Do My Best, GO! 〜アスリートインタビュー

第3回 バレーボール 柳田将洋 選手 インタビュー

2020.12.01
第3回 バレーボール 柳田将洋 選手 インタビュー

プロとして活躍する方々のインタビューを通し、明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。
第5回目は、バレーボールV1リ―グ、サントリーサンバーズに所属する柳田将洋選手のインタビューをお届けします。
日本が誇るアウトサイドヒッターは、プロ契約、海外移籍と、さらなる高みを目指し、飽くなき挑戦を続けてきました。「経験を重ねるにつれ、さらに日々の食事の重要さを実感しています」と語った柳田選手。彼のキャリアを支えてきた「食」についてお話をお聞きしました。

まず、子ども時代からお聞きしたいのですが、子どもの頃から背は大きかったのですか? いつ頃から大きくなりましたか?

小学生の時は大きくない方じゃないかな、150くらいだったので。あんまり大きくないと思います。中学校くらいから伸び始めていて、中学3年くらいで180くらいになったと思います。

子どものときから食事の量は食べるほうでしたか? 好き嫌いはありましたか?

母には常に食べるように言われていましたね。そのおかげもあって、今は昔に比べたら食べる量は増えて、一般的になったかなと思います。

弟さんもバレーボール選手ということで、日々の食事やお弁当づくりでお母さまもいろいろと工夫されていたのでは?

栄養バランスは常にいいところがあったと思います。偏ったりすることは特になくて、サラダ、野菜も出てきて、お肉も出てきてもちろん白ご飯で食べるみたいな感じだったので、思い返してみたら僕は食が細かったので、かなりそういったバランスは考えてくれてたのかなと思います。

毎日の食事の中でも、思い出に残っていることとか、一番好きだったおかずなどはありますか?

炒め物ばかりとか、何かに偏ることがなかったように思います。例えばある時は鍋をやってくれて、炒め物、次は丼ものとかにしてくれたりとか、思い返してみると色んなもの作ってくれてたなぁ。中でも結構、トマト煮みたいなのが大好きでした。鶏肉が柔らかくて、何に合わせても美味しかったイメージがあります。あとは、お好み焼きとか、バリエーション作ってくれたりとか、飽きないようにしてくれてるのかなっていうのを感じました。

そういうものを作り置きしてくれてもいたので、一回の食事は少ないんですけど、お腹空く時が結構あって、そういう時は、その作り置きを食べながら空腹にならないで練習や試合に臨めていたと思います。

きのこもよく食べますか? どんなきのこ料理が好きですか?

よく食べます。鍋に入れることが多くて、レギュラーメンバーというか、いつも入ってます。
海外でもバターで炒めたようなものをよく食べていました。

柳田選手

全日本への参加、プロ契約、そして海外でのプレーなど様々な経験を通し、プレーへ磨きをかけると共に、ご自身の食事、コンディションへの意識もさらに強くなっていったかと思いますが、食事を含めたコンディションづくりに関して、プロ選手として、現在はどれくらいの比重を置いていますか?

プロになってからというか、経験を積んでから思うのは、食べるものの効果が例えば明日、明後日には出なくても1カ月後に出てくるっていうのをすごい感じるので、即効性っていうのはあんまないですけど、今食べてるものを積み立てることによって次の月とか半年後とか身体に色々表れてくるっていうのは感じるので、そういう積み重ねが大事なのは感じます。

全ては競技に繋げることだと思ってるので、僕自身は、バレーボーラーとして、例えば身体のキレだったりとか身体がうまく動いてるかっていうところの支えになってるのが食事の栄養素だったりするっていうのは思ってます。もちろん、特に自粛期間中にブレンディングを積んできてて、トレーニングだけでうまくいかなかったと思うのでその要因としては食事が大事だなって思いました。

自粛期間中も食事は気を使っていたのですね。

そうですね。家にいる時間が増えたりしていて、好きなもの口に入れたりしがちだと思うんですけど、そういうのをしっかりコントロールしたことで、後半よく動くようになったかなと思います。

自粛期間中はどんなものを食べるように意識していましたか?

