菌活で温活&乾燥知らず♪冬に向けたカラダ準備
2023.11.01
湿度が下がる11月は、肌や目の「乾燥」にも要注意
冷え性とともに、空気が乾燥し始めるこの時期に気になるのは「肌の乾燥」。健康な肌であれば、水分と皮脂のバランスが正常に保たれることでバリア機能を維持しています。しかし、空気の乾燥や偏った食生活、睡眠不足などにより、皮脂の分泌がアンバランスとなり肌トラブルが起きたり、肌のターンオーバーが乱れたりすることでバリア機能が低下します。

今すぐ実践!4つのポイントを抑えて肌や目の乾燥ケアを
乾燥ケアのポイントは、以下の4つ。
① 肌を擦りすぎない
② 熱いお湯に長く浸からない
③ 保湿をしっかり行う
④ 食生活などの生活習慣を見直す
中でも乾燥知らずの健康的な肌を育むには、やはり食事が大切です。特に、肌の材料となるタンパク質、肌の代謝を整えるビタミンB2やビタミンB6が重要です。また、「肌は腸を映す鏡」とも呼ばれるほど腸の状態は肌に反映されるため、腸ケアもこの時期の肌ケアに欠かせません。
では、どんな食材を選べばよいでしょうか。タンパク源としては、赤身肉や卵、大豆製品など、脂質が少なく、タンパク質がバランスよく含まれる食材を選ぶようにしましょう。また、ビタミンB2は魚や卵類に、ビタミンB6は赤身の魚やヒレ肉などの脂が少ない肉類に多く含まれます。そしてきのこも、ビタミンB2やB6を含む食材。その他にも食物繊維も豊富なため、身体の中の老廃物を排出することで腸内環境を整え、健康なお肌づくりを後押ししてくれます。また、老化ケアに欠かせない抗酸化作用のあるエルゴチオネインが豊富なのも嬉しいポイントです。

また、この時期は肌だけでなく目の乾燥にも注意が必要です。暖房の影響も加わり、ドライアイの悩みが増えるのもこの時期です。ドライアイは、重症化すると視力低下や角膜上皮剥離、角膜完成症などの病気を引き起こす一因にもなり得るため、食事面でのケアを意識しましょう。
目の健康にとってもビタミンB群は欠かせません。ドライアイの方は目の疲れを感じやすい傾向にあるため、視神経の働きをサポートする作用のあるビタミンB群は強い味方です。きのこをはじめとする、お肌にも目にも嬉しい効果のあるビタミンB群豊富な食材を積極的に摂り、この時期を乗り越えましょう。
冷え込みが厳しくなるこの時期は、風邪やインフルエンザの流行をはじめ、身体への負荷が大きくなることから、不調も起こりやすくなります。そんな時こそ、普段の生活習慣に目を向け、少し工夫するだけで、身体を健やかに保つきっかけになるはずです。
来月は一年の中で最も忙しい「師走」がやってきます。冬を元気に乗り越えるためにも、今からしっかりと身体を整えていきましょう。
INDEX
・冷え性の主な原因は4つ。無意識に冷え性を招く習慣を続けていませんか?
・食事で“熱を作る”身体づくり!そのポイントとは
・食事の時間や歩き方…いつもの行動を変えることで冷え性を解消
・湿度が下がる11月は、肌や目の「乾燥」にも要注意
・今すぐ実践!4つのポイントを抑えて肌や目の乾燥ケアを
11月のおすすめ菌活レシピ
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きのこと鶏つくねの和風スープ鍋
【寒さ対策】
きのこと鶏肉に含まれるナイアシンが寒さに負けない身体作りをサポート。冬本番前にオススメの温活メニュー! -
きのこと里芋の香草ソテー
【免疫維持】
きのこや里芋の食物繊維は、免疫細胞の約7割が集まる腸内を整えることで、季節の変り目の体調管理を応援! -
きのこペーストのうま味チャーハン
【腸ケア】
きのこに豊富な食物繊維は、腸内の老廃物の排出や善玉菌のエサとなることで元気な腸をサポート! -
霜降りひらたけとサツマイモの炊き込みご飯
【かすみクリア】
きのこのビタミンB2は、目の粘膜を健康に保つのに役立つ栄養素。空気の乾燥で目の負担が増える時期に◎ -
霜降りひらたけのグリルドサラダ
【乾燥対策】
きのこに豊富なエルゴチオネインやブロッコリーのビタミンCの抗酸化作用で冬のキレイ肌を応援! -
生どんことトマトのパン粉焼き
【体調管理】
きのこを食べることで免疫維持に役立つ腸内の「短鎖脂肪酸」が増えるため、体調管理を強力に後押し!
profile
群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長
理学療法士
雨宮病院リハビリテーション部