Do My Best, GO! 〜アスリートの舞台裏

第4回 ラグビー 藤田慶和 選手 インタビュー

2021.02.01
第4回 ラグビー 藤田慶和 選手 インタビュー

プロとして活躍する方々のインタビューを通し、明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。
第7回目は、ラグビートップリーグ、パナソニック ワイルドナイツに所属する7人制ラグビー日本代表、藤田慶和選手のインタビューをお届けします。
15人制のラグビーとは「全然違う」という、7人制ラグビー。チームの目標である「Bee Rugby」(ハチのように素早く動くラグビー)を率先して極めていくチームの司令塔である藤田選手に、五輪での活躍、そして世界的な名手になるために心がけている食事についてお伺いしました。

藤田選手は高校時代から日本代表に選抜されており、一方で高校1年生からレギュラーとしても活躍され、高校は3年連続で全国1位。ずっと優勝とともに過ごしてきたと思うのですが、そこにプレッシャーはありましたか?

全然プレッシャーはなかったですね。本当に一つひとつの試合をやり抜くだけという感じだったので、絶対に優勝しないといけないとか、そういうプレッシャーは全くありませんでした。どちらかというと良い仲間に恵まれたので、この仲間とラグビーができるということがすごく楽しかった。重圧とかは全く感じずにプレーできていたと思います。

高校からは親元を離れて寮生活だったとお聞きしました。食生活はどういう感じでしたか?

僕が高校生の時は、どちらかというと質より量みたいなところがあったので、しっかり食べて、大きくなろうみたいなところがメインにありました。質とかは高校の時はあんまり考えていなかったかな。でも量はすごい食べていました。

量を食べて身体を大きくするという雰囲気があったのですね。

体重を増やさないといけないって言われてる人たちもいましたが、僕は食事が1つの楽しみというか、食べることが好きだったので、積極的にたくさん食べていましたね。

食べるのがお好き、ということですが、特に好きな食べ物はありますか?

結構王道なんですけど、焼肉と寿司が好きで、あとは1つ変わってるのは素麺ですね。

なぜ素麺ですか?

小学生の頃、土曜日の練習が終わって、帰宅して素麺食べながら吉本見るというのが日課でした。トロトロ系…、納豆とかオクラとかネバネバ系が好きで、そういうのを薬味として入れて、食べるのが大好きでした。今でも色んなもの入れながら素麺を楽しむのが好きですね。

藤田選手

昔も今もしっかりと食事をとられているんですね。そのかいもあってか、高校時代から日本代表に選出されていた藤田選手ですが、大学生(早稲田大学)になって、ちょっと一転して大きな怪我をされましたね。

そうですね、大学一番最初の試合でケガをして、そこからはかなり苦労したというか、自分と向き合う時間が多かったです。左膝の前十字靭帯断裂を手術して、シーズンとかもタイミングがあまり良くなくて、結局試合復帰したのは10か月後でした。

試合に出られるようになるまでというのは結構大変だったんでしょうか?

そうですね、リハビリも大変だったんですけど、出られるようになってからが大変でしたね。自分の感覚を10か月分取り戻したりとか、インターナショナルのレベルでプレーしないといけない、エディ(・ジョーンズ。日本代表監督)さんの求めるものに応えないといけないというところ、そこまでいくのがすごく難しかった。一番苦労しましたね。

ケガをしたことで食事やコンディショニングの意識が変わったりしましたか?

すごく変わりました。ケガをするまでは、しっかり食べていても、食べた物が全てエネルギーになって消費されるっていう状態だったんですけど、ケガをして何もできないとなると太る一方というか、蓄えてしまう一方なので、自分で考えてコントロールしないといけないということをまず覚えました。
そこからどういう栄養素をとっていけばいい身体が作れるのかを考えて色々食事をとるようになりました。食事自体が結構好きなので、まずはバランスよくしっかり食べていこうということをやっていきながら、その中でお肉のタンパク質より魚の脂だったりとか、自分の身体に合う食事を考えて摂るようになりました。

バランスよく、というのは、具体的にはどういう感じで考えていますか?

本当にシンプルなんですけど、例えば野菜もしくは緑黄色野菜が入ったものだったりとか、あとは魚と主菜、副菜をしっかりとるとか。乳製品も含め、そういうのをバランスよく食べることを心掛けています。たまにささみしか食べない、鶏しか食べない人とかもいるんですけど、僕の場合は幅広くしっかり食べていって、時期によって割合を多くしたりとか炭水化物を少し減らしたりとかそういう形でコントロールしています。

時期によってというのは?

