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スマホ、ゲームで子どもの目にダメージが!
きのこの栄養で毎日コツコツ目のケアを

2020.10.01
スマホ、ゲームで子どもの目にダメージが!<br>きのこの栄養で毎日コツコツ目のケアを

子どもの視力が低下中! 視力が決まる6歳ごろまでに十分な対策を

視力は遺伝で決まると思っていませんか? 「両親ともに視力が悪いから、うちの子も眼鏡が必要になるだろうな…」そう、思っている人が多いようです。

もちろん、視力は遺伝的な要因に影響されますが、環境にも大きく左右されます。特に、幼少期の環境はとても重要! 生まれた時は一般的に強い遠視の状態ですが、成長とともに正しく見えるように整っていきます。こうして視力が決まるのが6歳ごろ。つまり、生まれてから小学生になるまでをどう過ごすかで、視力の土台が決まるのです。

幼少期の視力の成長はとても早いため、十分な注意が必要。ところが、日本では子どもの視力は低下傾向にあります。2019年度の学校保健統計調査によると、裸眼視力が1.0未満の割合は、小学生が34.57%、中学生になると57.47%、高校生は67.64%と、いずれも過去最多となりました。

成長期は、身長や体重ばかりに注目してしまいがちですが、身体のあらゆる機能が日々成長しています。目の機能も同様です。子どものころに、健康な目の土台をつくれるよう、日々の生活で目の成長をサポートし、ケアすることを意識してみましょう。

視力を低下させないためには、目を酷使しないことが先決!

子どもの視力を守るためには、目を疲れさせないことが大切です。目は、走ったり、飛んだりするのと同じように、神経や筋肉が常に働いています。何かを見るために、常に運動を続けているのです。

長時間本を読んだり、テレビ、スマホやパソコンの画面を見たり、ゲームをしたりすると、大人でも目が疲れます。これは、目にとってはジッと動かず中腰でいるような状態。近くを見続けていると、目の筋肉は常に同じ姿勢を保つため、硬直して血流が悪くなり、疲れ眼やドライアイの原因になります。

特にスマホやパソコン、タブレットの画面は要注意! 小さな画面でも、ブルーライトの強い光は目にダメージを与えるばかりか、自律神経を興奮させ、眠れなくなったり、疲れが取れない…などの不調を引き起こすこともあります。暗い場所での読書や細かい作業もNG! 目は暗い中で懸命に焦点を合わそうと、神経と筋肉を酷使し、疲労困憊に…。こうした状況が続くと、子どもの目は成長どころではありません。目の機能も十分に整わず、視力が低下してしまうのです。

まずは、目に疲れを溜めないことが大切です。暗い場所、長時間のゲームやテレビ、パソコンの使用を避け、こまめに休ませてあげましょう。近くばかりを見ず、外に出て遠くを見るなどして、目の筋肉運動をするのも効果的。目の筋肉がほぐれ、血流がよくなると、目が潤い、疲労回復も促進されます。

子どもの視力低下がないか、要チェック!
□ 何かを見るとき、極端に近づいて見る
□ 目をこすったり、さわったりすることが多い
□ 片方の目で見ようとすることが多い
□ 斜めから横目で見ようとする
□ 姿勢が悪く、机に顔を近づけて絵や文字を書く
□ 見間違いが多い
□ 遠くを見るとき、目を細めて見ようとする
□ 転んだり、つまづいたり、ぶつかったりすることが多い
□ 集中力がなく、すぐに飽きてしまう
□ 頭が痛いと言う

目の健康&成長をサポートする、きのこの栄養に注目!

目によい食べ物といえば、ブルーベリーなどが思い浮かぶかもしれませんが、実は、身近な食材のきのこにも目の成長、疲労回復をサポートする栄養素が幅広く含まれています。

目を元気にする!きのこの栄養素をチェック!
ビタミンB1 :眼精疲労予防&回復、視神経の働きをサポート
ビタミンB2 :眼精疲労予防&回復、目の粘膜を健康にする
ナイアシン :目の粘膜を健康にする、目の血流改善、眼精疲労予防&回復
ビタミンB6 :目の粘膜を健康にする
ビタミンB12 :視神経の働きをサポート
パントテン酸 :目の粘膜を健康にする、眼精疲労の予防&回復

これらの栄養素は、きのこの種類によって含有量が異なるので、1種類に偏らず数種類を組み合わせて取り入れるのが効果的。特に、ビタミンB1、B2、ナイアシン、ビタミンB6、B12、パントテン酸、葉酸といったビタミンB群は、単体で摂るより組み合わせて摂ることで相乗効果でパワーがアップします。

つまり、色々なビタミンB群を含むきのこは、目を元気にする優秀食材! 他にも、緑黄色野菜などに多く含まれるビタミンA、C、E、貝類や魚、肉類に豊富な亜鉛、青魚に多く含まれるDHAなども目の健康、成長をサポートする栄養素はたくさんあります。これらも、きのこの栄養素と組み合わせれば、さらにパワーがアップ! ぜひ、毎日の食事に色々なきのこを取り入れて、子どもの目の健康維持、成長サポートに役立てましょう。

日々の生活習慣で、子どもの目の成長をサポートしよう

子どもの成長は、本当にめまぐるしいものです。背が伸び、体重が増え、靴のサイズが大きくなるなど、目に見える変化には気づきやすいですが、目の成長、視力の変化は見落とされがちです。もし、目の成長に問題が起こっていたり、健康が損なわれているのを見逃し続けてしまったら、子どもの視力は低いままでストップしてしまいます。
そんなことにならないよう、子どもの様子を見て、視力低下の気配がないかを定期的にチェックするとともに、日頃の食事で目の健康、成長をサポートしましょう。

また、6歳以降でも、環境によって視力の低下は起こります。暗い場所で勉強したり、本を読んだり、スマホやゲームを長時間するのが当たり前になっているなら、すぐに改善を! まずは、暗い場所での勉強や遊びは控え、読書やテレビ、ゲームの時間を決めましょう。外で遊ぶ時間をつくり、自然と遠くの景色を見て目の筋肉を動かしたり、規則正しい睡眠リズムを身に付けるなど、生活習慣を整えることも大切です。

食事では、きのこをたっぷりと取り入れて、目の健康、成長をサポートしましょう! これからの季節は、色々な栄養素を組み合わせて無駄なく摂れるスープや鍋もおすすめですよ。

【PICK UP!目を元気にする おすすめレシピ】

プロフィール
藤岡操(栄養士・フードコーディネーター)
出版社勤務を経て独立。フリーの編集者・栄養士として、雑誌や書籍にて、ダイエット、健康、筋トレなどに関する企画や、食文化、ライフスタイル企画で編集、執筆を担当。また、フードコーディネーターとしして、広告、フードカタログへのレシピ提案、料理、スタイリングも行う。

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