秋のパサつき髪もしっとりと。菌活で健康的な髪と頭皮をキープしよう
2024.09.23
9月も下旬となり、朝晩は少しずつ秋らしさを感じる季節になりました。過ごしやすくなる一方で、この時期は空気が乾燥しはじめることや、夏の間に溜まった紫外線ダメージが表面化することで、「髪」のダメージへの悩みが多くなるそうです。
ある調査では、「髪」が「見た目の年齢を決める」と答えた人は9割にのぼるなど、印象にも大きく影響を与える「髪の質」。ダメージが気になる髪は、外側からのヘアケアに加えて、食事で身体の内側からケアすることが重要です。
そこで今回は、健康的な頭皮環境と、しっとりまとまりのある髪を育むためのインナーケアをご紹介します。
INDEX
キレイな髪を作るには?頭皮・髪の仕組み
私たちが考える以上に、私たちの若々しさや健康状態を表している「髪」。髪の健康を考える上では、髪そのものと頭皮の健康の両方を考えていくことが大切です。
そこではじめに、頭皮と髪の構造について詳しくご紹介します。
頭皮の構造と仕組み
丈夫でキレイな髪を育てる土台となる頭皮は、以下の3つの組織から成り立っています。
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表皮
一番外側にある皮膚を指し、バリア機能の役割を担う皮脂膜で覆われています。外的な刺激や乾燥、細菌から頭皮を守る役割があります。 -
真皮
表皮のすぐ下にある組織を指し、頭皮のハリや弾力の素となるコラーゲンなどを生成する線維芽細胞が存在しています。また、血管や神経が細かに張り巡らされているため、各組織に酸素・栄養を送り届ける役割もあります。 -
皮下組織
頭皮の最下層を指し、外気温の変化や頭皮への衝撃を守る役割があります。
髪の構造と仕組み
頭皮の毛穴1つから枝分かれするように生えている髪は、以下の3層から成り立っています。
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キューティクル
髪のもっとも外側にある組織で、髪への摩擦・乾燥を防ぎ、ツヤやまとまり、なめらかな質感を助ける役割があります。そのため髪への紫外線・摩擦などでキューティクルが開くと、栄養が流れてパサついた質感に変わってしまいます。 -
コルテックス
キューティクルのすぐ下にある組織でタンパク質・脂質・水分で構成され、この量が髪の柔軟性や太さを左右します。髪の毛が細く抜けやすい、切れ毛ができやすい場合はコルテックスの栄養バランスが不安定なサインです。 -
メデュラ
髪の中心にある部分で、熱などのダメージから髪を守るクッションのような役割があります。そのため、メデュラの状態が悪いと、髪質の荒れにつながります。
秋になると髪や頭皮環境が不安定になる原因は?
では、秋になると髪がパサつき、頭皮環境が不安定になるのはどうしてなのでしょうか?その原因となる、秋ならではの理由をご紹介します。
寒暖差による自律神経の乱れ
朝晩・日中との寒暖差が激しくなることで自律神経の働きが乱れます。自律神経は頭皮の温度を一定に保つ働きがあるため、自律神経が乱れることで頭皮に熱がこもったり冷えて乾燥したりすることで、頭皮のべたつきやカサつきが出やすくなります。
紫外線によるダメージ
残暑の時期は、まだまだ真夏のように紫外線量が強力です。髪と頭皮が紫外線ダメージの受けると、
- 頭皮のうるおいが奪われる
- キューティクルが開きタンパク質や水分が流れる
などの影響でパサつきや頭皮の乾燥が出やすくなります。
乾燥による頭皮と髪の新陳代謝の低下
秋は空気の乾燥により頭皮も乾燥しやすくなると言われており、頭皮が乾燥することで新陳代謝が低下し、新しく丈夫な髪を作るサイクルが乱れます。すると夏の間にダメージを受けた髪・頭皮細胞が入れ替わらずにそのまま残ってしまうため、よりダメージが目立ちやすくなります。
クーラーの冷えによる血行不良
クーラーを使用することで身体が冷えたり、頭皮が乾燥して硬くなったりすることで血行が悪くなります。頭皮の血行は髪に栄養や酸素を送り届けたり、頭皮・髪のダメージとなる老廃物・毒素を回収したりする作用があるため、血行不良になると髪質の低下や抜け毛・薄毛につながりやすくなるのです。
菌活で健康的な頭皮と髪をキープ!
季節の変わり目ならではの変化による髪・頭皮へのダメージは、食事で内側から対策することが大切です。食事によるインナーケアは、アウターケアだけではいきわたらない髪の中心部や頭皮組織に栄養を届けることができるため、健やかな髪や頭皮をつくることにつながります。
中でも秋の髪・頭皮ケアにおすすめなのが「きのこ」です。
きのこには、
- 髪と頭皮のうるおいの元「エラスチン」の生成に関わる「エルゴチオネイン」
- 髪を作るのに必要な毛母細胞の活性化を助ける「ビタミンB群」
- 自律神経の乱れや血行不良の原因であるストレスを緩和する「GABA」
- 自律神経が集まる「腸」を整える食物繊維
などの栄養が豊富に含まれています。
また、髪や頭皮は、全身の血液循環の中で末端に位置するため、栄養・酸素が行き届くのは最後と考えられています。そのため、食事でしっかりと栄養を補給することが、健康的な頭皮やしっとりとまとまりのある髪を育てるために欠かせません。
きのこは味にクセがなく、どんな料理にも合わせやすい万能食材。一方で、菌類であるきのこは、肉や野菜にはない栄養素も豊富に含んでいます。ぜひ、きのこを食事にとり入れて、身体の内側から健康的な髪をつくっていきましょう。
今月のおすすめ菌活レシピ
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きのことさつまいものほくほくコロッケ
季節の変わり目対策
きのことさつまいもに豊富な食物繊維は、自律神経の集まる腸を整えて体調管理をサポートします。 -
鮭のムニエル~きのこたっぷりソース~
美容ケア
きのこに豊富なビタミンB2は別名『美容ビタミン』とも呼ばれ、健康的な肌づくりに役立ちます。 -
きのこペーストの味わいピラフ
腸から健康
きのこの食物繊維は、腸の老廃物の排出を促したり善玉菌のエサになったりして、腸の健康を保ちます。 -
霜降りひらたけとポークのハヤシライス
疲れケア
きのこや豚肉に豊富なビタミンB1がごはんに含まれる糖質の代謝を促して、疲労回復をサポートします。 -
霜降りひらたけと彩り野菜の炒め煮
健やかな肌
霜降りひらたけに豊富なエルゴチオネインは、強い抗酸化作用を持つため健やかな肌作りを応援します。 -
生どんことめかじきの炊き合わせ風
健やかな髪
きのこに豊富なビタミンB2は脂質の代謝を促し、皮脂の分泌をコントロールするため、頭皮環境を清潔に保ちます。
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