─ 温故知新─ Monthly MUSIC GIFT SELECTION

【哀愁】人肌恋しくなる秋、そっと心に寄り添う年代別ソング

2025.11.01

木々が色づき、乾いた風が冬の気配を感じさせる11月。街にイルミネーションが灯り始めると、そのきらめきとは裏腹に、ふと人肌恋しさが募る季節となりました。

今月は「哀愁」をテーマに、そんな季節にぴったりの心にそっと寄り添う年代別ソングをピックアップしてお届けします。

忘れられない恋の記憶、叶わなかった夢、そして過ぎ去った日々への愛おしさなど、様々な“切なさ”を映し出すプレイリストで、感傷的でありながらもどこか温かい、自分だけのひとときをお過ごしください。

記事の最後には、肌寒い夜に心と身体を温めてくれる、旬の食材を使ったおすすめの菌活レシピもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

紹介楽曲が聴ける！オリジナルプレイリスト

※楽曲をフルでお聴きいただく場合は「Spotify」アプリをダウンロードのうえ、ぜひお楽しみください。

昭和 -showa-

① 駅 / 竹内まりや

数年後に駅で偶然元恋人を見かけるという、ドラマティックな情景を描いた名曲。竹内まりやの情感あふれる歌声と美しいメロディが、忘れかけていた恋の記憶と、胸に秘めたままの想いを鮮やかに蘇らせます。誰もが経験するであろう「切なさ」を完璧に表現した、不朽のナンバーです。

② 木枯しに抱かれて / 小泉今日子

THE ALFEEの高見沢俊彦が作詞・作曲を手掛けた、80年代を代表するヒット曲。冬の訪れを告げる「木枯らし」をモチーフに、終わってしまった恋の寂しさを歌っています。どこか哀愁を帯びたメロディと、小泉今日子の少し大人びた歌声が、人肌恋しくなるこの季節の切ない気持ちにそっと寄り添ってくれます。

③ 時代 / 中島みゆき

失恋や別れを経験した人々の心に、時代を超えて寄り添い続ける応援歌。「今はこんなに悲しくて涙もかれ果てて」と痛みを肯定しつつ、「そんな時代もあったねと笑える日が来るわ」と優しく未来を指し示します。中島みゆきの力強い歌声が、切なさの先にある希望を感じさせてくれる、普遍的な名曲です。

④ Missing / 久保田利伸

敬愛する人への届かぬ想いを、ソウルフルに歌い上げた珠玉のバラード。久保田利伸の卓越したボーカルテクニックと表現力が、会えない夜の寂しさや焦燥感をドラマティックに演出します。ピアノ一本で始まる静かな序盤から、感情が爆発する終盤までの展開は、まさに圧巻の一言です。

⑤ 人生が二度あれば / 井上陽水

フォークシンガー井上陽水の初期の楽曲。「人生が二度あれば」という印象的なフレーズで始まり、両親への想いや人生の哀愁をしみじみと歌い上げます。アコースティックギターのシンプルな音色と、独特の節回しが心に深く染み渡り、人肌恋しい季節に感じる、温かくも切ないノスタルジーを誘う一曲です。

平成 -heisei-

① 会いたい / 沢田知可子

作詞を沢ちひろ、作曲を財津和夫が手掛けた、平成を代表するバラード。亡くなった恋人への想いを歌い上げたその歌声は、会いたくても会えないというどうしようもない「切なさ」を表現し、聴く者の涙を誘います。ピアノの美しい旋律と壮大なストリングスが、胸に秘めた想いをより一層ドラマティックに彩ります。

② ソラニン / ASIAN KUNG-FU GENERATION

同名映画の主題歌としても知られる、青春の終わりと未来への不安を描いたロックナンバー。疾走感の中にも、どこか切なさを感じさせるメロディと歌詞が胸を打ちます。「たとえばゆるい幸せがだらっと続いたとする」というフレーズは、変化のない日常への焦燥感をも表現されており、感傷的になりがちな季節に響く一曲です。

③ Story / AI

「一人じゃないから私が君を守るから」という力強いメッセージが、多くの人の心を支えてきた感動的な一曲。AIのパワフルで温かい歌声が、孤独や不安を抱える心に寄り添い、勇気を与えてくれます。切なさの中にいても、決して一人ではないと感じさせてくれる、希望に満ちた名曲です。

④ M / PRINCESS PRINCESS

アルバム『LET’S GET CRAZY』に収録後、シングル『Diamonds』のカップリング曲として発表。失恋した女性が、かつての恋人「M」への未練を断ち切れない想いを歌ったバラードです。岸谷香の実体験に基づく歌詞のリアリティと、澄んだ空気を思わせるような切ないメロディが、聴く者の心を締め付けます。