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菌活コラム

菌活は腸活!印象アップは体内美容から

2022.04.01
菌活は腸活!印象アップは体内美容から

新年度の始まる4月。新たな旅たちや出会いに心を踊らせている方も多いのではないでしょうか。4月は環境の変化に加え、寒暖差や紫外線量の増加など外的環境も大きく変化するため、実は身体にとっても変化の大きな季節です。
そこで今月は、身体の不調を撃退し、はじまりの季節を元気に楽しむための生活のヒントをご紹介します。

春なのに体がだるい。その原因は自律神経の乱れにあり

暖かな陽気にココロもカラダも軽やかに…なるはずなのに、なんだか体が重だるい。そんな不調に心当たりがある人、いませんか?

春は季節としても寒暖差が激しく、だるさや倦怠感など体調の乱れを感じやすい時期。こうした不調の多くは、寒暖差による自律神経の乱れによって引き起こされます。

自律神経は、体をONの状態にして熱を発生させる「交感神経」と、筋肉を緩ませてリラックスさせる「副交感神経」で成り立っています。体は、こうした「縮む⇄緩む」を繰り返しながら環境の変化に応じて体温や内臓機能をうまく調整しているのですが、急な寒暖差によって自律神経に負担がかかると、この調整に乱れが生じてきます。

そうなると、体が緊張したまま固まってしまい、うまくリラックスできなくなることで、重だるさや疲れが抜けない、手足が冷える…などの不調につながってきます。

背骨の動きが悪くなることで様々な不調が引き起こされる

春が近づくと頭痛や肩こり、腰痛などの症状を感じる方が増える傾向にあります。こうした不調は、単に疲労の影響だけでなく、自律神経の乱れが原因となっている場合も考えられます。というのも、自律神経は背骨に沿って位置しているため、自律神経が乱れると背骨の近くにある筋肉が固まり、背骨自体も動きが悪くなります。背骨の動きが悪くなると、周囲の関節の負担が増えることになり、その影響を受けるのが肩や股関節、腰などです。

菌活コラム4月

肩への負担は肩関節周囲炎という疾患を誘発し、股関節への負担は腰痛や膝関節痛の原因に。さらに背骨の一部分には肋骨がついており、肋骨の動きが硬くなると呼吸が浅くなる、内臓の動きが低下するなどを引き起こします。呼吸が浅くなると全身の酸素量が減るため疲れやすくなったり、また内臓の動きの低下は消化不良や便秘に繋がったりします。

このように、“自律神経の乱れ”とひと言で言っても体にはさまざまな症状が表れるわけですが、これらの不調を改善するためには、日々の食事と背骨の動きを改善するためのストレッチや深呼吸を用いた体操、ウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。

菌活コラム4月

内臓機能を助け、自律神経を整える食事で“春の不調”を解消しよう

内臓の動きの低下を改善するには、食物繊維の多いきのこを摂取することが効果的。きのこを摂取することで排便回数の増加や腸の善玉菌の増加が促されて腸内環境が整えられ、内臓の負担を減らすことができるためです。また、腸と自律神経は密接につながっており、腸の働きが良くなると、自律神経の働きもまた良くなります。腸を整えることが、結果的にだるさの解消や肩・腰の痛みの解消に繋がる可能性があるのです。

菌活コラム4月

体調不良だけでなく、春に気がかりな肌のトラブル

4月は自律神経の乱れによる不調だけでなく、紫外線の影響からくる肌トラブルも気になる季節です。紫外線は3月から急激に増え始め、5〜7月にピークになると言われています。適度な紫外線は皮膚の異常な免疫反応を抑制する効果や、骨を強くするビタミンDを皮膚で作り出す働きなど、体にとって欠かせない役割も担っていますが、浴びすぎるとシミやシワ、乾燥やニキビなどの原因となり、皮膚がんのリスクを高めたり、目に吸収されることで角膜炎や白内障などのリスクを高めたりしてしまうので、お出かけや外での運動時は、しっかり紫外線対策を行いましょう。

菌活コラム4月

ビタミンB2豊富なきのこは春の美容やインナーケアにも効果的

そうした外側からの対策に加えて、きのこを摂取するインナーケアもぜひ同時に行ってみてください。きのこには肌の再生に必要な栄養素であるビタミンB2が豊富に含まれています。ビタミンB2は、皮膚や髪、爪などの細胞の再生に欠かせない栄養素です。また、三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質の代謝にも欠かせない栄養素なので、運動量が多い人はより積極的に摂取をおすすめします。不足すると口内炎や口角炎など皮膚や粘膜の炎症を引き起こし、肌トラブルの原因にもなります。また、きのこに豊富に含まれるエルゴチオネインという物質はシミ・シワ対策に役立つアンチエイジング効果があるという報告もあるので、この時期の美容の心強い味方といえそうです。

体に何かと負担のかかる4月ですが、気温も上昇して外で運動したり、レジャーを楽しんだりするには最適な季節です。ぜひきのこを食べることで体の内側から健康になり、寒暖差や日差しに負けず爽やかな春を思い切り楽しんでください。

4月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典(いけだ まさのり)

群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長

小林 樹広(こばやし みきひろ)

理学療法士
医療法人雨宮病院 リハビリテーション部 副部長

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