梅雨に増える「頭痛」のお悩み。菌活と生活習慣の見直しですっきり解決！

全国各地で梅雨入りが発表されましたね。雨が続き、気圧が下がるこの時期は、頭痛に悩まされる人が多くなります。そこで今回は、頭痛を予防する生活習慣のコツや食事でできる頭痛対策をご紹介します。どんよりとした気候が続くシーズンですが、夏本番に向けてポジティブな習慣を続けて、心身ともに元気に乗り切りましょう。

INDEX

• 「偏頭痛」の特徴と対策法とは？
• 「緊張型頭痛」の緩和にはリラックスすることが大切
• 食事で頭痛を改善！カギとなる栄養素をご紹介

「偏頭痛」の特徴と対策法とは？

雨の日が続くこの時期は、気圧が下がることで頭痛を感じる人が多くなります。「偏頭痛」という言葉が一般的に使われますが、実は頭痛には2種類あることをご存知でしょうか。それは「偏頭痛」と「緊張型頭痛」で、緊張型頭痛が頭痛の原因の7〜8割を占めるとされています。

まず始めに「偏頭痛」についてですが、偏頭痛は、脳の血管が急激に拡張することにより引き起こされるといわれており、“ズキン、ズキン”と拍動する痛みが特徴的。また、偏頭痛の大きな特徴は、頭痛が起こる前に音や光に敏感になったり、変な黒い模様が見えたりするなどの前兆があることです。原因は、気候や気圧の変化、人混みなど環境の変化、寝過ぎや寝不足といった生活リズムの変化、生活習慣の乱れなど様々あり、女性の場合は月経などの女性ホルモンの変化も原因の一つとされています。

偏頭痛を予防するには、決まった時間に睡眠をとり、暴飲暴食は避けて生活習慣を整えることが大切です。また、女性は月経時のホルモンバランスの関係もあるため、PMSや生理痛に悩まされている人は早めに婦人科に相談し、ストレスを溜め込まない生活習慣を作ることが重要です。

「緊張型頭痛」の緩和にはリラックスすることが大切

もう一つの緊張型頭痛ですが、これは頭や、後頭部から首にかけての筋肉の緊張により起こると考えられており、「筋緊張型頭痛」とも呼ばれ、過度な緊張が強いられる環境にさらされたり、筋肉に負荷をかけた姿勢を長時間続けたりすることで起こります。
頭全体が締め付けられるような痛みや、めまい、肩・首・後頭部の凝りを感じるなどの症状があり、側頭部や後頭部を圧迫して凝りをほぐすと痛みが改善することがあるのが特徴です。ちなみに偏頭痛では吐き気や嘔吐がみられますが、緊張型頭痛ではそれがありません。

緊張型頭痛は、肩こりなどの筋肉の緊張が原因とされているため、リラックスできる時間を増やし、筋緊張を緩和させることが大切です。具体的には、身体を適度に動かして血液やリンパの流れを良くしたり、ストレッチで筋肉をほぐしたり、入浴してリラックス効果を高めたりすることなどが挙げられます。また、長時間同じ姿勢を続けることや、スマホ・PCの使いすぎにも注意が必要です。デジタル機器は眼精疲労を引き起こし、後頭部から首の後ろにある筋肉が硬くなり、頭痛の原因になることもあります。

食事で頭痛を改善！カギとなる栄養素をご紹介

頭痛対策には、生活習慣を見直したり運動を取り入れたりすることの他にも、普段の食事でも予防ができます。

ある研究では、ビタミンB２により偏頭痛の発生頻度が50%に減少したと報告されています。また、ビタミンB３とも呼ばれるナイアシンは血行を良くする働きがあり、不足すると慢性疲労や頭痛などが起こることが知られています。ビタミンB群を豊富に含む食材にはレバーや魚介類、きのこ類などがありますが、中でもきのこは、ビタミンB群だけでなく、マグネシウムも豊富に含まれています。マグネシウムは不足すると筋肉が緩みにくくなり、緊張型頭痛のリスクが高まります。
また、きのこは食物繊維も豊富に含まれています。最近は脳と腸が密接に関係していることが明らかになっており、食物繊維により腸が整うことで、腸に集まる「自律神経」が正常に働き、間接的に頭痛の予防につながると考えられます。きのこには頭痛の予防を助けるたくさんの栄養素が含まれており、1年を通して手に入りやすく、日々の食事に取り入れやすいのも魅力の一つです。

日本人は世界的に見ても、特に多くのストレスを抱えているとされています。生活習慣・食習慣を整えたり、適度に身体を動かしたりして、梅雨の時期も頭痛に悩まされない健康的な身体作りを続けていきましょう！