例えば15人制と7人制で切り替わる時には炭水化物を減らしたりしています。セブンズは走る競技なので、しっかり走れるように体脂肪を落とす形で炭水化物を少なめにして、お肉の脂より魚の脂とタンパク質を摂りながら身体作っていく。そういう形で調整しています。

食べるもの、栄養にも気を付けていらっしゃる藤田選手ですが、きのこも好きですか?

好きです。バーベキューとかすると、エリンギのバター醤油焼きみたいなの、あれは絶対しますね。また、冬の鍋とかでもきのこをいっぱい入れます。また、チームでよく行くお店があるのですが、そこのマスターが僕の身体のことすごい気遣ってくださって、身体にいい食べ物を出してくださるんですけど、だいたいサラダにきのこは入ってますね。

ご自分で調理されたりもしますか?

そうですね、今はコロナもありますし、動画を見ながら簡単なものなら作ってしまいます。最近作ったのはお吸い物にきのこをいれました。チーズとかともよく合いますよね。

藤田選手

ご自分で考えながら調整されているということですが、今年はいよいよ、東京五輪が開催される予定です。東京五輪に向けてどのような日常を送っていく予定ですか?

東京五輪が終わるまでは僕はチームの試合は出ないんですが、とにかく五輪に向けてベストな状態で挑めるように、あと7か月、1日1日の食事もそうですし、トレーニングも積み重ねていきたいと思います。その積み重ねの先にプレーすることがあればと思っています。

ワールドカップでラグビーを見た人は15人のイメージがあると思いますが、7人制のラグビーの魅力を教えてください。

基本的にラグビーなのでやってることはそれほど変わらないんですけど、まず人数が少ないっていうのと、人数が少ないぶん、初めてラグビーを見る方にとってはわかりやすいかと思います。ぐちゃぐちゃしないのでクリアに見えて、速いとか強いとか、そういうシンプルな競技です。
しかも時間が14分で前後半が終わるので、とっつきやすい競技なのかなと思います。ラグビーが好きだけどルールがよくわからなくて…という方にラグビーの導入として見ていただきたい競技かなと思います。すごく、魅力がいっぱい詰まっています。

藤田選手が個人的にはここを見てほしいというポイントはありますか?

ランニングの部分が持ち味だと思うので、ランニングと、あとセブンズでは司令塔の役割のポジションでやっているので、チームをどうさせていくのかとか、チームの中心で試合を運んでいく姿を見てもらえたら。
セブンズの司令塔はスイーパーというのですが、スクラムハーフとかスタンドの役割もやります。結構走って、ラインアウトも投げて、キックも蹴ってとか、全てやります。仕事は多いのですけど、すごくやりがいのあるポジションかなと思います。

今後、選手としてこういう選手になっていきたいというのはありますか?

まずは東京五輪でメダルを取れること、そして世界で戦えるインターナショナルな選手になりたいなと思います。日本で藤田がいないとダメだよって思われる選手になりたいなと思います。僕はキャプテンではないので、どちらかというとキャプテンを裏で支えられるような存在になれればいいなと思います。

きのこらぼ限定公開 INTERVIEW

最後にラグビーをやっている子どもたちにメッセージやアドバイスをお願いします。

まずは食事が偏らないことが大事で、3食毎回、好き嫌いなく食べることが一番大事かと思います。あとはスポーツをやっている子どもたちたちが、ポテトチップスやスナック菓子など誘惑はあると思うのですが、将来的なことを考えるとあまり良いとは思えないので、親が作ってくれたものをしっかり食べることを意識してほしいです。
自分も小さいころ母親にあまりそういうものを食べさせてもらえなかったし、コーラとかも飲ませてもらえませんでした。そのせいか、今も食べたい、飲みたいとは思いません。そういう小さいころの積み重ねは身体ができていくときに大事になるので、しっかりしたものを食べてほしいですね。また、お菓子を食べ過ぎてお腹いっぱいでご飯が食べられないということもあると思うので…たまにそう日があってもいいとは思いますが、なるべくごはんをしっかり食べるようにしてほしいです。

藤田選手
藤田慶和(ふじた・よしかず)
1993年9月8日生まれ。184㎝。パナソニック ワイルドナイツ所属
小学3年生から地元京都でラグビーを始める。洛南中学から東福岡高校に進み、1年生からレギュラーとして活躍し、全国高校大会3連覇の中心選手となった。高校3年時にはセブンズ日本代表に選出され、セブンズワールドシリーズにも出場し、早稲田大学時代には18歳7か月の史上最年少で15人制ラグビー日本代表デビューを飾り、ワールドカップ2015にも出場した。しかし2016年のリオ五輪(7人制)、2019年のワールドカップ(15人制)ではともにメンバー外となり、悔しさも味わった。以降は、武器であるスピードをアップさせてアタックを磨き、昨春セブンズ代表に復帰。東京五輪での活躍が期待される。

協力:THE DIGEST

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