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菌活コラム

梅雨の憂うつさは「きのこ」で解消!菌活セルフケアで身体の中から不調対策

2024.06.01
梅雨の憂うつさは「きのこ」で解消!菌活セルフケアで身体の中から不調対策

徐々に梅雨入りし、晴天日が恋しくなる6月。雨がもたらす情緒的な景色が楽しめる日本ならではの「梅雨」ですが、この時期は不安定な天候により足腰の関節痛や倦怠感、むくみなど身体の不調を感じやすくもなります。そんな不調に負けず、梅雨の時期も心身ともに元気に過ごしていけるよう、この時期に気をつけたい生活のポイントをご紹介します。

INDEX

・梅雨になると憂うつになりやすいのはホント!?
・心身の健康は自律神経が正常に働くことで保たれている
・「ビタミンB1」と「オルニチン」でだるさを吹き飛ばそう!
・今月のおすすめ菌活レシピ6選

梅雨になると憂うつになりやすいのはホント!?

梅雨になるとどんよりした天気が増え、なんとなく心身ともに沈みがちになるという方も多いのではないでしょうか。実は、空模様と心は繋がっているという話があります。
アメリカで行われた心理学の研究で「天気と感情」に関するものがあり、そこでは実験参加者の居住する現在の天気をあらかじめ把握しておき、現在の天気と気分の関係について調査が行われました。
結果、天気が「晴れ」の状態では「ポジティブな気分」であるという傾向が認められ、逆に、天気が「雨や曇り」の状態では「ネガティブな気分」であるという傾向が認められました。

このように、単純に「その日の天気」が私たちの心理状態に影響を及ぼすことがわかっていますが、基本的にはその心理変化はその日限りで終わると考えられます。
しかし、どんよりとした曇り空が多くなる梅雨時期は、「なんだか気持ちが晴れないな…」という日が続くため、結果的に憂うつな気持ちを引き起こしやすくなります。

心身の健康は自律神経が正常に働くことで保たれている

天気による気分の浮き沈みに加えて、もう一つ注意したいのが「自律神経」の乱れです。6月は天候が不安定になることから「自律神経」が乱れやすく、だるさや倦怠感を感じやすいと考えられます。

私たちの身体は自律神経によって常に一定のバランスが保たれ、心身の健康を維持しています。
例えば、真夏の暑い日には汗をかくことで体内の熱を発散させ、身体の温度を下げようとします。逆に、真冬の寒い時期には身体を小刻みに震えさせて筋肉を運動させることで血流循環を促し、熱を発生させようとします。これらの反応は自律神経が外部の気温に合わせて起こしており、これにより身体は外部の気温や気候の変化に関わらず適切に活動することができます。

しかし、急激な変化や不安定な状況下では自律神経の負担が大きくなり、自律神経が乱れることでストレスや疲労、倦怠感などを感じやすくなります。気温や気圧の急激な変化によって体調を崩すことがありますが、これは自律神経によるバランス調整が追いつかない結果でもあるのです。

天気を変えることはできませんが、「明日、気温や気圧が変化するなら、心身が不調になるかもしれない」という予測を立てて、精神的・身体的ストレスに対する予防策を講じることができれば、悪天候の日でも不調に負けない身体を作ることができるでしょう。

「ビタミンB1」と「オルニチン」でだるさを吹き飛ばそう!

では、不安定な気候に負けない身体を作るためにはどうすれば良いのでしょうか。それは、健康な心身の基礎となる「食事」の内容を意識することが一番の近道です。

疲れや倦怠感の緩和に役立つ栄養素には、糖質を代謝する「ビタミンB1」と、疲労物質の代謝を行う肝臓の働きを助ける「オルニチン」が特に効果的です。
ビタミンB1は糖質を代謝してエネルギー産生を助けるため、疲れの緩和や効率的なエネルギーチャージに役立ちます。蒸し暑さで食欲がない時、ご飯だけ、もしくはお菓子だけで食事を済ませてしまう人がいるかもしれませんが、糖質を代謝するビタミンB1がないと疲労感は溜まる一方です。ビタミンB1は豚肉やきのこに豊富に含まれています。これらはすぐに火が通るので、きのこと豚肉を電子レンジでチンして一品追加するだけでも疲労ケアに繋がるのでおすすめです。



きのこと野菜たっぷり♪豚肉レンジ蒸し

また、「オルニチン」も注目の栄養素。
オルニチンは主に肝臓の働きに関わる栄養素で、肝臓では主に、

1. タンパク質の合成・栄養分の貯蔵
2. 有害物質の解毒・分解
3. 食べ物の消化に必要な「胆汁」の合成・分泌

といった重要な働きを担っており、エネルギーの供給や疲れの解消には肝臓が元気であることが不可欠です。オルニチンが豊富な食材といえばきのこやシジミが有名で、中でもブナシメジやブナピーはシジミの約5〜7倍のオルニチンを含むため、肝臓を元気にするためにも「きのこ」がおすすめです。

きのこは先に紹介したビタミンB1やオルニチンの他、自律神経の集まる腸を整える食物繊維や倦怠感の予防に役立つカリウムが豊富です。カリウムは筋肉の正常な働きに関わる栄養素ですが、汗とともに流れてしまうため、汗をかくこの時期は特に注意して摂りたい栄養素。

疲れた時こそ、食事を少しだけ工夫して、身体の中から元気と健康を作っていきましょう!

今月のおすすめ菌活レシピ6選

profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

渡邉 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

志摩 龍之介
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士

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