解説!“ウインターブルー”の撃退法。年末に向けてメンタルも好調に♪
2024.11.25
皆さんは「ウインターブルー」という言葉を聞いたことはありますか?「冬季うつ」ともよばれ、日照時間が短くなるこの時期に、メンタル面の不調を感じやすくなることを指します。一方、年末に向けてはクリスマスや年末年始など楽しみな予定が多くなったり、仕事納めや大掃除など普段よりもやることが増えたりするため、心身のコンディションは整えておきたいもの。
そこで今回は、一足早く、忙しさが増す12月を充実させるためのメンタルケアに役立つ生活習慣のポイントをお伝えします。
INDEX
- 脱・ウインターブルー。この時期にメンタルが落ち込みやすい理由とは?
- きのこの栄養素は“ココロ”にも良い!GABAやビタミンB群の働きとは?
- 他にもあった!メンタルに深く関わる「脳腸相関」とは?
- 今月のおすすめ菌活レシピ
脱・ウインターブルー。この時期にメンタルが落ち込みやすい理由とは?
「ウインターブルー」は北欧など冬に日照時間が極端に短くなる地域に多いといわれており、日本でも秋から冬にかけて日照時間が短くなることで、気分の落ち込みや体調不良が発生すると考えられています。
発症は20~30代の女性に特に多く、男性の3倍以上というデータも。そこで、この時期にメンタルが落ち込みやすくなる理由をご紹介します。
日照時間が短くなるため
私たちの身体は、日の光を浴びることで、前向きな気持ちを作ったりストレスを和らげたりする効果のある、別名“幸せホルモン”とも呼ばれる「セロトニン」の分泌が促されます。そのため日照時間が短いとセロトニンの分泌量が減り、ささいな事でもイライラ・モヤモヤしやすくなるのです。
寒さによる交感神経の興奮
寒い日が続くと、私たちの身体は何とかして身体を温めようと、興奮や覚醒、緊張を促す「交感神経」の働きが高まります。すると交感神経と対の働きをし、心身をリラックスさせる「副交感神経」の働きが弱まるため、メンタルの不調が起こります。
またこのように交感神経の優位な状態が続き、自律神経の働きが乱れた状態は、頭痛やめまい、寒気など身体的なトラブルにつながることもあります。
忙しさによるもの
年の瀬が迫るこの時期、仕事・プライベートともにやるべきことが山積となり、気持ち的に焦りを感じて精神的に疲れやすくなることでメンタルの不調を感じやすくなることも。
また注意したいのが、これから起こるクリスマスや忘年会、帰省などの楽しいイベント。嬉しいイベントであれば精神的な不調は現れないと思う方も多いかもしれませんが、普段と違うことは、心身ともにエネルギーを使います。その疲れが自律神経の不調、ひいてはメンタルの不調に繋がることもありますので、忙しさが増すこの時期は、普段よりも一休みする時間を大切にしていきましょう。
きのこの栄養素は“ココロ”にも良い!GABAやビタミンB群の働きとは?
日照時間や忙しさから、気持ちが落ち込みやすい冬。『きのこで菌活』は、この時期のメンタルケアへのたくさんの効果が期待できます。
リラックス効果のある「GABA」
飲料やお菓子にも添加されるほど、代表的なストレスケア成分である「GABA」。
もともと体内に存在する栄養素ですが、加齢や疲労、ストレスなどで不足・減少しやすいことがわかっています。きのこにはこの「GABA」が豊富に含まれており、神経細胞の興奮を抑える役割から免疫力や睡眠の質アップにも役立つため、この時期のメンタルケアを助けてくれる栄養成分です。
身体を温める「ナイアシン・ビタミンB1」
寒さから自律神経が乱れやすくなるこの季節。きのこは身体を温める効果のある「ナイアシン・ビタミンB1」をバランスよく補うことができます。
ナイアシン(ビタミンB3)は、血行を良くする効果があるため冷えにくい身体づくりや、首肩コリに役立ちます。さらにビタミンB1は糖質の代謝を促し、エネルギーと共に熱を生み出すため、身体を内側から温める効果もあります。
他にもあった!メンタルに深く関わる「脳腸相関」とは?
また、きのこがメンタルケアに役立つ理由に、「脳腸相関」という考え方があります。「脳腸相関」とは、腸と脳がお互いに情報を交換し合ってバランスを取り合う身体の働きのことを言い、腸内環境が悪いと脳もストレスを感じ、心身ともにさまざまな不調が出やすくなります。
きのこには、腸の健康を助ける「食物繊維」が豊富に含まれているうえ、きのこを継続して食べることで、腸では、抗うつ効果が期待できる「短鎖脂肪酸」が増加したという臨床結果も得られています。このように、きのこは腸に良い影響をもたらすことでもメンタルの健康に役立つのです。
秋が終わりに近づき、イベントの多い季節が始まりますね。これからの季節をアクティブに楽しむためにも、食事にきのこを加えたり、疲れを感じたときには意識的に一休みしたりして、寒い季節も明るく元気に過ごしていきましょう。
今月のおすすめ菌活レシピ
-
きのこたっぷり豆乳しゃぶしゃぶ
寒さ対策
きのこには血行を良くするナイアシンが豊富に含まれており、寒さ対策をサポートします。 -
きのことれんこんの甘辛蒸し
心と身体を整える
きのこには気持ちを整えるGABAや、自律神経の集まる腸を整える食物繊維が豊富です。 -
きのこペーストの簡単ハンバーグ
体調管理
きのこに豊富な食物繊維が、免疫細胞の集まる腸を整えることで体調管理を後押しします。 -
霜降りひらたけの味噌マヨ焼き
免疫維持
きのこに豊富なβグルカンは腸の免疫細胞に働きかけることで免疫維持を助けます。 -
霜降りひらたけと魚介のアクアパッツァ
乾燥対策
霜降りひらたけに豊富なエルゴチオネインには抗酸化作用があり、お肌の健康を保ちます。 -
焼き生どんこの炊き込みご飯
腸を整える
きのこに豊富な食物繊維は、腸の老廃物を排出したり腸の善玉菌のエサになることで腸を整えます。
素敵な賞品をGetしよう!