夢を叶える第一歩!菌活で健康体質へ
2023.01.01
2023年、新しい年がスタートしました。今年一年をより良い年にするためにも、土台となる身体の健康は欠かせません。そのためにも今月、特に気をつけたいのが「体重管理」と「腸の健康」です。年末年始は、生活リズムや食生活が普段とは変わり、寒さが厳しくなることもあって体重が増えやすい時期。体重増加や便秘に悩む人が増える季節でもありますが、こうした悩みは、実は食事を工夫することで解決できます。一年を通して健康に過ごすためにも、今月は食事を意識しながら身体の調子を整えていきましょう。
INDEX
・「正月太り」が気になる人は身体の負担にご注意を
・正月太りを改善するには「食物繊維」がカギを握る!
・知っておきたい「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の違い
・腸活に欠かせない食物繊維の役割とは?
・腸内でつくられる「短鎖脂肪酸」の健康効果に注目!
「正月太り」が気になる人は身体の負担にご注意を
1月は「正月太り」という言葉があるように、「気がつけば太ってしまった…」という人も多いかもしれません。体重の増加は身体への負担を増やす原因にもなり、特に膝や股関節など、足への負担が大きくなります。人は、立っている時は両足で体重を支えていますが、歩く・走る場合は全体重を片足で支えることになり、膝には体重の約3倍の負担がかかると言われています。例えば、年末年始に3kg体重が増えた場合、膝には歩くたびに9kgの負担がかかることに…。急な体重増加で膝や腰の痛みが生じる人もこの時期意外と多いため、年末年始に体重が増えてしまったら、今のうちに食生活を見直して生活リズムを整えることを心がけましょう。

正月太りを改善するには「食物繊維」がカギを握る!
食生活で見直すべきは、【①食べ過ぎを防ぐこと】【②摂取カロリーを抑えること】の2点。これを同時に叶えてくれるのが【食物繊維を摂取すること】です。
食物繊維は咀嚼に時間がかかるため、食べているうちに脳の満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを予防してくれます。さらに腸内をゆっくり移動するため、腹持ちがよく、間食を防ぐ効果も期待できます。低カロリーで食物繊維が摂れる食材といえば、きのこや海藻、寒天など。これらの食材は、低カロリーでたくさん食べても安心なのも嬉しいポイント。食事の量を制限したダイエットは身体にも心にも負担がかかるため、食物繊維豊富な食材をしっかり食べることで無理なく上手にダイエットを行うことができます。

知っておきたい「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の違い
ところで、食物繊維には水溶性植物繊維と不溶性植物繊維の2種類があるのをご存知ですか?
水溶性食物繊維は水に溶けやすく、水に溶けるとゼリー状になります。小腸での栄養素の吸収速度を緩やかにし、食後の血糖値の上昇を抑える効果や、コレステロールを吸着して体外に排出。そうすることで血中コレステロール値を低下させる効果があります。また、ナトリウムを排出する働きも持ち、高血圧予防にもなります。
一方、不溶性食物繊維は、腸を刺激してぜん動運動を促し、便通を良くする働きがあります。この2種類の食物繊維は、「水溶性1:不溶性2」のバランスで摂取することが理想。きのこにはその両方がたっぷり含まれているため、ダイエットにも腸内環境を整えるのにも最適な食材といえるのです。

腸活に欠かせない食物繊維の働きとは?
さらに、食物繊維は腸内環境を整えるという点でも積極的に摂りたい栄養素。この時期は一年で最も気温が低くなり、それによって腸の働きが鈍くなる時期でもあります。気温が下がり身体が冷えると、交感神経が優位になり、腸管の運動が抑えられ腸の動きが鈍くなります。そうすると便秘などの症状が出やすくなるのです。しかし、食物繊維をしっかり摂ることで便のカサが増えて排便が促されたり、腸内の善玉菌の餌となり腸内バランス(フローラ)が改善されたりすることで、乱れた腸を整える作用も期待できます。
腸内でつくられる「短鎖脂肪酸」の健康効果に注目!
さらに、食物繊維を餌として腸内細菌が作り出す『短鎖脂肪酸』の働きが近年注目を集めています。その効果は①腸内細菌のバランスを整える ②体内で発生する炎症を抑える ③発がん物質を抑える(β―グルクロニダーゼ活性の低下)など。さらに、短鎖脂肪酸は血中から全身に運ばれると、脂肪細胞に働きかけて脂肪の吸収を抑える効果があるとされています。

そのため、腸内環境が悪化すると便秘になるだけでなく、糖質の吸収が増えたり、脂肪がつきやすくなったりといった太りやすい体質を作る原因に。そうなると、今までと同じ食事をしているのに体重が減らない、逆に増えてしまうといったことも起こり得ます。こうした悪循環を予防するためにも、1月は腸内環境を整えることをいつも以上に意識することが大切。また、腸を整えることが正月太り解消にもつながります。
新しい年を健康で元気に過ごし、年初に立てた目標を達成していくためにも、1月は体調や健康に目を向けて、身体を整えていきましょう!
1月のおすすめ菌活レシピ
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きのこ天津飯
【体調管理】
きのこに豊富な食物繊維は免疫細胞が集まる“免疫の要”の「腸」を整えるため、体調管理に役立ちます。 -
きのこのクラムチャウダー
【ダイエット】
きのこは低カロリーなうえ、食物繊維が豊富で噛み応えがあるので、満腹感アップ&食べ過ぎを防止します。 -
きのこの酢味噌和え
【腸を整える】
きのこに豊富な食物繊維は腸に溜まった老廃物の排出を促したり、腸の善玉菌を増やしたりすることで腸を整えます。 -
霜降りひらたけの魯肉飯
【体調管理】
きのこの食物繊維が免疫細胞の集まる腸を整え、お肉のタンパク質が細胞を元気にすることで免疫維持を助けます。 -
霜降りひらたけと鶏肉のとろーり煮
【ほっと一息】
きのこに豊富なGABAや、鶏肉に豊富なナイアシンの働きで気持ちをリラックスさせ、疲れのケアを応援します。 -
生どんこの春巻き
【腸を整える】
きのこやれんこんに豊富な食物繊維は、腸の老廃物の排出を促したり、腸の善玉菌を増やしたりして腸を整えます。
profile
群馬大学医学部 卒業
医療法人雨宮病院 副院長
理学療法士
雨宮病院リハビリテーション部
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