Do My Best, GO! 〜アスリートインタビュー

プロアスリートを支える食事に迫る。第20回 野球・吉田 正尚選手インタビュー

2022.07.01
プロアスリートを支える食事に迫る。第20回 野球・吉田 正尚選手インタビュー

明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。第20回は2020~21年に2年連続パ・リーグ首位打者に輝いた日本球界屈指の強打者、吉田正尚選手。プレーの質の高さにつながる食の大切さについてお話を伺いました。

今や球界トップ選手の一人として活躍している吉田選手ですが、まずは、野球に出会ったきっかけを教えてください。

3つ年上の兄が野球をやっていたので、その影響で僕も始めました。

子供のころはどれくらい練習をしていましたか?また、当時あこがれていたり、印象に残っていたりする選手はいますか?

僕のいたチームは月曜日しか休みがなくて、それ以外は毎日練習していました。練習が終わって、家に帰ってからもティー打撃をしたり、バッティングセンターに連れて行ってもらったり……今もそうですが、野球中心の生活でしたね。当時は、シンプルにキャッチボールとか、フリーバッティングを主にしていて、当時からバッティングの練習はとても好きでした。

また、当時、僕の故郷の福井県では、巨人戦をテレビでよくやっていたので…やっぱり松井秀喜さんの活躍が特に印象に残っていますね。

プロ野球を本格的に目指し始めたのはいつ頃でしょうか?

高校の時に甲子園を目指すことを意識してからですね。その時から、将来はプロになりたいと思うようになりました。

吉田選手はプロ入りの時から腰痛に悩まされていたとお聞きしました。その克服のために意識したことはありますか?

全身のバランスをとることを大事にしていました。もちろんトレーニングもしていましたが、それ以上に、試合や練習後の疲労のリカバリーや、体のケアを大切にしていました。

体のケアとして、食事面ではどんなことを意識して取り組んでいますか?

口に入れるものはパフォーマンスに繋がりますから、とても大切にしています。脂っこいものばかり食べ過ぎると次の日に体が重くなったりするので、特に連戦の際は少し胃を休めるなど、翌日への影響も考えて食べ物には気を付けています。

栄養士をしておられる奥様の存在も、やはり大きいですか?

妻の作ってくれる食事は、本当に栄養のバランスが良くて、凄く細かく考えてくれているのでとても助かりますね。
試合前には消化の良いもの、吸収しやすいものを食べた方がいいとか、ここに炎症があるときはこういうものがいいよと、具体的に説明しながら日頃の食事を出してくれます。凄く分かりやすくて……本当に手厚いサポートをしてくれています。

食事面でのサポートも、強さを支える大切な要素になっているのですね。料理の中にきのこは登場しますか?また、好きなきのこ料理があれば教えてください。

きのこもよく登場します。きのこは味がしっかりしていて栄養も満点なイメージですね。特に、パスタとかに入っているきのこが好きです。あとは、お鍋に入っているマイタケや、シメジもおいしいので好きです。

吉田選手のおすすめきのこ料理はこちら>

きのこには腸内環境を改善する働きもあると言われていますが、腸について意識したことはありますか?

僕は小さい頃から少しお腹が緩くて。冷たいものを食べたりするとすぐ便が緩くなったりしていたので、腸の状態は意識しています。腸内環境はパフォーマンスに影響してくるというのは凄く感じます。

ちなみに、子供のころはよく食べる方でしたか?好き嫌いはありましたか?

