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HOP,STEP!Child Body Make School ─運動能力向上塾─

幼少期の身体づくりが一生涯を左右する!運動器機能を高める「回転遊び」とは

2024.10.14
幼少期の身体づくりが一生涯を左右する!運動器機能を高める「回転遊び」とは

10月は「秋麗」という言葉もあるように、秋晴れの心地よい天気が続きます。10月14日は「スポーツの日」ですが、秋はスポーツをするのにぴったりの季節ですね。

スポーツの日は「スポーツに親しみ、健康な心身を培う」ことを目的として制定されており、スポーツを行うことで、健康でバランスの取れた生活を送る基礎を築くことができます。この秋はぜひ、子どもたちが遊びやスポーツを通じて健全な心身を養ってもらえればと思います。

さて、10月になるとスポーツ庁より前年度の体力・運動能力調査が報告されます。今回の調査では、小学校の入学前に週3日以上の外遊びをしていた9歳の男女児童で平均より体力が高かったことが示されています。コロナ前と比較すると小中学生の男女ともに合計得点が低下しており、幼児期から屋外で全身を使って遊ぶことの重要性を示しているともいえます。

近年では、社会環境の変化により子どもの外遊びが減少していることと、食生活が乱れやすいことで子どもの運動器機能不全がみられ、バランス能力が低かったり、身体を上手に動かすことができなかったりする子どもが多くなっています。運動器機能の低下は単に運動能力が低下するだけではなく、猫背や肩関節の柔軟性の低下につながる他、成人後も運動不足になりやすいといわれています。

そこで今回は、バランス能力や柔軟性の向上、上手な身体の動かし方を身に付けるのに効果的な「回転運動」をご紹介します。気候もよく身体を動かすのに最適なこの時期、日々の遊びやスポーツの質を高めるためにも、ぜひ取り組んでみていただければと思います。

「遊び」で健やかな発達を!
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Let’s Play!
「食事」で健やかな発育を!
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Let’s Eat!

<Let’s Play!>

日常生活において、身体を回転させる動きをすることはほとんどありませんが、回転動作は様々な身体の動かし方の習得に繋がるほか、柔軟性の向上を期待することができます。今月は、身体の動かし方と柔軟性に焦点をあてた身体を回転させる運動を4つご紹介します。

前転

  1. 布団やマットを用意します。その端に両手のひらをつき、手と手の間に頭を入れるようにします。
  2. 手で体を支えながら、おへそを見るようにして、頭を中に入れて前に回ります。
  • 頭の後頭部を床に付ける様な意識で行うと、くるっと回ることができます。

開脚前転

  1. 布団やマットを用意します。その端に両手のひらをつき、手と手の間に頭をつけます。
  2. 前転と同じように、手で体を支えながら両足を持ち上げて回転します。
  3. 途中で足を左右に開き、開脚した状態で着地し、立ち上がります。
  • 立ち上がる時は両足をしっかり開きましょう。
  • 両足が十分に開かない場合は、少し勢いをつけて、最後に両手で床を押しながら、頭を前の方に意識的に持っていくときれいに立ち上がることができます。

後転

  1. 布団やマットの上にしゃがみ、手のひらを上に向けて、頭の横に置きます。
  2. 少しだけ勢いをつけて、後ろに回ります。
  3. 手の力で体を押してあげて、頭が引っかからないようにして回ります。
  • 手のひらで床を押すことによって、頭を引っかけたり首を痛めたりせずに回ることができます。

~前転・後転が苦手な人の工夫ポイント~

布団やマットの端を丸めて坂を作ることで、回り易くなります。(写真左)

  • 慣れてきたら、回って立った後に両手を広げて、カッコイイポーズをとってみると良いですね。(写真右)

難易度アップ!側転

  1. 床に立ち、両手を高く上げ、進行方向に向かって片方の足を前に出します。
  2. 前に出した足に体重をのせて、前に出した足側の手から床につけて全身をひねります。
  3. 両手で体をしっかりと支えながら、後ろの足から一本ずつ足を振り上げます。(一瞬倒立する形になります。しっかりと地面を見ながら行いましょう)
  4. 先に振り上げた方の足から着地し、体を起こしながら、両足で着地します。

Let‘s Eat! きのこの力で子ども健やかな成長をサポート

子ども達がスポーツの秋を楽しむためには、日々の食事からしっかりと「成長に必要な栄養」と「動くのに必要な栄養」の両方を摂ることが欠かせません。

秋は旬を迎える食べ物が多く、美味しいだけでなく栄養価も高くなるため、子どもの身体づくりに役立つ栄養を含む「きのこ」と合わせて料理することで、子どもにも旬の味わいを感じてほしいと思います。

そこで今回は、きのこと秋野菜を使った子どものエネルギーチャージ&身体づくりに役立つ菌活レシピをご紹介します。

<厳選レシピ>

profile

監修 長谷川 尋之

松本大学人間健康学部健康栄養学科専任講師
兵庫大学を卒業後、管理栄養士を取得し、運動と栄養の両面から研究する運動栄養学を大阪体育大学大学院で学ぶ。大学院卒業後は、スポーツクラブアクトス、チームニッポン・マルチサポート事業(栄養)で健康づくりの運動指導やトップアスリート栄養サポートに従事して現職に就く。現在は、運 動栄養学の教育・研究とともに、県内・外のアスリートの栄養サポートを行う。
【資格】
管理栄養士、日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士、スポーツ科学修士

監修 中島 弘毅

松本大学人間健康学部スポーツ健康学科教授
日本体育大学卒業後、日本体育大学大学院在学中に中国北京体育学院へ交換留学。聖徳大学短期大学部、聖徳大学専任講師を経て、2002年度より松本大学に着任。信州大学大学院 医学系研究科 加齢適応医科学専攻で医学博士を取得。現在は、幼児の運動能力に関する研究などに取組み、レクリエーション関連科目や運動と遺伝子などの講義を担当する。
【資格】
レクリエーション・コーディネーター、体育学修士、医学博士

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