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菌活コラム

春の「三寒四温」にご用心!自律神経のケアで心も身体もほっと一息

2025.02.17
春の「三寒四温」にご用心!自律神経のケアで心も身体もほっと一息

2月も後半となり、少しずつ春の兆しを感じ始める時期。しかし、少し寒さが和らいだかと思えば、また冬のような気温に逆戻り…そんな寒さと暖かさを繰り返す春の特有の気候は「三寒四温」とも呼ばれており、この寒暖差が原因となって、春は不調を感じる方が多いと言われています。
寒暖差が大きくなると、体内の様々な動きを調整している「自律神経」への負担が増え、めまいやだるさ、頭痛などを引き起こします。すぐそこまで来ている「春」を楽しむためにも、今の時期は自律神経を整えて、春本番を迎える準備をしていきましょう!

INDEX

身体機能を調整する「自律神経」の役割とは?

自律神経とは、自分の意識では動かすことができず自動的に機能する神経のことで、血管・胃・腸管・肝臓・腎臓など主に内臓の働きをコントロールしています。その中で、血圧・心拍数・体温・消化・体液の分泌・排尿・排便など、生きていくために必要な身体の調整をしています。

また、自律神経には「交感神経」「副交感神経」の2種類があります。交感神経は、ストレスの多い状況や緊急事態に対して身体の状態を整える役割を果たし、副交感神経は、日常的な状態でエネルギーを温存し身体機能を回復する働きを持っています。これら2つの自律神経が交互に働き合うことで、日々の生活リズムや体調などを整えています。

食事を整えると自律神経も整う!

自律神経のバランスを整える一番の近道は「食事」です。食事をすると食べたものを消化・吸収するために副交感神経が優位に働きます。決まった時間に食事をすることで、自律神経のバランスも整いやすくなるとされ、一般的には食事を摂るのに最適な時間は、朝食が7時、昼食が12時、夕食が18時〜19時と言われています。こちらの時間帯にはなかなか食事がとれないという方は、食事の間隔を意識してみてください。食べ物が胃に留まって消化される時間は約2〜3時間、肉や揚げ物など脂肪が多い食べ物になると約4〜5時間必要なため、約4〜5時間程度空けてから次の食事を取るといいでしょう。

食物繊維で、自律神経と密接に繋がる「腸」をケアしよう

また、自律神経の多くは「腸」と密接な関わりがあるため、腸内環境を整えることも自律神経を整えることに繋がります。腸を整えるために重要な栄養素といえば、「食物繊維」。
食物繊維には、便を柔らかくしたり、善玉菌のエサとなったりする「水溶性植物繊維」と、便のカサを増やす「不溶性食物繊維」の2種類があり、1:2のバランスで摂ることが理想的といわれています。水溶性食物繊維が多い食材としては海藻類などがあり、不溶性食物繊維が多い食材としては根菜類などがありますが、中でも「きのこ」はその両方をバランスよく含む食材のため、腸を効率よく整えるのに役立ちます。

また、きのこに豊富に含まれる「GABA」は、交感神経の働きを抑えて、副交感神経の働きを優位にする働きがあります。寒暖差により自律神経に負担がかかっている時は交感神経の働きが優位になりがちなため、副交感神経に働きかけるGABAは、この時期の自律神経ケアに役立ちます。

身体をリラックスさせる「軽い運動」も効果的

さらに、自律神経を整えるためには「運動」も効果的です。ランニングや筋力トレーニングなど「きつい」と感じる必要はなく、ストレッチやヨガ、深呼吸などリラックス効果を増大させるもので十分です。負荷の軽い運動を通して副交感神経を優位にすることで、自律神経のバランスが整って内臓の動きが良くなり、結果的に身体全体の調子も良くなっていきます。

気候も身体も徐々に春へ移行する2月は、自律神経を意識した食事や、軽い運動を取り入れて日々の体調管理を行っていきましょう。「きのこ」を毎日の食事に取り入れることで無理なく自律神経が整い、季節の変わり目となる2月も元気で健康な毎日に繋がるはずです。食事に加えて軽い運動も行いながら、本格的な春に向けて身体の内側から準備をしていきましょう!

今月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

石井 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

志摩 龍之介
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

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