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Body Make Method

走り込みが増える時期こそ気を付けたい!膝のケガ予防トレーニング

2022.02.01
走り込みが増える時期こそ気を付けたい!膝のケガ予防トレーニング

走る距離、走る時間が長くなるとき、同時に気をつけたいのは「怪我」です。ハーフマラソンは同じフォームで長時間走るため、腰、膝、足首など同じ箇所に負担が偏りやすくなります。今回はケガの中でも特に頻度の高い「膝のケガ」に着目し、怪我予防のための筋力アップ、可動域や柔軟性を意識したトレーニングを紹介します。

Let’ Try

膝の痛みは、膝周りの太腿やふくらはぎが原因と考えていませんか?ランナーズ・ニー(ランナー膝)の原因は、走るときに肩幅よりやや狭いライン上に脚を接地するため、身体の側面が引っ張られ、骨盤から膝の脛骨にいたる靭帯に負担がかかり痛み(炎症)がでると考えられています。痛みがある時は、休養することが大前提ですが、予防のためには、中臀筋をはじめとする身体の「側面」を使った筋トレやストレッチが有効です。

トレーニング1

中臀筋の強化「オブリーク・シット」

記事のイメージ

(方法)

① 床に片肘をつき、横向きに腰をつく。両膝はそれぞれ90度に曲げる。
*股関節を軸に両脚で「卍」を作るように脚の位置をつくりましょう。

② 肘と下側の膝で床を押しながら、腰を持ち上げ、上側の脚をまっすぐにし、15秒キープする。
*身体の軸を真っすぐにすることを意識しつつ、股関節はしっかりと伸ばしましょう。

③ 反対側も同様に行い、1セット終了。

回数:セットごとに30~60秒の休息を挟みながら、3~5セット行う。

トレーニング2

下半身の強化「ジャンピング・スプリットスクワット」

記事のイメージ

(方法)

① 脚を肩幅程度に開き、背筋をしっかりと伸ばして立つ。片足を大きく前に踏み出し、重心を真っすぐ下に下げる。

② 真上にジャンプをしながら、前後の脚を入れ替える。
*太腿に負荷を感じながら、背筋を曲げないように意識しましょう。
*ジャンプしてバランスを崩しそうな時は、ジャンプ動作をなくし、重心を上下するスクワットでも良い。

回数:左右それぞれ15回ずつを1セットとして、3~5セット行う。

トレーニング3-1

下半身の柔軟「ダイナミックストレッチ(股関節・左右)」

記事のイメージ

(方法)

① 脚を左右に大きく広げ、膝を曲げて太腿が床と平行になるようにして、両手をかかとに当てる。
*手がつかない場合は、膝の上でもよい。

② 太ももは床と平行にしたままで、膝を左右に振る。

回数:左右それぞれ20回ずつを1セットとして、1~2セット行う。

トレーニング3-2

下半身の柔軟「ダイナミックストレッチ(股関節・前後)」

記事のイメージ

(方法)

① 脚を大きく前後に広げ、前脚と同じ側の手を、前脚の内側から外側につく。

② ①の姿勢のまま身体を前後に動かす。
*動きは小さくても良いので、手や足の位置が変わらないようにし、股関節の伸びを感じましょう。

回数:前後それぞれ20回ずつを1セットとして、1~2セット行う。

トレーニング4

ランニング(30分~120分、週3~5回)

今月のランニングメニューも「ペースランニング」です。ペースランニングは、長い距離を同じペースで走ることを目的に、距離もしくは時間のいずれかを基準として、自分が楽に走れる息の弾むペースを身体に覚えさせるトレーニングです。

目標設定:目標距離は、10~15km以上を目指しましょう。心拍数を基準に最大心拍数の60~70%を維持できる「イージーペース」と最大心拍数の75~85%を維持できる「レースペース」で走りましょう。
基本のトレーニングはイージーペースで行い、週に1~2回レースペースを挟みましょう。
【最大心拍数の計算方法】220-年齢
※心拍数は個人差があるので、心肺機能に負担を感じた場合は、ペースを落とすようにしてください。

トレーニング+α ~きのこの力でトレーニング効果を最大に~

身体づくりは筋肉に目が行きがちですが、筋肉と骨を接続する部分にある「腱」が健康な状態であることも非常に重要です。腱は、たんぱく質の中でもとりわけ「コラーゲン」が主成分。今月はコラーゲンをつくるのを助けるビタミンCやたんぱく質の代謝に重要なビタミンB6がとれるきのこ料理を紹介します。

厳選レシピ

profile

監修長谷川 尋之

松本大学人間健康学部健康栄養学科専任講師
管理栄養士/日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士
兵庫県加古川市出身。管理栄養士養成課程の四年制大学を卒業後、スポーツと栄養を科学的、研究的視点で学ぶため大阪体育大学大学院博士前期課程に入学。大学院を卒業後、民間フィットネスクラブでスイミングインストラクターの傍ら、栄養士として利用者や子供の栄養教育や健康づくりに関わる。大学院時代の先輩に導かれて文部科学省受託事業であるチームニッポンマルチサポート事業(栄養専門職員)に転職、男子体操競技をはじめとする日本代表選手などの栄養サポートに携わる。

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