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保護者も悩む「夏休み」。子どもの宿題や休み明けに向けたサポート方法とは?

2021.08.01
保護者も悩む「夏休み」。子どもの宿題や休み明けに向けたサポート方法とは?

葉月の名のように山の木々は、葉を茂らせて緑を濃くしています。暑い暑い毎日です。お子様方は、家にいてのんびり過ごされているのでしょうか。自由に外を走り回れないと欲求不満を抱えているかもしれません。そんな時はぜひ、お子さんと一緒に、朝の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、体を動かしてみてください。
さて、夏休みが明ければ2学期がはじまります。休み明けの学校のことが気になり始める方も多い時期ですので、今回は休み明けに向けて多い質問についてお応えします。

Q.毎日のんびり過ごしている子どもですが、このままだと夏休みの宿題が終わりそうになりません。どうしたらよいでしょうか。

A.夏休の課題は、種類も量もたくさんあり、すべてをこなそうと思うと気が重くなりますね。学校側で課題として出すものは、1学期の復習に当たる必須のものと、工作、絵、紀行文など、お子さんの興味に合わせて選択できる選択式のものがあると思います。必須のものについては2学期をスムーズにスタートさせるため、選択式のものについては、お子さんが好きなことを見つける目的もあります。ぜひ、押し付けられたものではなく、一緒に楽しむようサポートをしてあげてください。

さて、長い夏休みです。前月には、生活表を作り一日を構造化するとよいと書きましたが、最初は頑張れていても、8月に入ると中だるみが起こりやすくなります。そこでテコ入れです。課題の主人公はお子さんですので、無理やりに学習させないためにも、お子さんに問題意識をもってもらえるよう声掛けをし、相談に乗りつつやる気を大切にしてください。そして、次のような手順で表を作られることをお勧めします。

  1. 全体の課題をリストアップします。
  2. 進捗状況を確認します。
    例)夏のドリル全48ページ内10ページ終了(残り38ページ)
  3. 残りの日数(学習できる日数)に分けます。
  4. 詳しい計画を立てます。
記事のイメージ

突然の用事ができて、内容が終わらなかったときは、お子さんと相談して他の日に入れ込みます。計画の見直しは、その都度するとよいです。
ただ、これは一例ですので、期日まで終わらせるにはどのようにしたらよいかは、お子さんとよく相談してください。どうしても終わらないときは、どのような理由で終わらないのかを伝え、担任の先生に相談されるとよいです。その際、お家の方が、終わらせるべく努力したことは、お伝えくださいね。

Q.夏休みも終わりに近づいてきました。最近子どもの表情が暗く、宿題にも身が入っていません。それとなく話を聴いてみると、2学期から学校へ行きたくないと言っています。いじめはないようなのですが、心配です。

A.今回は、いじめがないという前提で、3つのパターンをお伝えします。しかし、本人の言動からいじめがなさそうであっても、どんな場合でも気に留めて置いてください。お子さんが、学校へ行き渋っているときは、お子さんの言動にいじめにつながるものがないかどうか常に心の片隅に置いて観察してください。

1.コロナ禍の影響でなんとなく気が晴れず、不安感がぬぐい切れない場合。

こんな時は、お子さんが納得するまで、コロナについて説明をしてください。そして、感染の不安を抱えている場合は、感染の予防策を学校でも家庭でも社会でも講じていることを具体的にお話してください。
そのうえで、気持ちがそこに留まらないように「楽しいこと」「気持ちを発散できること」をお家の方と一緒にしましょう。広場に行ってボールを投げる、思いっきり走る、ゲームをするなどの気分転換をさせるようにします。(これは、お茶を濁すことではありません。不安に向かい合って、真剣に話し合ったうえで楽しいことを行うことは本当の意味で気分を前向きに転換させることに繋がります。)思いきり身体を動かしたり大声で笑ったりすることは、幼児の心を思い出し、やわらかい素直な心で自分と向かい合えるのです。

2.休みの期間が長く、学校へ行くのが気が重い場合

休みに入る前の感覚を身体に思い出させることが大切です。学校が始まる一週間くらい前から、登校時刻になったら家を出て、学校までの道のりを一緒に歩くことも効果的です。学校までの道中は、道端のお花を探したり、道路標識を探したり、駐車場に駐車している車の番号、車種、を調べたり、また、車のフロントのライトの並びで顔のように感じるものもあるので、どんな表情か話してみるなど、お子さんが興味を持ちそうな題材で、楽しみながら歩き、学校へ行く抵抗感を和らげます。

3.夏休みの宿題が終わっていないので、行きたくない場合。

前の質問でもお伝えしましたが、できるだけ終わるように頑張り、できなかった場合には担任の先生に話し、時間に猶予を戴くなどを、本人にさせるとよいです。本人が話す前には、ぜひ、お家の方が、事前に担任と相談をしておくと良いと思います。

Q.毎日朝から晩まで、子どもと一緒にいると息が詰まってしまいます。3度の食事の用意、宿題のチェック、掃除に洗濯、早く学校が始まらないかと思ってしまう自分に罪悪感があります。

A.「自分の子どもだから、世話をするのが当たり前、こんな愚痴を言うことがあってはいけない。」とご自分を責められているのですね。とても責任感があり素晴らしいことだと思いますが、ご自分を責めないでください。
子どもが学校へ行っていることが日常であったものが、突然、長い夏休みになり、朝食を作り、子どもを起こし、掃除をし、宿題をするように促し、昼食を作り・・・等、一日中、自分の時間が持てずにいる日々では、疲れてしまいます。
おすすめは、どこか手を抜いて自分の時間を作りましょう。そして、家事も子どもとともに楽しみましょう。
 例えば食事の用意。サンドイッチバイキングと銘打って、パン、ハム、野菜、等はさむものを用意して、自分の好きなサンドイッチを作る昼食もありです。また、たまには出来合いのものを買って食べてもよいですよね。
子どもが遊んでいるときは、自分の時間と考えて好きなことをする。いつも一緒にいて見守っていなければならないのではありません。
子どもが好きなビーズの手芸やナノブロックなども一緒に作ってみると楽しくなります。
 考え方を転換すると、少し、心に余裕が生まれるかもしれません。宜しければ実践してみてください。

8月の食事 ワンポイントアドバイス~親子でクッキング!~

夏休みの生活リズムは、食事時間を意識することで自然と整いやすくなります。“朝食をしっかりと摂る”、“3食の食事や間食は決まった時間にとる”などを意識して、1日のリズムを作りましょう。
また、夏場の食事では冷たいものの食べ過ぎにも注意が必要。実は生活リズムの乱れや冷たいものの食べ過ぎは腸を弱らせ、免疫力低下や自律神経の乱れを引き起こします。腸は「健康の要」とも言われているので、食物繊維の豊富なきのこを取り入れることで、老廃物の排出を促したり、善玉菌の活性化を促したりして、腸を整えていきましょう!
きのこは善玉菌の中でも免疫力に関わるとされている「酪酸菌」を増やすことが分かっていて、体調管理を強力にサポートするβグルカンが豊富なのもうれしいポイントです。健康に役立つきのこのチカラで、夏を元気に過ごしましょう!
(監修:ホクト管理栄養士 德田美咲)
今回は、きのこを使った、親子で楽しく作れるレシピをご紹介します。

長い夏休み。お子さんと共に活動する楽しみを感じつつ過ごされていることを願っています。コロナの変異株の流行で、活動に制限のある中、楽しみを見つけて過ごされたこと、今できることに楽しみを見つける姿勢は、2学期からの生活に繋がっていくことと思います。では、また9月にお会いしましょう。

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