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保護者のお悩みNo.1!思春期の心と体の成長の特徴とは?

2021.09.01
保護者のお悩みNo.1!思春期の心と体の成長の特徴とは?

9月になりました。夏休みも終わり、学校が始まります。
夏休み期間には東京オリンピック、パラリンピックが開催され、テレビで観戦した子どもたちも、印象に残るものであったのではないでしょうか。
さて、長い夏休みを終えて学校に登校してきた子どもたちは、体も心も一回り大きくなっているように感じます。そこで今回は、この時期に保護者の皆様が気にされる3つの質問を取り上げたいと思います。

Q. 私の息子は、小学校5年生です。2学期が始まり、身長体重測定がありました。4月から身長も体重もほとんど変化がありません。隣に住んでいる同級生のA子さんは、1学期の初めは、息子とほとんど変わらない身長でしたが、今は数センチ高くなっています。どうすればよいのでしょうか。

A. 同じくらいの背丈だった友だちが急に身長が伸びて視線の位置が高くなると「自分の子どもは・・」と心配になる親御さんも多いと思います。子どもは、小学校3・4年生くらいから第二次性徴期入ります。個人差があり、2年生くらいから変化のある子もいれば、5~6年生になってからあらわれる子もいます。また、男子より女子の方が早く第二次性徴期に入るので、小学校の高学年では、女子の方が身長が高くなったり、徒競走で速く走ったりすることがよくあります。

この時期は、人生の中で2度目に体が大きく成長する時で、1年間で20cm近く身長が伸びる子もいますし、いくら食べてもお腹がいっぱいにならないという話もよく聞きます。
ですが、これはあくまでも一般論のため、個人差があります。お子さんの二次性徴が始まった時に、もって生まれた素質を十分に発揮できるよう、日ごろから、バランスの良い食事、適度な運動を行い、心身を健康に保つことが大切です。身長のことを不安に感じるお子さんも多いので、まずは保護者の方がどっしりと構え、「大きいことはいいことだ。」という考え方ではなく、「自分に合った成長をすることがいいことだ。」と伝え、見守っていくとよいと思います。

Q. 4年生の娘のことで相談です。素直で、頼んだ用事はきちんと行い、学校でのできごとも楽しそうに話してくれる子なのですが、夏休みくらいから、用事を頼んでも「今じゃなくてはだめ?」と逆に聞き返すことが増え、いつも不機嫌にみえます。時に父親が傍に寄るとスッと避けます。どうしたのかと心配です。

A. これも第二次性徴期の心の変化の特徴で、第二反抗期とも言います。第二次性徴期でホルモンの分泌が変わり、イライラすることが増えます。また、俯瞰的に事象を見ることができるようになり、大人の言動に矛盾を感じたりします。自我が芽生え、自己主張ができるようになるため、一方的な決めつけや大人の考えを押し通すことに抵抗を感じ始めるために、このような態度になってしまうことが多くあります。
とはいえ、子どもですから、一生懸命に考え自己主張しても、大人からみると不十分であったり、屁理屈であったりすることがあります。しかし頭ごなしに否定してしまうと、その子なりに一生懸命考え、良い考えを見つけて主張しているのですから、聞く耳は持つはずもありません。そのようなときは、保護者側も以下のような対応の仕方を試してみてください。

  1. まずは、話を最後まで聞きます。(聞く
    言っていることを「うんうん」と一通り聞きます。
  2. 次に、よく考えていると思ったところを具体的に話しながら、分かったことを伝えます。(評価する
    「~についてよく考えていると思うよ。」
  3. そして、納得できないことを話します。(意見を言う
    「私は、〇〇が~と思うんだけど。」

