夏冷えは菌活で早期解消!めぐりを良くして素肌に自信
2025.07.07
気温の高い日が続き、今年の夏は何をしようかと期待を膨らませている人も多いのではないでしょうか。一方、夏はエアコンによる冷えをはじめ「美容の大敵」も数多くあり、美容ケアを行うことも夏を楽しむために欠かせません。
そこで今回は、美容の大敵でもある「冷え」が美容に及ぼす影響や、食事でできる美容ケアのポイント、生活習慣の工夫についてご紹介します。
INDEX
身体の冷えは美容に直結!夏こそ意識して冷え対策を
夏は毎日のように使用するエアコンですが、ある調査では約6割の方がエアコンによる“冷え”を感じたことがあるといいます。
では、なぜ「冷え」が美容に良くないのでしょうか?
それは、身体が冷えると体温を維持しようと、全身の血管がぎゅっと縮むために血流が悪くなり、代謝が低下したり老廃物が溜まりやすくなったりするためです。
その結果、身体がさらに冷えて悪循環に陥ってしまったり、細胞や臓器の働きが低下し、肌トラブルや様々な不調となって現れたりします。

また、「冷え」は女性の大敵とも呼ばれており、多くの女性が冷えに悩み、不調の原因となっています。しかし、冷えと肌トラブルの関係についてはあまり知られていないために、肌トラブルが起きたときに「冷え」を改善する人は少ないかもしれません。「冷え」が及ぼす影響を知ることで、夏の肌ケアも適切に行っていきましょう。
夏に身体が冷える要因とは?
「冷え」の要因として最も影響が大きいのは普段の生活習慣です。冷房の効いた部屋に長時間居続けたり、冷たい飲み物ばかりをとったりするなど、身体を冷やす習慣は、実は冬以上に「内臓」を冷やすことに直結します。
先程もご紹介しましたが、内臓の冷えによって細胞や臓器がうまく機能しなくなると代謝が悪くなり、そうすると肌のターンオーバー機能も低下し、ニキビやシミ、乾燥などを引き起こしたり、体内に水分が溜まりやすくなり「むくみ」を引き起こしたりします。

また、暑さでストレスを感じやすいこの時期は、ストレスに打ち勝つために身体はアドレナリンを分泌します。このアドレナリンには全身の血管を収縮させる働きがあるため、全身の血流が悪くなり、身体が冷え夏の肌トラブルにつながってしまいます。
夏の冷え&美容ケアにはきのこのビタミンB群!
内臓を温めたり、暑さによるストレスを緩和したりするためには、食生活を意識することが大切です。
暑いからと言ってそうめんや冷やし中華など、冷たいメニューばかりを選ぶのではなく、温かいスープやお茶を一緒にとったり、時には温かいメニューを選んだりすることも大切です。

さらに、暑さで食欲が低下し、食べやすいから麺料理だけ、など糖質中心に偏ることも要注意。食生活が乱れてタンパク質やビタミンが不足すると代謝が低下し、熱を作り出せなくなり冷えにつながります。
そうならないためにも、意識して摂りたいのがビタミンB群です。中でも、ビタミンB1は糖質を代謝してエネルギーを生み出すのに欠かせない栄養素で、エネルギーを生み出すとともに熱も作り出すため身体を内側から温めるのに役立ちます。また、ビタミンB2は脂質の代謝に関わるうえに、細胞の産生にも関係し、肌が生まれ変わるターンオーバーを円滑にする働きがあります。さらに、ビタミンB6はタンパク質の代謝を助け、ナイアシン(ビタミンB3)や葉酸(ビタミンB9)は血行に関わるなど、ビタミンB群は全身で複合的に働く、代謝に欠かせない栄養素。このビタミンB群をバランス用含む食材の一つに「きのこ」があります。きのこはこれらのビタミンB群に加えて、体内の老廃物の排出や栄養素の吸収を行う「腸」を整える食物繊維も豊富に含まれているため、夏の美容ケアにおすすめの食材です。

また、冷え対策や美容ケアのためには、バランスの良い食事に加えて適度な運動を取り入れることもおすすめです。体温の約40%の熱を産出するのは筋肉と言われており、その筋肉を動かすことが冷えにくい身体作りへの近道です。また、血管は筋肉の近くに存在することが多いため、筋肉を動かすことで血液を効果的に全身に巡らせることができ、冷えの改善に繋がります。
薄着になり、お肌の露出も増える夏。自信を持って夏本番を楽しむためにも、夏冷え対策や肌ケアを日々の生活習慣から意識していきましょう。ビタミンB群を豊富に含むきのこを積極的に食事に取り入れ、適度な運動も心がけることで代謝・血行が促進され、なめらかで弾むような肌の維持にもつながります。暑い夏は身体が冷えていることに気づきにくいのですが、夏こそ冷え対策を行い、肌トラブルをはじめ不調に負けない元気な身体を保ち、本格的な夏も思いっきり楽しんでいきましょう!
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