最旬!あったか冬支度~季節の変わり目のキレイを叶える菌活術~
2021.11.01年の瀬が近づき、本格的な冬がやってくる11月。寒くなると、食卓には自然とお鍋やシチューなど、温かい料理が並びますよね。こうしたメニューは単に身体を温めてくれるだけでなく、健康にも効果的。 今月は、日本ではもうお馴染の「鍋」をはじめ、冬の時期を彩る “あったかい料理”についてのお話をお届けします。
朝晩の冷え込みがぐっと厳しくなる11月は、マフラーや手袋をつける人も増え、街ゆく人達の服装が一気に冬モードになっていきます。「冷えは万病のもと」と言われるように、寒さは健康の大敵。また、空気も乾燥しやすく風邪をひきやすいため、この時期はカラダを温め、内臓の動きや血流を良くして、免疫アップを図るのが健康づくりに有効です。そういった意味でもカラダを内側から温め、体内機能を高めてくれるお鍋やシチュー、おでんなどの温かい料理は積極的に食べたいメニューです。
日本人の75 %が「大好き」または「好き」という調査結果があるほど、私たちにとって鍋料理は親しみ深い食べ物。しかし、鍋料理自体はそれほど大昔から食べられてきたわけではありません。というのも、「一汁三菜」という言葉があるように、日本人は昔から銘々の器に料理を盛り付けて、各々で食べるスタイルが一般的だったから。豚汁や三平汁など、大鍋でたくさんの量を一度に調理する郷土料理は各地にありますが、あくまで銘々皿に盛ることを前提とした「○○汁」であり、鍋料理ではありません。テーブルで加熱をしながら具材をつつくという鍋料理が一般家庭で食べられるようになったのは、牛鍋が流行した明治時代以降になるのだそう。
鍋料理が庶民の間に広まり、日本各地で郷土鍋が生まれました。おもしろいことに、郷土鍋は寒い地域だけに根づいたわけではなく、北海道の石狩鍋や秋田県のきりたんぽ鍋、しょっつる鍋にはじまり、関東ではネギマ鍋、あんこう鍋、牛鍋(すき焼き)、山梨県のほうとう、関西圏ではふぐちりや鴨鍋、広島県の土手鍋、福岡県のもつ鍋や水炊きと全国各地にまんべんなくあり、私たちの鍋好きを物語っているようです。
ある調査によると、私たちが鍋料理を食べる理由は「温まりたいから」「野菜をたくさん食べたいから」などがあるそう。やはり寒い季節になると鍋が恋しくなるのは日本人の常なのかもしれません。
では、世界に目を向けると、寒い地域ではどのような食べ物を食べているのでしょうか。世界一寒い村と言われるロシアのオイミャコンでは、凍ったままの生の魚を薄く削り、塩とコショウで食べる「ストロガニーナ」が名物。中国の北京を中心とした華北地方は冬の寒さが厳しく、そのため料理にもカラダを温める唐辛子やニンニク、ネギがふんだんに使われるそう。
また中医学的にカラダを温めるとされる羊肉のしゃぶしゃぶ鍋は、代表的な北京料理として知られています。中国の北方に位置するモンゴルにも、骨つきの羊肉を水と岩塩だけで煮込む「チャンスンハマ」という郷土料理があるそうです。冬が長く寒さも厳しい地域では、料理の味付けが濃いという特徴もあります。短い夏の間に手に入れた肉や魚、収穫した野菜を冬の間保存する必要があり、そのため味つけが濃くなる傾向があるのだそう。今はなかなか海外旅行にも行けませんが、こうして様々な食文化を知ることでちょっとした旅気分を味わってみるのもいいかもしれませんね。
さて、11月の第3木曜日はボジョレー・ヌーボーの解禁日。楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。ボジョレー・ヌーボーとは、フランスのボジョレー地方で造られた新酒ワインという意味。
その年に採れたブドウで造ったワインは、フレッシュで若々しい香りと味わいが魅力です。今年は11月18日(木)0時が解禁日なので、ぜひ作りたての新酒ワインをいち早く楽しんでみては? ホットワインにして秋の夜長をゆったり贅沢に過ごすのもおすすめですよ。
菌活ポイント
本格的な冬を迎える前に、食生活で内側の健康を意識することが大切です。食物繊維豊富なきのこで「免疫の要」となる「腸」を整えたり、温かいお鍋やスープで胃腸の働きを良くしたり、身体を温める作用のある根菜類や生姜などを摂ることで健康維持を図りましょう。また、11月は空気も乾燥し、お肌にとっても厳しい季節。きのこのビタミンB2は、脂質やタンパク質の代謝に関わることで粘膜強化や皮膚の再生にも欠かせない栄養素。きのこに豊富に含まれているので、積極的に食べて冬の美容対策、乾燥対策も忘れずに行いましょう。
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