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菌活コラム

うるおい&スッキリ!春の菌活で磨きをかける

2023.03.01
うるおい&スッキリ!春の菌活で磨きをかける

3月になると、春らしい日が増えて外出するのも楽しいシーズンがやってきます。しかし、春といえば「花粉」が気になったり、寒暖差の影響で不調を感じやすくなったりする時期でもあります。また活動的になるため、冬の間に身体に滞っていた老廃物もすっきりリセットしたいところ。そこで、今月は健康的に生き生きと過ごすための食事や生活のポイントをご紹介します。

INDEX

・春先は「花粉」による肌トラブルにご注意を
・肌の保護や花粉を持ち込まないことがトラブル予防に効果的
・肌を労わる3つのポイント①「美肌に効くビタミンを摂取」
・肌を労わる3つのポイント②「睡眠の質を意識する」
・肌を労わる3つのポイント③「運動で代謝アップ!」
・自律神経を整えて、季節の変わり目の不調対策を
・きのこの食物繊維で身体をリセット!軽やかに春を迎えよう

春先は「花粉」による肌トラブルにご注意を

今の季節、外出するときに気をつけたいのが「花粉」。花粉症の自覚症状がなくても、花粉が肌ストレスとなり肌荒れを引き起こす可能性も。春先は、冬同様肌が乾燥しやすく、肌のバリア機能が低下しやすいため、花粉にも肌が敏感に反応してかゆみや赤みなどの炎症を引き起こすことがあります。普段敏感肌ではない人でもダメージを受けやすいため、バリア機能を高めるケアをすることが大切です。

菌活コラム3月

肌の保護や花粉を持ち込まないことがトラブル予防に効果的

「花粉」の飛散から肌を守るにはどうすればいいのでしょうか?そのポイントは、「肌の保護と再生」と「花粉を持ち込まない」こと。まず「肌の保護と再生」に関しては、低刺激かつ高保湿の化粧水や美容液などで保湿することで、花粉の刺激で敏感になった肌の保護、再生を促しましょう。乾燥しやすい顔、手先や首周り、ふくらはぎなどを重点的にケアするのがおすすめです。また、花粉を室内に「持ち込まない」ために、ウールなど表面に凹凸がある素材ではなく、ナイロンなどのサラッとした素材の衣類を選びましょう。帰宅時に、肌についた花粉をとるために優しく洗顔をしたり、拭き取りミストや乳液で押し拭きしたりすると肌ストレスを軽減する効果が期待できます。

肌を労わる3つのポイント①「美肌に効くビタミンを摂取」

弱った肌を再生させるためには、3つのことを意識して肌のターンオーバー機能を整えていきましょう。3つのポイントとは、①ビタミン摂取、②睡眠、③運動です。

ビタミン類は、肌の健康に様々な効果を発揮する栄養素。例えばビタミンAは肌表面の油分を守り、ビタミンB2は皮膚の新陳代謝を活性化する、ビタミンCはキメと整え、ビタミンEは血行を促すなどの効果が。中でもビタミンA・C・Eは緑黄色野菜に多く含まれており、ビタミンB2は豚レバーやナッツ類に多く含まれています。「きのこ」にもビタミンB2が豊富に含まれており、さらにきのこには抗酸化作用のあるエルゴチオネインも含まれるため、ダメージを受けた肌のケアにピッタリ。きのこはどんな食材とも相性が良いので、肌の健康を意識する今の時期、ぜひ積極的に毎日の食事に取り入れてみてください。

肌を労わる3つのポイント②「睡眠の質を意識する」

肌の健康には「睡眠」も欠かせません。生活習慣の乱れなどで睡眠不足に陥ると、肌のターンオーバーを促す成長ホルモンの分泌が阻害されます。そのため、肌の調子が悪い時はしっかり睡眠をとることを心がけましょう。最近では、睡眠の時間帯よりも質が注目され、睡眠ホルモンが分泌される、寝始めてから90分間が肌作りのゴールデンタイムと言われています。無理して早く寝るよりは、睡眠前に湯船に浸かる・ストレッチをして身体をほぐすなど、リラックスして眠りに入ることを意識したり、朝起きる時間を一定にして生活リズムを整えたりすることが「良い睡眠」につながります。

菌活コラム3月

また、きのこに含まれる「オルニチン」は肝臓で働いて質の良い睡眠を助ける働きがありますし、食物繊維の働きで腸を整えることも睡眠の質向上に役立ちます。「睡眠ホルモン」と呼ばれる「メラトニン」の材料となる「トリプトファン」は腸内細菌によってつくられるため、きのこなど食物繊維の豊富な食材で腸を整えることは、日々の健康だけでなく睡眠の質にも影響を与えます。

肌を労わる3つのポイント③「運動で代謝アップ!」

肌の代謝を促すためには運動も大切。軽いジョギングやウォーキング程度でも全身の代謝が促され、皮膚への血流も増加。新陳代謝が活発になり肌の健康に好影響をもたらします。ただ、かゆみや赤みが強く肌の炎症が気になる場合は、軽いストレッチ程度でOK。無理せずに身体を動かすようにしていきましょう。

菌活コラム3月

自律神経を整えて、季節の変わり目の不調対策を

一方で、春は全身に不調を感じやすく、「身体がだるい」「イライラする」「やる気が出ない」など、心身が不安定になりやすい時期です。これは朝晩の寒暖差や環境の変化によるストレスから生じる、自律神経の乱れが原因と言われています。

春は1年のうちで最も寒暖差が大きく、気温の変化が激しいことで身体は交感神経が優位な状態になりやすくなります。こうした状態が続くと、疲れやすい、免疫の低下、胃腸の働きが鈍るなどの症状が表れやすくなるのです。

さらに、春は異動・転勤・新生活の始まりなど、生活が大きく変化する季節。普段より緊張やストレスを感じることも多く、自律神経も乱れやすいため、先ほども触れた「睡眠」を意識することで、自律神経のバランスを整えると良いでしょう。 起床時間を一定に保ち、さらに朝陽をしっかりと浴びること。さらに朝食を食べることで胃腸に刺激が入り、身体のリズムをリセットすることができます。朝食を食べる習慣がない人は、少しずつでも良いので朝食を食べる日を作り、生活にリズムを作れると良いですね。
また、自律神経の多くは腸に集まっているという特徴もあるため、普段から腸内環境を整えておくことで自律神経の乱れを緩和することができ、不調ケアにも役立ちます。

菌活コラム3月

きのこの食物繊維で身体をリセット!軽やかに春を迎えよう

最後に、冬場に溜め込んでしまった体内の老廃物もしっかり排出し、身体をリセットしていきましょう!ここでも食物繊維がポイントになります。食物繊維は腸内の老廃物の排出を促したり、善玉菌のエサとなったりすることで腸内環境を整える働きがあります。きのこは、食物繊維が豊富な上に、低カロリーかつ腹持ちが良いというメリットも。腸の老廃物の排出に加え、ダイエットにも役立つ食材なのです。

最近では腸内環境が肥満とも関わりがあると言われており、食物繊維を積極的にとることで腸内にある抗肥満作用のある物質「短鎖脂肪酸」が増加するという研究結果も。きのこなどの食物繊維豊富な食材を取り入れることで、身体の中からキレイと健康を作っていきたいですね。

春は何かと変化の多い季節ですが、食事や生活習慣を少し工夫しながら身体も心も充実させていきましょう!

3月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典(いけだ まさのり)

群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長

渡邉 華帆(わたなべ かほ)

理学療法士
雨宮病院リハビリテーション部

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