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菌活コラム

イベントも年末準備も私らしく♪冬を楽しむ菌活術

2024.12.01
イベントも年末準備も私らしく♪冬を楽しむ菌活術

12月に入り、今年も残すところあと1か月となりました。本格的に冷え込むこの時期は、空気の乾燥からくる体調不良や肌の不調を感じる方も多いのではないでしょうか。
12月は年末にかけてイベントが増えたり、仕事納めや大掃除などで慌ただしくなったりする時期ですので、今年をしっかりと締めくくるためにも日々の生活習慣を工夫して、冬の不調を対策していきましょう。

INDEX

冬の体調管理で気をつけるべき2つの“乾燥”

冬になると空気が乾燥することは、皆さんもよくご存知だと思います。その理由は、気温が下がることで空気中に含有できる水蒸気量が減るため。例えば寒い季節に窓に発生する「結露」は、室内の暖かい空気に含まれる水蒸気が、窓付近の気温の低い場所では空気中に含みきれず、水滴として現れたものです。
目には見えませんが、このような理由から冬ほど湿度が下がるという現象が起こります。

冬の空気の乾燥は、私たちの身体に悪影響を及ぼします。主には以下の2つがあります。

① 粘膜の乾燥による病原菌への感染リスクの増加

空気が乾燥すると、多くの方がまず「喉の乾燥」を感じると思います。正常な喉は潤いのある「粘膜」に覆われていて、粘膜にある細胞は繊毛運動(波状の運動)をしており、もし病原菌やウイルスが侵入してきても、この繊毛運動によって身体の外に押し出すことができます。
しかし、喉を通る空気が乾燥すると粘膜も乾燥してしまうので、繊毛運動の働きが鈍くなり、病原菌やウイルスが身体の奥まで入ってしまうのです。こうした粘膜の乾燥は、インフルエンザなどのウイルスが冬に流行する原因の一つでもあります。

② 肌の乾燥による「かゆみ」など皮膚トラブルの増加

多くの方が「冬になると肌が乾燥する」と感じるのではないでしょうか。気温の低下により皮膚の表面温度と外気温の差が大きくなり、皮膚に圧力がかかって水分が抜けやすくなってしまうことが原因です。
肌は乾燥しているとバリア機能が低下し、紫外線や花粉、空気中のホコリなど外界からの刺激に反応しやすくなってしまいます。それがかゆみやアレルギー症状を引き起こしやすくなるため、冬は肌のかゆみなどの皮膚トラブルが多くなります。

そこで、冬の乾燥対策を効果的に行うための3つのポイントをご紹介します。

【食事で乾燥対策】ビタミンB2で肌を健康に

まず1つ目は食事での乾燥対策について。皮膚や粘膜を健康に保つには「ビタミンB2」が欠かせません。ビタミンB2は別名「美容ビタミン」とも呼ばれる栄養素で、脂質を代謝し、皮膚や粘膜を健康に保つ役割があるため、ビタミンB2が不足すると、口内炎などの粘膜のトラブルが多くなってしまいます。

ビタミンB2を多く含む食品は、きのこや乳製品、乾物など。中でもきのこはビタミンB2の他にも強力な抗酸化成分である「エルゴチオネイン」を含んでいます。エルゴチオネインは、抗酸化作用が強いため化粧品の成分として使用されるほど美容効果が期待される栄養素。実際に、エルゴチオネインの豊富なきのこを毎日摂取すると、摂取していない人に比べて肌の水分量が増加したという研究結果もあります。
エルゴチオネインは菌類特有の成分で、きのこの他には甘酒など一部の食品にしか含まれません。今年の冬は、エルゴチオネインやビタミンB2が豊富なきのこを取り入れて、乾燥知らずの肌を保っていきましょう!

【加湿で乾燥対策】室内の湿度を保つ工夫を

冬は空気中の水蒸気量が下がることは前述でご紹介しましたが、他にも暖房による乾燥にも注意が必要です。加湿器の利用や、洗濯物を室内干しするなどで空気の乾燥を防ぐ工夫を心がけましょう。
また、湿度が上がると皮膚から水分が蒸発するのを抑えられるため、体感温度が上がり暖かく感じることにも繋がります。湿度30%と60%では、温度が同じでも体感温度は1〜2℃違うと言われているため、室内では温度のほかにも湿度も保つように意識していきましょう。

【運動で乾燥対策】血流を改善して身体の中から対策!

運動により血行が良くなると、肌に酸素や栄養素がしっかりと行き渡るため、肌の代謝が良くなります。その結果、肌の状態が良くなり、水分量が増えて乾燥しにくくなります。
具体的な方法としては、ウォーキングやヨガなどの有酸素運動がおすすめです。適度な疲労感を感じる程度行うようにして、慣れてきたら30分以上を目安に行うとさらに効果があると言われています。
寒い時期は特に、室内で行えるヨガやストレッチを深い呼吸とともに行うのが良いでしょう。

食事、加湿、運動。この3つをご自身のライフスタイルに合わせて無理なく取り入れて、冬の乾燥対策に役立ててみてください。少し意識をした食生活や生活習慣を続けているうちにそれが健康的な習慣となり、肌の変化も実感できるでしょう。できるところから、楽しみながら行うことも大切です。
乾燥対策に役立つ食生活や生活習慣をとり入れて、寒い季節も乾燥に負けない元気な身体をつくっていきましょう。

今月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

石井 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

志摩 龍之介
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

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