なるべく脂ものを摂らないようにしていました。また、きのこや納豆とか発酵物とかも摂りながら身体を循環させるっていうところを意識していました。例えば脂ものとか重いものばっか食べちゃうと身体の中で色々停滞しちゃうものがあるのでそれはなるべく避けるようにして、疲れとかも残さないようにしてました。

きのこが役立ったんですね。

かなり食べたと思います。いわゆる野菜っていうのときのこ類とか結構アクセントになったりとかするので、お味噌汁に入れることもできるし、色んなところで食べ方があるので、結構食べていたと思います。

柳田選手

最後に、今後についてお伺いしたいと思います。まず、来年いよいよ行われる東京五輪へ向けた抱負をお願いします。

来年そこを目指してしっかりと今シーズン結果を出していきたいっていうのもあるので、まずコンディションを整えて、いい結果に向かって頑張っていきたいと思います。そしたらしっかり代表に選出されると思うので、また東京に向かって頑張っていきたいと思います。

今後、どんなバレーボール選手になっていきたいですか?

自分自身、プロとして選手やっているので、プロとしての競技の仕方だったりとか、もちろん競技だけじゃなくてプロってどういうものなのかっていうところも、まだまだキャリアとして作っていきたいので見せていけたらなって思います。

また、どういう風に生きていきたい等はありますか?

自分がやりたいこととか自分がこういう選択をしたいというところに迷いがなく、そういった選択を繰り返していけるようなそういう人生ができれば悔いとか後悔とかないと思うので、あと自分に責任を持って生きていけると思いますし、そういったことの繰り返しで自分の満足する人生を送れたらなと思います。

今まで、色んな選択を迫られたりということもあったと思いますが、それに向けていい道を歩けているなという実感はありますか?

そうですね、そう思いますし、自分の選んだ選択をどうするかっていうのは自分次第なので、他のことを考えても仕方ないので、自分が選んだ選択肢を正解にするっていうのをしっかり続けていきたいと思います。

それを正解にしていくのも自分自身ということですか?

そうですね。だからこそ自分で選択することが大事だと思います。

きのこらぼ限定公開 INTERVIEW

若い世代でも色々な岐路に立たされた時に選択して自分の中でその道を歩んでいってほしいっていう思いがあるんですね。

そうですね、若いうちにそういった選択をして、もしかしたら思ってたのと違う道に進むかもしれないですけど、まず自分で選んだってことがあればそこに対してフォーカスできると思うので、なるべく若いうちにそういった選択を繰り返してほしいかなと思います。

たくさん迷えという感じですかね。

そうですね、決められるのは1個しかないので、迷った分だけ決めた時に振り返ることなく前に進めると思います。

スポーツを頑張る若い世代へ向けた応援メッセージをお願いします。

こういう状況で中々思うように競技もできないと思うんですけれど、食事と一緒で色んなことの積み重ねが将来というか未来に活きてくるものだと僕は思っています。なので、僕自身もそれに向かって戦っている最中なので、一緒に頑張っていければなと思います。

柳田将洋(やなぎだ・まさひろ)
1992年7月6日生まれ、О型。サントリーサンバーズ所属
両親がバレーボールチームに所属していたという、バレーボール一家に育つ。小学5年生時にエースとして全国制覇を成し遂げ注目を浴び、「春高バレー」の優勝で、人気を不動のものにする。慶應大在学中に全日本に選出され、2018年から主将を務める日本のエース。2017年にプロ契約選手として海外挑戦を決断し、ドイツ、ポーランドでの3年間の武者修行を経て、今年古巣のサントリーに復帰した。SNSなどをフル活用し、オンラインで子どもたちへの指導も行なうなど、新時代アスリートの代表格。

協力:THE DIGEST

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