さらなるスピードアップに!キーワードは全身の動力を脚に伝える走り方
2021.12.01![さらなるスピードアップに!キーワードは全身の動力を脚に伝える走り方](https://www.hokto-kinoko.co.jp/kinokolabo/wp-content/uploads/2021/11/2112_bmm3_mv-1024x683.jpg)
「スピードアップしたい!」と思った時には、どうすればよいでしょうか。中には「筋力アップすればよい」と考える方もいらっしゃいますが、筋量や筋力は、スピードアップに必要な要素である一方、あればあるほど良いという単純なものではありません。むしろ、不要な筋量はおもりになり、スピードの低下や怪我のリスクになることもあります。大切なのは、『下肢と体幹を連動させ、全身の力を脚に伝えて走ること』です。今回は、その動きをスムーズに行うために必要なトレーニングをご紹介します。
Let’ Try
下肢と体幹を繋げる重要な役割をしているのが「骨盤」です。ただ脚を動かすのではなく「骨盤」を意識しながら、ジャンプ系トレーニングや体幹トレーニングを行っていきましょう。また、脚の力を上半身に伝えるために大切なのは、「接地と反発」です。地面を蹴りだす力を上半身の伸びに伝えて、理想のフォームを維持できる身体づくりを目指しましょう。
トレーニング1
下半身の強化「スラロームジャンプ(前、後ろ)」
(準備)
5~6mの紐を2本用意して平行に並べ、50 cm程度の間隔で目印となる短い紐を並べます。
(用意できる場合はダラーを使用)
![記事のイメージ](/kinokolabo/wp-content/uploads/2021/11/2112_bmm3_01.jpg)
*ステップイメージ
![記事のイメージ](/kinokolabo/wp-content/uploads/2021/11/2112_bmm3_01t.png)
(方法)
① 片側のロープを跨ぐように立つ。
② 目安となる短い紐を越え、反対側のロープを跨ぐように、両足ジャンプで移動する。これをロープの端まで繰り返す。
※ジャンプは、接地の反動を活かして、次のジャンプに繋げるよう意識しましょう。
③ ロープの端まで来たら、振り返らずに、来たルートを戻るように逆向きのまま後ろジャンプで移動する。
※逆向きのジャンプはバランスを崩しやすく、骨盤の向きが崩れやすいので注意しましょう。
回数:①~③を1セットとして、3~5セット行う。
トレーニング2
下半身の強化「ツイストジャンプ」
(準備)
スラロームジャンプと同様に5~6mの紐を2本用意して平行に並べ、50 cm程度の間隔で目印となる短い紐を並べます。
![記事のイメージ](/kinokolabo/wp-content/uploads/2021/11/2112_bmm3_02.jpg)
*ステップイメージ
![記事のイメージ](/kinokolabo/wp-content/uploads/2021/11/2112_bmm3_02t.png)
(方法)
① 片側のロープを跨ぐように立つ。
② 身体を右に180度ひねりながら、同一紐上を、目安の紐を越えるように両足ジャンプする。
※骨盤の動きを使って身体をひねるように意識しましょう。
③ ②の接地後すぐ、身体を左に180度ひねりながら、両足ジャンプをする。
④ ②と③の動作(左右のひねり動作)を続けて、端までリズミカルにジャンプをする。
※素早いジャンプはバランスを崩しやすいので、慣れるまでは1回ずつ確実に180度ひねりましょう
回数:①~③を1セットとして、3~5セット行う。
トレーニング3
体幹の強化「ヒップロール」
![記事のイメージ](/kinokolabo/wp-content/uploads/2021/11/2112_bmm3_03.jpg)
(方法)
① 床に仰向けに寝転がり、手を横に広げる。両脚をあげ、膝を90度程度まで曲げる。
② へそをのぞき込むように頭を上げ、両脚を右に倒す。この時、脚が床につかないぎりぎりの位置まで倒す。
※脚の振りで上半身が動かないように腕で固定しましょう。
③ 一度脚を①の状態に戻し、そのまま両脚を左に倒す。
※疲れてくると膝が開きやすくなるので、膝が開かないように意識しましょう。
回数:①~③を15~20回繰り返す
トレーニング4
ペースランニング(30分~120分、週3~5回)
今月のランニングメニューは、長い距離を同じペースで走ることを目的とした「ペースランニング」です。距離もしくは時間のいずれかを基準として、自分が楽に走れるイージーペース(最大心拍数の60~70%)と、ハーフマラソン本番を想定したレースペース(最大心拍数の75~85%)を身体に覚えさせるトレーニングです。
週に2~4回「イージーペース(最大心拍数の60~70%を維持できる速度)」で走り、週に1~2回は「レースペース(最大心拍数の75~85%を維持できる速度)」を行いましょう。また、距離は8km以上を目指しましょう。
※最大心拍数は、220-年齢で計算できます。心拍数は個人差があるので、心肺機能に負担を感じた場合は、ペースを落とすようにしてください。
トレーニング+α ~きのこの力でトレーニング効果を最大に~
冬至を迎える12月は、1年で最も日照時間が短い時期です。日光の紫外線を浴びて体内で作られるビタミンDは、運動をするときに欠かせない丈夫な骨や筋肉づくりに関係したり、免疫にも重要な役割をしたりする栄養素ですが、この時期に不足しがちな栄養素といえます。きのこにはこのビタミンDが豊富なので、きのこ使ったメニューで丈夫な身体づくりをしていきましょう。
厳選レシピ
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〜1日の始まり「朝食」〜
納豆きのこダネご飯忙しい、食欲がない、そんな朝に手軽につくれ、きのこのうま味で食欲が刺激される1品。ご飯の炭水化物、納豆のたんぱく質とミネラル、きのこのビタミンと食物繊維が手軽に摂れる完全栄養食です。
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〜午後への活力「昼食」〜
きのこの食べるミルクスープきのこに含まれるビタミンDが牛乳に豊富なカルシウムの吸収を助けて、骨づくりにも最適な1品。具沢山で豊富な栄養素がとれるだけでなく、温かいスープは体温保持を助けます。
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〜足りないものを補う「補食」〜
いろいろきのこのフランスパンキッシュパンの炭水化物、卵のたんぱく質とミネラル、きのこのビタミンが手軽にとれるメニュー。しっとりとした食感なのでトレーニング前後でも食べやすく、一口大にカットして小分けにするのもおすすめです。
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〜疲れを癒す「夕食」〜
きのことほうれん草のごちそうタルタル鮭フライきのこたっぷりのタルタルソースにすることで、ソースからも十分な栄養補給ができる一品に。鮭は魚の中でもビタミンDが豊富なため、きのこと鮭を合わせることでさらにビタミンDが補給できます。
profile
松本大学人間健康学部健康栄養学科専任講師
管理栄養士/日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士
兵庫県加古川市出身。管理栄養士養成課程の四年制大学を卒業後、スポーツと栄養を科学的、研究的視点で学ぶため大阪体育大学大学院博士前期課程に入学。大学院を卒業後、民間フィットネスクラブでスイミングインストラクターの傍ら、栄養士として利用者や子供の栄養教育や健康づくりに関わる。大学院時代の先輩に導かれて文部科学省受託事業であるチームニッポンマルチサポート事業(栄養専門職員)に転職、男子体操競技をはじめとする日本代表選手などの栄養サポートに携わる。
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