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菌活コラム

菌活パワーで腸を元気に♪秋のカラダを整えよう

2024.10.01
菌活パワーで腸を元気に♪秋のカラダを整えよう

10月に入り、秋の風を感じる過ごしやすい時期になってきました。芸術の秋、行楽の秋、食欲の秋…、秋は穏やかな気候も相まって、気持ちも行動もアクティブになりますね。
一方、朝晩は涼しい日も増え、日中との寒暖差から不調を感じやすい時期でもあります。秋を楽しむためにも、日々の食事や生活習慣を少しだけ工夫して、身体を内側から整えていきましょう。

INDEX

季節の変わり目は「寒暖差疲労」に要注意!

近年、一般的にイメージする「春」や「秋」の期間が短くなり、急激な気温の上昇や下降が目立つようになりました。こうした気候の変化に伴い、季節の変わり目の寒暖差も大きくなる傾向にあり、急激な気温の変化が原因で様々な不調が生じやすくなっています。これらの不調は一般的に「寒暖差疲労」と呼ばれます。

人間の身体は、本来気温の変化に自然に適応するようにできています。しかし、気温差が大きいと自律神経が乱れ、その調節がうまくできなくなることで、だるさ・首や肩のこり・皮膚の痒み・めまい・気分の落ち込みなど、様々な症状が起きやすくなってしまうのです。人によって出やすい症状が違うため、自分の不調の原因が寒暖差であることに気が付かない人が多いのも一つの特徴です。

そこで今回は、寒暖差の対策として、生活の中でできるポイントを3つご紹介します。

ポイント①自律神経の集まる腸を整える

まず1つ目は、自律神経の集まる「腸」を整えること。腸を整えることは、自律神経のバランスが保てるだけでなく、メンタル面への良い影響も期待でき、これを「脳腸相関」と言います。
脳と腸は免疫系、内分泌系、神経系を介して様々な情報交換をおこなっているため、腸の調子がいいとその情報が脳に届き、身体や心の調子もよくなると言われています。

腸を整えるために特に必要なのが食物繊維です。食物繊維には、水に溶けない「不溶性食物繊維」と水に溶ける「水溶性食物繊維」の大きく分けて2種類があります。不溶性食物繊維は、便のかさを増やして腸の運動を活発にする働きがあり、きのこや根菜類、豆類などに多く含まれています。水溶性食物繊維は、善玉菌の増加や食後血糖値の上昇を緩やかにする働きがあり、きのこや海藻類、フルーツなどに多く含まれます。中でもきのこは、どちらの食物繊維も含んでいるので腸を整えるためには積極的に摂りたい食材です。

さらに、きのこは腸内の「善玉菌」を育てるのにも有効です。善玉菌にはたくさんの種類があり、人の腸によって異なる善玉菌が存在しています。善玉菌は、その種類によってエサとなる食物繊維が異なるため、効率的に腸を整えるためには様々な食材を食べることが重要なのですが、菌類であるきのこは他の食材よりも食物繊維の種類が多く、その点でも効率的に腸を整える働きが期待できます。実際に臨床試験でも、きのこを食べることで腸内細菌が活性化されることや、お通じの回数が増すなど、様々な良い結果が得られています。

ポイント②生活リズムを整えて自律神経の負担を軽減

人体は太陽の動きに伴って睡眠と起床のリズムを繰り返し、毎日の生活を送っています。そのリズムを作っているのが自律神経です。生活リズムが乱れると自律神経への負担も大きくなるため、寒暖差の大きな時期は、起床・就寝、食事の時間を一定にして、食事についても栄養バランスを整えるなど、生活リズムを意識することが大切です。しっかり栄養補給をすることで脳にエネルギーが行きわたり、自律神経の働きを整えることにもつながります。

ポイント③適度な運動とストレッチで心身を整える

自律神経を整えるためにはウォーキングやジョギングなどの有酸素運動も有効です。運動時は交感神経が優位になりますが、運動した後は副交感神経が優位になり、そのリズムができることで自律神経のバランスが整います。運動頻度は週2〜3日を目安に、20分以上、適度に疲労を感じる程度行うのがいいでしょう。適度な疲労感は睡眠の質を高めることにもつながります。

また、首や背中周りのストレッチもおすすめ。特に、背骨を動かすことも自律神経を整えるのに役立ちます。首や身体をゆっくり回すことでも背骨は動くので、痛みや違和感が出ず、気持ちいいと感じる範囲で1セット15〜20秒を目安に取り入れてみましょう。

寒暖差のある日が続きますが、不調を感じる前に生活リズムや食事、運動に気をつけて、無理のない範囲で対策することが身体の不調をやわらげる近道になります。
また、これらの工夫は少しずつでも継続することがとても大切です。自ら工夫して行うことで自分にあった習慣ができ、自然と元気な日々へと繋がります。
毎日の生活で腸にいい食事や適度な運動を取り入れて、寒暖差に負けずに秋を楽しむ身体をつくっていきましょう。

今月のおすすめ菌活レシピ

profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

渡邉 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

志摩 龍之介
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

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