くすみ・カサカサ…季節の変わり目の「秋枯れ肌」はインナーケアでうるおいアップ!
2024.09.09
夏の厳しい暑さが過ぎ、秋ならではの涼やかさを感じる季節になりました。
外出するのにも気持ちのよい時期ですが、秋は夏に比べて空気が乾燥して肌の水分が不足しやすくなるため、乾燥対策が欠かせません。加えて、夏の間に溜まった紫外線ダメージが表面化し、「くすみ」「ゴワゴワ」「カサカサ」などのトラブルを感じる「秋枯れ肌」になりやすいという特徴も。
今回の菌活コラムでは、不安定になりやすいこの時期の肌を、うるおいに満ちた健康的な肌に整えるインナーケアをご紹介します。
INDEX
まず知りたい、肌の構造と仕組みについて
ここではまず、肌の構造・仕組みについてご紹介します。
肌は、以下の3つの組織から成り立っています。
① 表皮
お肌のもっとも外側にある皮膚。紫外線や摩擦・刺激などから皮膚を守るバリア機能や、ダメージを受けた肌を修復・再生する役割を担っています。表皮が乱れることで、カサカサやゴワゴワといった印象が現れます。
② 真皮
表皮のすぐ下にあり、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを作る線維芽細胞で構成されています。肌のハリ・ツヤを保つ役割を担っています。
③ 皮下組織
皮膚のもっとも奥深い部位にあり、主に皮下脂肪で構成され、皮膚のハリを保つ役割があります。皮下組織には血管が細かに張り巡らされており、表皮や真皮に栄養・酸素を送り届ける重要な役割も担っています。
秋特有の肌トラブル、その原因とは?
「肌荒れ」と一口にいっても様々な原因があり、特に近年は
- 紫外線量がこの10年で4.6%増加
- 肌荒れの原因「活性酸素」を作るアレルゲン物質PM2.5の増加
- 雨の酸性濃度が高まる
などの理由から肌トラブルを感じる方が多くなっているといいます。
加えて秋は、夏の間のダメージが表面化することに加えて、日中と朝晩の気温差、不安定な気候による心身のストレス、空気の乾燥、秋の花粉といった負担が増えることで、肌状態にも影響を及ぼしてしまいます。
朝晩の寒暖差や心身のストレスは血行不良を引き起こすことで、肌に栄養がいきわたらなくなったり老廃物が回収されなくなったりすることで肌の不調を引きこします。また、空気の乾燥や花粉は肌の表皮へのダメージとなり、カサカサやゴワゴワといった不調を招いてしまいます。
なぜインナーケアが大切?
肌を健康に保つためには、保湿などのアウターケアをイメージする方が多いかもしれません。しかし、肌の材料は食事でとった栄養素であり、その栄養素は体内をめぐって肌に届けられるため、身体の内側から整える「インナーケア」を意識することが大切です。インナーケアを意識することでアウターケアの効果が高まったり、体質・肌質を改善し肌荒れしにくい肌を作ったりすることにもつながります。
化粧品によるアウターケアは表皮に栄養を送り届けることができても、肌を内側から整える皮下組織には栄養・酸素を送り届けることができません。インナーケアを心がけると、皮下組織にまでしっかりと栄養・酸素が運ばれ、表皮のターンオーバーや皮膚細胞の活性化、様々な美容成分を生成する真皮の働きが整い、健康なお肌に変わっていきます。
ビタミンB2にエルゴチオネイン…菌活で秋枯れ肌を整えよう
秋の肌ケアに重要なインナーケア。中でもおすすめの食材が「きのこ」です。
きのこには身体の内側からお肌を整えるのに役立つ栄養素が豊富なため、ここではそれぞれの栄養素とその働きについてご紹介します。
① 肌の生まれ変わりを整える:ビタミンB2
肌荒れを防ぎ健康的な肌を維持するためには、肌のターンオーバーが正常に行われることが重要です。ビタミンB2は別名「美容ビタミン」と呼ばれ皮膚の新陳代謝を助ける効果があるため、肌ケアに役立ちます。
② 抗酸化作用で肌を整える:エルゴチオネイン
ストレスや紫外線を受けると、肌ではシミやシワの原因となる「活性酸素」が発生します。エルゴチオネインは菌類特有の栄養素で強力な抗酸化作用を持ち、活性酸素の働きを抑える働きがあるため肌ケアに役立ちます。
③ ストレスケアに:GABA・オルニチン
季節の変わり目で自律神経が乱れ、ストレスを感じることで肌荒れが起こるこの時期。GABAには気持ちを和らげる副交感神経の働きを優位にする働きがあり、またオルニチンにはストレスホルモンを抑制する働きがあるため、ストレス状態を和らげるのに役立ちます。
④ 腸を整えて自律神経を整える&栄養素の吸収アップ:食物繊維
肌ケアには腸を整えることも重要です。腸には多くの自律神経が集まっているほか、必要な栄養素を吸収したり、体内の老廃物を排出したりする働きがあります。食物繊維は腸の善玉菌を増やしたり、腸のぜん動運動を助けたりすることで腸を整えるのに役立ちます。
このように、きのこには肌を整えるのに役立つ様々な栄養素が含まれています。
また、きのこはエリンギ・ブナシメジなど種類が豊富でさまざまな食感、風味を味わえるというポイントも。クセがないためどんな食材とも、和洋中どんな料理とも相性がよく、豊富なうま味で料理を美味しくしてくれる食卓のお助け食材でもあります。
「実りの秋」といわれるように、様々な美味しい食材が登場する秋。この秋はいつもの食事にきのこをプラスしていただき、身体の内側からうるおいのある健康的な肌をつくっていきましょう。
今月のおすすめ菌活レシピ
-
きのことさつまいものほくほくコロッケ
季節の変わり目対策
きのことさつまいもに豊富な食物繊維は、自律神経の集まる腸を整えて体調管理をサポートします。 -
鮭のムニエル~きのこたっぷりソース~
美容ケア
きのこに豊富なビタミンB2は別名『美容ビタミン』とも呼ばれ、健康的な肌づくりに役立ちます。 -
きのこペーストの味わいピラフ
腸から健康
きのこの食物繊維は、腸の老廃物の排出を促したり善玉菌のエサになったりして、腸の健康を保ちます。 -
霜降りひらたけとポークのハヤシライス
疲れケア
きのこや豚肉に豊富なビタミンB1がごはんに含まれる糖質の代謝を促して、疲労回復をサポートします。 -
霜降りひらたけと彩り野菜の炒め煮
健やかな肌
霜降りひらたけに豊富なエルゴチオネインは、強い抗酸化作用を持つため健やかな肌作りを応援します。 -
生どんことめかじきの炊き合わせ風
健やかな髪
きのこに豊富なビタミンB2は脂質の代謝を促し、皮脂の分泌をコントロールするため、頭皮環境を清潔に保ちます。
素敵な賞品をGetしよう!