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菌活コラム

冬のカサカサ肌は今から撃退!うるおい肌をつくるきのこのチカラ

2025.11.10
冬のカサカサ肌は今から撃退!うるおい肌をつくるきのこのチカラ

気温がぐっと下がり、空気が乾燥し始めることで肌悩みが増えるこの時期。寒さによる空気の乾燥に加え、室内では暖房を使用する機会が増えることで湿度が低下するため、この時期は急激に肌の乾燥を感じるようになります。

そこで今回は、冬に向かうこの時期に増える美容の悩み「肌の乾燥」について、肌を健やかに保つためのケアのポイントや、内側からうるおいをサポートする食事術をご紹介します。早めに対策をして冬本番もうるおいのある健やかな肌をキープしていきましょう。

INDEX


秋冬のスキンケア。肌の乾燥を防ぐ3つのポイント

肌の乾燥対策には、化粧品による外側からのケアと、食事による内側からのケアの両方を意識することが効果的です。ここではまず、外側からのケアのポイントをご紹介します。

日頃のスキンケアのポイントとしては、保湿アイテムの活用が有効です。特に40代以降は、皮脂の分泌量が低下し、肌の水分が蒸発しやすくなるため、より丁寧な保湿を心がけましょう。

肌の乾燥を防ぐには次の3つのポイントを習慣化することが大切です。

1.洗顔後すぐに保湿力の高い化粧水やクリームを使用し、うるおいを与える
2.化粧水で補った水分が逃げないよう、乳液やクリームを重ねて、肌を保湿する
3.お風呂上がりなどに全身が乾燥しやすい時は、ボディクリームやオイルを塗る

上記のようなポイントを習慣にすることで、数年後の肌年齢が左右されると言われています。
毎日のスキンケアによる保湿を意識して、乾燥シーズンもうるおいのある美肌をキープしていきましょう。

また、室内の温度や湿度管理も重要です。室温は20度前後、湿度は50〜60%程度に保つことが推奨されています。
加湿器がない場合は、お湯を入れたカップを置くことや濡れたタオルを掛ける、観葉植物を室内に飾る、入浴後に浴室のドアを開けて蒸気を部屋に取り込むなどといった工夫でも手軽に乾燥対策ができます。

食べたもので作られる「肌」。根本的な乾燥対策は食事から

次に、肌のうるおい効果を高める「食事」についてご紹介します。
肌は食べたものから作られるため、栄養バランスの良い食事が何より大切です。特に冬に旬を迎える根菜類は、身体を内側から温め、うるおいを保つ働きがあります。また、油分が豊富なナッツやオリーブオイルも肌の乾燥防止に役立ちます。
加えて、きのこやフルーツなど水分の多い食材は、内側から水分を補給しやすいため、乾燥対策に不可欠です。

ここで注目したい食材が『きのこ』です。
きのこに豊富なビタミンB2は、別名「美容ビタミン」と呼ばれ、健康な肌づくりに欠かせない栄養素。脂質の代謝を促し、皮膚や粘膜の健康を保つほか、肌のターンオーバーを整える働きもあるといわれています。
ただし、ビタミンB2は水溶性ビタミンのため体内に蓄えられず、毎日の食事から意識的に摂取することが大切です。

さらに、きのこには抗酸化作用を持つエルゴチオネインも豊富。エルゴチオネインは、老化やストレスによって皮膚に生じる活性酸素を除去し、皮膚を健康に保つのに役立ちます。
さらに、肌の水分量を増やす「エラスチン」の生成を助けるとも言われており、うるおいケアを後押しします。

また、きのこには腸を整える食物繊維も豊富なため、健康な皮膚や粘膜に必要な栄養素の吸収を助けたり、体内の老廃物の排出を促したりすることで、めぐりの良い身体をつくることにもつながります。

肌の乾燥対策には適度な運動も効果的!

最後に、寒さから汗をかきにくくなるこの時期は、運動を取り入れることもおすすめです。
汗をかかなければ肌の代謝が落ち、水分が失われやすくなることで肌の乾燥につながります。また、体内の老廃物や余分な水分が排出されず、むくみやシワ、くすみなどの肌トラブルを引き起こす可能性も高まるため、運動不足は肌にとって多くのデメリットをもたらします。

そのため、入浴で身体を芯から温めてからストレッチで血行を促進したり、ラジオ体操、ヨガやピラティス、ウォーキングなど簡単にできる運動をとり入れたりして、汗をかく習慣を作っていきましょう。

身体の外側からの保湿だけを続けても、栄養バランスが偏った食事や運動不足の状態が続くと、肌の健康は維持できません。
どんな季節でも健やかな肌をキープするためには、外側からのケアに加えて、美容効果の高い栄養素を含む「きのこ」をとり入れた食事や、軽い運動を習慣にすることが大切です。
空気の乾燥が気になるこの時期も、内側からうるおいのある肌をつくり日々を楽しんでいきましょう。

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profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

石井 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士