夏の悩みはきのこで解消!夏の不調、紫外線、汗のにおい対策で夏満喫♪
2023.07.01
10年後の肌を守る! アウターケア&ビタミン・エルゴチオネインが最強
そして、夏のセルフケアで必須なのは、やはり紫外線対策。紫外線による影響は、日焼けだけでなく、シワやシミ、皮膚がんといった病気のリスクにもつながるため、日焼け止めや帽子、日傘などで対策を行いましょう。室内にいる時も気づかないうちに紫外線の影響を受けることがあり、油断は禁物。直接日光に当たらないようケアすることが10年後の健康な肌につながります。

外側からのケアに加えて、内側から対策を行うことも大切。皮膚や髪、爪などの細胞の再生や、皮膚、目の粘膜を維持する働きがあるビタミンB2、それを保持する役割があるビタミンB6は積極的に摂るようにしましょう。ビタミンB2は豚レバーに豊富。またビタミンB6はピスタチオやにんにく、ごまなどに含まれており、ビタミンB2、B6の両方を含むのが「きのこ」です。さらにきのこにはエルゴチオネインという菌類特有の抗酸化物質も豊富に含んでおり、アンチエイジング効果が期待できます。肌に良い食材を上手に取り入れて、身体の中からも健康の土台を作っていきましょう。
早期加齢臭にも要注意! “におい”の原因を知って、セルフケアをしよう!
また、汗ばむ季節は「におい」ケアも気になるところ。体臭がきつくなる原因は、主に次の5点が挙げられます。
・糖や脂肪の多い食生活… 体内の中性脂肪やコレステロールが増加し、加齢臭の原因物質が増加します。「早期加齢臭」といって20代でもこの臭いは発生するため、全年代で気をつけたいところです。
・腸内環境の悪化… 腸の調子が悪いと、食べたものが消化されずに腐敗することで臭いの原因物質が発生します。
・ストレスや疲労… ストレスを感じた際に発生する活性酸素の影響や、慢性的な疲れや緊張により自律神経が乱れたりすることで特有の臭いが発生することが分かっています。
・無理なダイエット… エネルギー不足により、身体に蓄えた脂肪などを代謝する際に臭いが発生します。
・運動不足やクーラーの浴びすぎ… 汗腺が衰え、発汗する際にミネラルを多く含んだベトベト汗に。この汗は乾きにくく、汗臭もきつくなります。

体臭を改善する方法は、ずばり、運動と食事です。
身体を動かして汗をかけばかくほど、汗の塩分量が薄まりサラサラになってにおいもなくなります。
また、腸を整えるためにも、食物繊維の豊富なきのこや野菜、海藻類をたっぷり摂ることもにおいケアへの大切な一歩です。腸を整えることは自律神経の乱れの緩和や、ストレスケアにも繋がります。
さらに、においの原因となるアンモニアは肝臓で分解されますが、疲れやアルコールで肝臓は疲弊しやすいものです。きのこに豊富なオルニチンには肝臓の働きを助ける効果も期待できるため、食物繊維、オルニチンWの効果でにおいケアに役立ちます。
夏を元気に乗り切るために土台となるのは、やはり日々の食事。その上で、十分に休息をとったり、朝・夕の涼しい時間に運動を取り入れたりすることで、健康的な身体を作っていきましょう。
今月のキーワード
・熱中症かな?!と思ったら。正しく対処して夏の不調を防ごう
・水も危険?水分補給に適した水分、適さない水分を知っておこう
・「ビタミンB1」を意識して、食事でも熱中症対策を
・10年後の肌を守る! アウターケア&ビタミン・エルゴチオネインが最強
・早期加齢臭にも要注意! “におい”の原因を知って、セルフケアをしよう!
7月のおすすめ菌活レシピ
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きのこときゅうりのピリ辛牛肉炒め
【夏の免疫維持】
きのこに豊富な食物繊維は、全身の免疫細胞の約7割が存在する腸を整えることで免疫維持をサポートします。 -
きのこと夏野菜のカラフル炒め
【においケア】
腸の老廃物を排出する食物繊維や、アンモニアを分解する肝臓で重要な働きをするオルニチンの効果でにおいケア♪ -
きのこペーストのトースト
【エネルギーチャージ】
きのこに豊富なビタミンB1は糖質を代謝し、効率のよいエネルギーチャージをサポート!朝食にもおすすめです♪ -
霜降りひらたけとオクラの滑らか白和え
【睡眠ケア】
気持ちを落ち着かせるGABAや、睡眠の質に関わるオルニチンの働きで寝苦しい夜のぐっすり快眠をサポート。 -
霜降りひらたけとトウモロコシの黒胡椒炒め
【だるさケア】
きのこやトウモロコシに豊富なビタミンB1はエネルギーとなる糖質の代謝を促すことで疲れやだるさをオフします。 -
生どんこの大葉味噌焼き
【夏の美容ケア】
「美容ビタミン」と呼ばれるビタミンB2や抗酸化作用のあるエルゴチオネインの働きで夏の紫外線やべたつきをケア。
profile
群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長
理学療法士
雨宮病院リハビリテーション部