☆ここで意見を伝える時のポイントは、「Iメッセージ(私は、~と思うよ。)」にすることです。Youメッセージ(あなたは、~します。) は、子どもが命令や決めつけに感じてしまうので避け、あくまでも保護者の方ご自身がすること、感じたことを伝えます。お子さんも、自分の事を分かってくれたと思うだけで、態度が柔らかくなると思います。
※IメッセージとYouメッセージの例
「宿題をしてほしい」時は、どういうのでしょうか。
Iメッセージ   私は(お母さんは)宿題が終わるか心配です。
Youメッセージ Aちゃんは、いつ宿題をするの?(Aちゃん、宿題しなさい。)

第二反抗期は、自分の頭で考え始めた証拠です。親にとっては、腹の立つこともありますが、自立へも繋がり、自己表現、自己主張ができるようになる大切な時期でもありますので、ぜひご一緒に、この時期を大切にしてください。

Q. 学校が始まり子どもの様子を見ていると、家庭学習でも集中できていないようです。学校でもきちんと授業についていけているのか心配です。

A. 夏休み中は涼しい部屋でのんびり過ごしていた子どもも、学校が始まり、規則通りの日常、更に暑さの中でマスクをし、消毒、換気など行う毎日に環境が変化すれば、すぐに順応できなくても仕方ありません。このギャップが、多くの場合集中できない原因のようです。これを改善するには、少し時間はかかりますが、まずは規則正しい生活をし、栄養と睡眠時間を十分にとってください。

その際の声掛けとして、先に書いたIメッセージを使うことがおすすめです。「お母さんは、新学期が始まって〇〇ちゃんが、疲れているようで心配だな。夜は、10時には寝るようにしたらどうだろう。」と提案してみてください。
また、「夏バテには、豚肉やきのこがいいってテレビで言っていたよ。だから、今夜は、豚の冷しゃぶにしたよ。みんなが、元気が出るといいなあと思って。」などと家族の健康を思っていることを言葉として伝えてください。
そうすることで、お子さんが自分自身のこととして生活リズムが整っていない事に気づけます。自分の意志で生活を変えようと思わせられるような言葉がけが効果的です。

自治体によって対応は異なると思いますが、9月は、運動会など学校行事に向けての準備も始まり、さらに学校生活が忙しくなります。早めにお子さん自身が生活リズムを取り戻せるようサポートしてください。そうすることで学習への集中力も増してきます。

9月の食事 ワンポイントアドバイス ~成長に必要な栄養素~

まだまだ暑さが残る中で、心と身体の成長期で大忙しなこの時期は、自分本来の素質を十分に発揮できるよう、食事からも準備しておくことが大切です。
好き嫌いせずに色々な食品を食べることは前提ですが、特に大切なのは、身体をつくる「三大栄養素」とその代謝に不可欠な「ビタミンB群」、また、骨の素となる「カルシウム」と骨づくりに欠かせない「ビタミンD」です。
中でも、ビタミンB2はお子様の成長期には欠かせない栄養素で、ビタミンB2が不足すると成長に歯止めがかかってしまうと言われています。このビタミンB2を含むビタミンB群は実は野菜にはあまり含まれておらず、「菌類」であるきのこに豊富。またきのこにはビタミンDも豊富に含んでいるので、きのこを毎日の食事に取り入れるのがおすすめです。
もし、1回の食事で十分な量を食べられない場合には数回に分けて食べる「分食」という形で充分な食事の量を摂れるようにすると良いですよ。
成長期のお子様を内側からサポートするきのこパワーで、新学期も楽しみましょう!
(監修:ホクト管理栄養士 德田美咲)

実りの秋までもう少しです。残暑の季節ではありますが、お子さん達がいきいきと学校生活を楽しまれることを願っています。それでは、また10月に。

profile

望月 保美

(ガイダンスカウンセラー、上級教育カウンセラー、特別支援教育士)
東京都の元小学校教諭。
現在はカウンセラーとして小学校を訪問し、授業の様子や児童の活動を観察して子どもの特性やその対応方法、指導法を先生方に伝える活動を行っている。
また、高等学校では友人同士の関わり活動を通して、友人や自分を理解する方法について演習等も実施。
教育カウンセラーを目指す方への学習サポートも行っている。

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