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Body Make Method

さらなるスピードアップに!キーワードは全身の動力を脚に伝える走り方

2021.12.01
さらなるスピードアップに!キーワードは全身の動力を脚に伝える走り方

「スピードアップしたい!」と思った時には、どうすればよいでしょうか。中には「筋力アップすればよい」と考える方もいらっしゃいますが、筋量や筋力は、スピードアップに必要な要素である一方、あればあるほど良いという単純なものではありません。むしろ、不要な筋量はおもりになり、スピードの低下や怪我のリスクになることもあります。大切なのは、『下肢と体幹を連動させ、全身の力を脚に伝えて走ること』です。今回は、その動きをスムーズに行うために必要なトレーニングをご紹介します。

Let’ Try

下肢と体幹を繋げる重要な役割をしているのが「骨盤」です。ただ脚を動かすのではなく「骨盤」を意識しながら、ジャンプ系トレーニングや体幹トレーニングを行っていきましょう。また、脚の力を上半身に伝えるために大切なのは、「接地と反発」です。地面を蹴りだす力を上半身の伸びに伝えて、理想のフォームを維持できる身体づくりを目指しましょう。

トレーニング1

下半身の強化「スラロームジャンプ(前、後ろ)」

(準備)

5~6mの紐を2本用意して平行に並べ、50 cm程度の間隔で目印となる短い紐を並べます。
(用意できる場合はダラーを使用)

記事のイメージ

*ステップイメージ

記事のイメージ

(方法)

① 片側のロープを跨ぐように立つ。

② 目安となる短い紐を越え、反対側のロープを跨ぐように、両足ジャンプで移動する。これをロープの端まで繰り返す。
※ジャンプは、接地の反動を活かして、次のジャンプに繋げるよう意識しましょう。

③ ロープの端まで来たら、振り返らずに、来たルートを戻るように逆向きのまま後ろジャンプで移動する。
※逆向きのジャンプはバランスを崩しやすく、骨盤の向きが崩れやすいので注意しましょう。

回数:①~③を1セットとして、3~5セット行う。

トレーニング2

下半身の強化「ツイストジャンプ」

(準備)

スラロームジャンプと同様に5~6mの紐を2本用意して平行に並べ、50 cm程度の間隔で目印となる短い紐を並べます。

記事のイメージ

*ステップイメージ

記事のイメージ

(方法)

① 片側のロープを跨ぐように立つ。

② 身体を右に180度ひねりながら、同一紐上を、目安の紐を越えるように両足ジャンプする。
※骨盤の動きを使って身体をひねるように意識しましょう。

③ ②の接地後すぐ、身体を左に180度ひねりながら、両足ジャンプをする。

④ ②と③の動作(左右のひねり動作)を続けて、端までリズミカルにジャンプをする。
※素早いジャンプはバランスを崩しやすいので、慣れるまでは1回ずつ確実に180度ひねりましょう

回数:①~③を1セットとして、3~5セット行う。

トレーニング3

体幹の強化「ヒップロール」

記事のイメージ

(方法)

① 床に仰向けに寝転がり、手を横に広げる。両脚をあげ、膝を90度程度まで曲げる。

② へそをのぞき込むように頭を上げ、両脚を右に倒す。この時、脚が床につかないぎりぎりの位置まで倒す。
※脚の振りで上半身が動かないように腕で固定しましょう。

③ 一度脚を①の状態に戻し、そのまま両脚を左に倒す。
※疲れてくると膝が開きやすくなるので、膝が開かないように意識しましょう。

回数:①~③を15~20回繰り返す

トレーニング4

ペースランニング(30分~120分、週3~5回)

今月のランニングメニューは、長い距離を同じペースで走ることを目的とした「ペースランニング」です。距離もしくは時間のいずれかを基準として、自分が楽に走れるイージーペース(最大心拍数の60~70%)と、ハーフマラソン本番を想定したレースペース(最大心拍数の75~85%)を身体に覚えさせるトレーニングです。
週に2~4回「イージーペース(最大心拍数の60~70%を維持できる速度)」で走り、週に1~2回は「レースペース(最大心拍数の75~85%を維持できる速度)」を行いましょう。また、距離は8km以上を目指しましょう。
※最大心拍数は、220-年齢で計算できます。心拍数は個人差があるので、心肺機能に負担を感じた場合は、ペースを落とすようにしてください。

トレーニング+α ~きのこの力でトレーニング効果を最大に~

冬至を迎える12月は、1年で最も日照時間が短い時期です。日光の紫外線を浴びて体内で作られるビタミンDは、運動をするときに欠かせない丈夫な骨や筋肉づくりに関係したり、免疫にも重要な役割をしたりする栄養素ですが、この時期に不足しがちな栄養素といえます。きのこにはこのビタミンDが豊富なので、きのこ使ったメニューで丈夫な身体づくりをしていきましょう。

厳選レシピ

profile

監修長谷川 尋之

松本大学人間健康学部健康栄養学科専任講師
管理栄養士/日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士
兵庫県加古川市出身。管理栄養士養成課程の四年制大学を卒業後、スポーツと栄養を科学的、研究的視点で学ぶため大阪体育大学大学院博士前期課程に入学。大学院を卒業後、民間フィットネスクラブでスイミングインストラクターの傍ら、栄養士として利用者や子供の栄養教育や健康づくりに関わる。大学院時代の先輩に導かれて文部科学省受託事業であるチームニッポンマルチサポート事業(栄養専門職員)に転職、男子体操競技をはじめとする日本代表選手などの栄養サポートに携わる。

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