまうため、水分補給には適しません。
・炭酸ジュースや糖分のあるスポーツドリンク… 血糖値の急上昇により疲労感が増したり、飲みすぎると体重増加にもつながったりするため水分補給には不向きです。
・水… 発汗により失われるナトリウムを補給できないだけでなく、血液中のナトリウム濃度を薄めてしまうため、逆に脱水症状になりやすいと言われています。

では、何を飲むのが正解なのでしょうか?
それは、『糖分濃度の低いスポーツ飲料水』や『100%果実ジュースを水で薄めたもの』。スポーツ飲料水にはナトリウムやミネラルが含まれており、発汗により失われた水分を補給することができます。100%果実ジュースは、ビタミンが豊富に含まれるため疲労回復や免疫維持にも効果が期待できます。

「ビタミンB1」を意識して、食事でも熱中症対策を

また、水分補給と同じぐらい大事なのが毎日の食事。中でも「ビタミンB1」を意識することで、食事でも熱中症対策が可能です。ビタミンB1は、糖質の代謝に関わるビタミンで、疲労回復やイライラを抑える働きがあります。きのこ類をはじめ、豚肉、豆腐、納豆、味噌といった大豆製品、モロヘイヤや玄米、ぬか漬けなどに多く含まれています。

特に、食物繊維も豊富なきのこには腸内環境を整える効果もあるため、暑さで自律神経が乱れやすい夏の不調対策にも役立ちます。さらに、きのこに含まれるオルニチンは、睡眠を助けてスッキリした目覚めをサポートする働きも。夏は屋外と室内の温度差が激しく、自律神経が乱れて睡眠不足になったり、免疫力が低下したりしやすい時期です。不調を感じる、元気が出ない、気力が湧かないという時は、上記のような食材を意識して身体の内側から不調対策を心がけましょう。

ちなみに、ニンニクや玉ねぎ、ニラ、ねぎなどの香味野菜に含まれるアリシンは、ビタミンB1の働きを助ける役割があるため、一緒に摂ると効果的です。

夏の暑さを乗り切るには、生活リズムを整え、食習慣でもしっかり栄養を摂って熱中症対策に意識を向けることが大切です。自分の身体のことは自分にしかわかりません。セルフケアを意識して、暑い夏も内側からの健康を維持していきましょう。

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7月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典(いけだ まさのり)

群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長

渡邉 華帆(わたなべ かほ)

理学療法士
雨宮病院リハビリテーション部

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