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菌活コラム

美容の大敵「冷え」を撃退!“菌活”で内側からうるおいチャージ♪

2025.12.08
美容の大敵「冷え」を撃退!“菌活”で内側からうるおいチャージ♪

冬本番となり、身体の冷えや空気の乾燥が気になる時期。“冷えは万病のもと”とも言われますが、実は身体の冷えは健康面だけでなく、「美容の大敵」でもあります。身体が冷えると血行不良を招き、肌のシミやシワの原因となったり、むくみを引き起こしたりする可能性も。
さらにこの時期は、冷えに加えて暖房の使用や外気の寒さによって目の乾燥が進み、ドライアイの症状が悪化しやすいとも言われています。
そこで今回は、冬の冷えや乾燥のケアをサポートする食事のポイントについてご紹介します。

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INDEX


冷えと乾燥は美容の大敵! 肌だけでなく目の乾燥にも要注意

冷えは、免疫力の低下や肩こり、頭痛など健康に大きな影響を与えます。それだけではなく、冷えは美容の大敵でもあります。
身体が冷えると血行が悪くなり、それにより肌のターンオーバー周期が乱れ、シミやシワといった肌トラブルにつながります。また、冬は空気が乾燥するため、乾燥によって肌のバリア機能が低下し、肌を守ろうとターンオーバーが早まります。しかし、急いで作られた細胞は未熟なため、更にうるおいを保つ力が弱まり、乾燥がひどくなるという悪循環に陥ります。
また、血行が悪くなることで代謝機能が低下し、体内の水分が排出されにくくなるため、むくみの原因にも。むくみは体重増加を招くことがあるため、冬太りを防ぐためにも身体を冷やさないことが大切です。

一方、冷えや乾燥は「ドライアイ」にも繋がります。ドライアイは目の不快感や視力低下を引き起こし、放置すると角膜や結膜の損傷、さらには眼精疲労にもつながり、肩こりや頭痛、集中力の低下、不眠などの心身の不調を引き起こすこともあります。

この時期は気温の低下により空気中の水分量が減少することに加え、エアコンや暖房器具の使用で室内の湿度も低下するため、目の乾燥が悪化しやすくなります。また、冬は冷たい風が目に直接当たることで涙が蒸発しやくなるため、ドライアイに特に注意が必要です。
さらに、健康な目は表面に油分の膜が張った涙で覆われていますが、冷えによって目の周りの血行が滞ると、油分が不足するため涙が蒸発しやすくなり、目が乾くことでドライアイを招いてしまうのです。

冬本番のインナーケアには「ビタミンB群」と「ビタミンD」が効果的!

美容やドライアイの原因となる冷えは、食事で内側からケアすることができます。中でも、積極的に摂りたい栄養素が「ビタミンB群」です。

ビタミンB1やビタミンB2は、糖質や脂質の代謝を促す働きがあり、体内でエネルギーとともに熱を作り出すため、身体の内側から温めるのに役立ちます。また、ナイアシン(ビタミンB3)は、血行を促す働きがあり、冷えにくい身体作りをサポートしてくれます。
さらに、「増血ビタミン」とも呼ばれる葉酸(ビタミンB9)も積極的に摂りたい栄養素の一つです。葉酸は赤血球の生成に大きく関わるため、意識的に摂ることで血行促進につながり、寒さ対策に役立ちます。

また、ビタミンB群は寒さ対策のほかにも、目の健康にも効果的です。先述の通り、ビタミンB1やビタミンB2は体内でエネルギーを作るため、目の周りの筋肉の疲れを和らげ眼精疲労のケアにも役立ちます。特にビタミンB2は、角膜や粘膜の材料となる脂質の代謝を促すことで、目の痛みや充血を防ぐ働きも期待できます。

さらに、ドライアイの予防にはビタミンDもおすすめです。ビタミンDは免疫機能をサポートし、目の表面のバリア機能を高めるだけでなく、涙の油分の分泌もサポートします。そのため、涙の蒸発を防ぎ、目の乾燥を和らげる効果が期待できます。

身体の冷えやドライアイ予防には「きのこ」が効果的!

これらのすべての栄養を含む食材が『きのこ』です。きのこには冷え対策やドライアイの予防に役立つビタミン類に加えて、冷えで乱れやすい腸を整える「食物繊維」も豊富。栄養素の吸収は腸で行われているため、腸を整えることで必要な栄養素が吸収されやすくなります。そのため、ビタミンや食物繊維が豊富に含まれているきのこを摂り入れることで、効率よく身体を温め、目の健康を維持することにもつながります。

冷えや空気の乾燥が進む冬は、肌トラブルやむくみ、ドライアイなど、さまざまな不調を感じやすくなります。肌や目の健康に役立つ栄養素が豊富なきのこを毎日の食事にとり入れて、冬も元気で健康に過ごしていきましょう!

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profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

石井 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士