よく食べるかはわからないですが、食事は残さず食べるようにしていたと思います。好き嫌いについても、そこまで嫌いなものはありませんでしたね。

吉田選手は常々、どんなに活躍しても「満足していません」と話すことが多い印象です。そういったハングリー精神を持つにはどうしたらいいのでしょうか。

野球は失敗の多いスポーツなので、その日は良くても次の日は駄目、ということはよくあります。僕は常に満足することがないというより、まだ行ける、もっともっと行けるという感じでいるんです。もちろん、ある程度は目標を持って、達成感を感じることも必要だと思います。成功体験を積み重ねながら、1個1個自分の段階を上げていければいいと思います。

課題の見つけ方や、それを克服するためのアプローチの仕方を教えてください。

考えてしっかりそこを打破していくことが大切だと思います。もう駄目だ、とすぐ諦めるんじゃなくて、しっかりそこに向き合っていくことが大切だと思います。

ありがとうございます。では、夢を追いかける次世代のアスリートたちに、アドバイスをお願いします。

周りの方のサポートも大事だと思いますし、巡り合わせも大事ですが、とにかく夢中になれるものを見つければ頑張れると思います。やっぱり好きなことには、向上心も生まれると思いますので、そういうものに早く出会ってほしいですね。ぜひ、これからチャレンジしていくなかで自分のやりたいこと、夢中になれることを見つけていってほしいと思います。

きのこらぼ限定公開 INTERVIEW

最後に、成長期のアスリートたちに、食事面でのアドバイスもお願いします。

やっぱりまずは、しっかり食べて寝るっていうことが大事です。小さいときからそういう習慣を身につけていれば、それが大人になった時に絶対生きてくると思うので。ご両親のサポートも受けながら、しっかり食べて、十分な睡眠をとってくださいね。

吉田選手の Do my best,GO!

■好きな言葉、座右の銘を教えてください。
漢字の「頂」という字を大事にしています。

■どのような意味が込められた言葉なんですか?
上を目指していくという意味です。一番上を目指していく中では、良いときも悪いときもありますが、それでも上を目指すという、好きな言葉です。

■ストレス解消法やリラックスの方法はありますか?
野球は切り替えのスポーツでもあるので、好きなものを食べたり、家族と過ごしたりなど、ストレスのないことをして過ごしています。

■これまでの現役生活の中で、忘れられないシーンは何ですか?
いろいろありますが、最近だと東京オリンピックの決勝の大舞台。他には、高校の時に最後の夏で負けた時のこととか、野球人生の節目が印象に残っていますね。

■これからの目標、目指す姿を教えてください。
先ほどの「頂」という言葉の通り、やっぱり上を目指して、向上心を持って取り組んでいきたいと凄く思います。

■吉田選手にとって、野球はどんなものですか?
小さい頃から好きでやってきて、それが今こうして職業になって、こうしてお金もいただいて……それが凄く不思議な気持ちでもあるんですけど、運もあって、今こういう場所に立てていることは凄く嬉しくて。これからも、上を目指してもっともっと自分自身を追い求めていきたいなと思います。

吉田選手が今食べたい菌勝メシ

コメント

野球はシーズンが長いので、いい状態を保つためにも食事でのリカバリーを大切にしています。きのこは味がしっかりしていて栄養も満点ですし、スタミナ系の料理が好きなので、具沢山のこのメニューは嬉しいですね。

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きのこに豊富なビタミンB群はエネルギーとなる三大栄養素の代謝に関わるので、効率の良いエネルギー補給をサポート!また豚肉にもビタミンB1が豊富なうえ、ニラに含まれるアリシンはビタミンB1の働きを高めます。これらの具材をたっぷり使用した甘辛味の丼はエネルギー補給に役立つので、試合の前日や練習後にオススメです。

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profile

吉田 正尚

(よしだ まさたか)

1993年7月15日生まれ、173cm、85kg

オリックス・バファローズ所属/右投げ・左打ち/背番号7
敦賀気比高-青山学院大-オリックス(2015年ドラフト1位指名)

敦賀気比高で甲子園に2度出場。進学した青山学院大では入学直後の1年春から4番を任され、大学日本代表でも4番として活躍。
15年のドラフト1位にてオリックスへ入団。
18年から3年連続全試合出場、OPS.950以上を記録。
昨シーズンは21本のホームランを放つ一方で、三振が驚異的に少なく、出塁率、長打率、OPSでもリーグ1位に輝くなど、25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。20年、21年と2年連続で首位打者を獲得した日本球界を代表するスラッガー。

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