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菌活コラム

「10月病」は菌活で解消!今すぐできる秋のカラダの整え方

2025.10.01
「10月病」は菌活で解消!今すぐできる秋のカラダの整え方

秋本番となり、過ごしやすい季節となりました。長引く夏の暑さで思うように動けなかった分、この時期をアクティブに楽しみたいと思っている方も多いかもしれませんね。
一方、秋は寒暖差や不安定な気候により、疲れやだるさを感じやすく、体調を崩しやすい時期でもあります。
食欲の秋、読書の秋、紅葉狩りなど、さまざまな風物詩やイベントが目白押しの秋を満喫するためにも、食事で心身を整えていきましょう。

INDEX

やる気が出ない、気分が晴れない…その症状、もしかしたら「10月病」かも!

皆さんの中には、過ごしやすい季節になったにも関わらず、気分が晴れない、やる気が出ない、身体がだるいなどの不調を感じている方はいませんか?
もしかしたらそれは「10月病」かもしれません。10月病の主な原因は、春の環境変化・夏の長引く暑さといった長期にわたる心身へのストレスと、秋の気候の変化が重なり、身体への負担が大きくなることにあります。秋になりある程度環境に慣れ、暑さも落ち着いてくると、これまでに蓄積された疲労やストレスが一気に表面化してしまうのです。

さらに、10月は気温や天候の変化が著しいうえ、朝晩の冷え込みも増し、1日の中での寒暖差が大きくなります。心拍・呼吸・消化・体温など無意識のうちに身体の機能を調整する自律神経は、気温差が大きいとバランスを崩しやすくなります。加えて、日照時間の低下や空気の乾燥など、心身に受ける様々なストレスが重なることで「10月病」と呼ばれる不調が引き起こされると考えられています。

生活リズムを整えて10月病を予防!気持ちの良い秋を楽しもう♪

10月病対策のためには、日々の過ごし方を工夫することが大切です。しっかり休息をとる、趣味に没頭する、思い切り眠る、軽く身体を動かして気分転換をするなどの意識が心身のリラックスにつながります。
特にウォーキングやヨガなどの適度な運動はストレスホルモンを減らす効果があり、睡眠の質の向上や気分の改善にも役立つので、日常に取り入れてみるのもおすすめです。毎日の犬の散歩やテレビを見ながらストレッチをするなど、ご自分にあった方法で実践してみてください。

そして、決まった時間に起床や就寝することを心がけたり、朝ごはんをしっかり食べたりするなど、生活習慣を見直して体内時計を整えることも大切です。良質な睡眠やバランスの良い食事は自律神経を整えることにも繋がるため、特にこの時期は生活リズムを整えることも意識していきましょう。

だるさや疲れのケアには栄養の宝庫・きのこが効果的!

食欲の秋は、さつまいもやかぼちゃ、ごぼうなど旬の食材が豊富で、料理を楽しむのにもぴったりの季節。疲れをケアしたり自律神経を整えたりするためには、食事によるケアも欠かせないため、バランスの良い食事を心がけていきましょう。

中でもおすすめの食材が「きのこ」です。
きのこには、糖質の代謝を促して効率よくエネルギー代謝を助けるビタミンB1が豊富に含まれているため、10月病の原因となるだるさや疲れのケアに役立ちます。

また、きのこに豊富なオルニチンは、肝臓の働きをサポートし疲労物質である「アンモニア」の分解を促すため、疲労回復に効果的です。さらに、オルニチンにはストレスホルモンを抑える働きがあるため、ストレスケアや睡眠ケアもサポートしてくれます。

加えて、きのこには自律神経の集まる腸を整える食物繊維も豊富に含まれているため、自律神経が乱れやすいこの時期の体調管理を身体の内側からサポートしてくれます。そのほか、食物繊維は噛み応えを高めたり、血糖値の急激な上昇を抑制してコレステロールの排出を助けたりする働きもあるため、食べ過ぎや生活習慣病の予防にも役立ちます。

きのこには他にも、気持ちを落ち着かせて睡眠をサポートするGABA、免疫維持やカルシウム吸収を助けるビタミンDも豊富に含まれるため、不調を感じやすい秋の強い味方となってくれる食材です。

10月病を予防して健康的に秋を楽しむためには、生活習慣や食生活を整えることが大切です。質の高い睡眠を取り、趣味を楽しむなど心身をリフレッシュできる時間を作るようにしましょう。そして、食事面では疲労回復や自律神経のバランスを整えるのに役立つ「きのこ」を積極的にとり入れて、身体の内側から良い循環を作るのがおすすめです。
様々な疲れやストレスが表面化しやすい10月ですが、セルフケアを続けながらアクティブに秋を楽しんでいきましょう!

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profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

石井 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士