ヘアケアで春の印象アップ!ダメージから髪を守る食事のヒントとは
2025.03.24
3月も下旬となり、ようやく春の過ごしやすさを感じる季節になりましたね。一方、春は花粉や寒暖差、環境の変化によるストレスで髪や頭皮のコンディションが乱れやすく、髪の毛の悩みを感じる方も多くなります。
ある調査では女性の約7割が「髪から年齢を想像する」そうで、出会いの多い春こそ、健康的な美しい髪の毛をキープしたいですね。そこで今回は、春に出やすい髪悩みの原因と身体の内側からキレイな髪をつくる菌活術をご紹介します。
INDEX
「春の髪」の2大悩みと原因とは

花粉や不安定な気候、環境の変化によるストレスなどは、髪や頭皮環境にいくつものダメージを与えてしまいます。
そこではじめに、春に出やすい2つの髪の悩みと、それぞれの原因を具体的に見ていきましょう。
「抜け毛」
冬の間よりも抜け毛の量が増えたと感じたら、生活環境の変化や寒暖差による、自律神経やホルモンバランスの乱れが関係しているかもしれません。
通常、健康な髪の毛は2~6年かけて成長した後、自然に抜け落ち、しばらくすると新しい髪の毛が生えてきます。この一連のサイクルを「毛周期」と言いますが、自律神経やホルモンバランスが乱れると毛周期も乱れてしまい、「成長期」の期間が短くなります。その結果、毛が細くなったり抜けやすくなったりするため、抜け毛に繋がってしまいます。

また、自律神経やホルモンバランスは、血行や髪・頭皮の水分の保持にも関わっているため、髪に栄養が行き届かず抜け毛につながることもあります。
「パサつき・べたつき」
2つ目の悩みは、髪の毛の質感が安定せず、「パサつき・べたつき」を感じやすくなるというもの。
紫外線量が増え始めるこの時期は、髪や頭皮が紫外線の影響をダイレクトに受けることで水分が失われ、乾燥によるパサつきが出やすくなります。また、花粉や不安定な天候によるストレスで髪の状態が不安定になりやすく、皮脂の分泌が増えることで頭皮のべたつきを感じやすくなることもあります。
きのこが髪のダメージケアに効果的な理由

髪や頭皮は、血液循環の中でも末端に位置するため、身体の中で最も栄養・酸素が届きにくいと考えられています。そのため、食事でしっかりと栄養を補給することが大切で、中でも「きのこ」には、髪悩みに役立つ栄養が豊富です。
そこで、髪と頭皮のダメージを内側からケアする、きのこの効果をご紹介します。
髪や頭皮細胞の代謝に欠かせない「ビタミンB群」
きのこに含まれるビタミンB群。ビタミンB群は別名「代謝ビタミン」とも呼ばれており、髪と頭皮の健康を維持するのに欠かせません。中でも「美容ビタミン」と呼ばれるビタミンB2は脂質を代謝して健康な頭皮を作ったり、ビタミンB6はタンパク質を代謝して毛母細胞を増やし抜け毛を防ぐと言われています。またナイアシン(ビタミンB3)は血行を良くすることで栄養素を頭皮まで届ける働きも期待できます。
髪と頭皮にうるおいを与える「エルゴチオネイン」
きのこに含まれる「エルゴチオネイン」は、髪と頭皮にうるおいを与える「エラスチン」の生成を促します。
また、エルゴチオネインには抗酸化作用があり、紫外線やストレスによって生まれる老化物質「活性酸素」を抑える働きがあります。さらに、活性酸素によって毛母細胞がダメージを受けるのを防ぐのにも役立ちます。
血行不良の原因“ストレス”を和らげる「GABA」
春に抜け毛が増えてしまうのは、ストレスによって自律神経が乱れ、毛周期が乱れたり頭皮や髪に栄養が行き届かなかったりすることが原因のひとつ。
きのこに含まれる「GABA」は、寒暖差や環境の変化で感じやすいストレスを和らげ、頭皮と髪への影響を緩和する働きがあります。
栄養素の吸収や自律神経の集まる腸を整える「食物繊維」
きのこに含まれる「食物繊維」は、腸内環境を整えるのに欠かせない栄養素です。上記の栄養素をしっかりと頭皮に届けるためには、栄養素の入り口である「腸」を整えることも重要。また、腸には自律神経が多く集まっているため、腸を整えることはストレスのケアにも有効です。
菌活+血行を促す生活習慣で髪に栄養を

髪と頭皮の健康を守るためには、日々の食事によるインナーケアに加えて、しっかりと栄養素を頭皮まで届けるために「血行」を良くすることも大切です。日常の中では特に、以下の3つが役に立ちます。
- 入浴
- 頭皮マッサージ
- 運動
これらのことは、血行が良くなることで栄養が髪・頭皮に行き届き、抜け毛や乾燥対策に役立ちます。また、リラックス・リフレッシュにもなるため、ストレスの解消にも効果的です。ぜひ、食事と合わせて取り入れてみてください。
暖かくなり過ごしやすい一方で、髪や頭皮の悩みも増える時期。髪や頭皮のケアに役立つきのこをとり入れた食事や生活習慣を意識して、内側からキレイで健康的な髪と頭皮をつくっていきましょう。
今月のおすすめ菌活レシピ
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きのこと春キャベツのレンジ蒸し
春の不調対策
エリンギとマイタケには抗アレルギー作用があり、花粉による不快感の軽減を助けます。 -
きのこの甘辛そぼろ丼
健やかな肌
きのこに豊富なビタミンB2は別名「美容ビタミン」と呼ばれ健康な肌の維持に役立ちます。 -
きのこ入りチヂミ
腸を整える
きのこに豊富な食物繊維は老廃物の排出を促したり善玉菌のエサとなり、腸を整えます。 -
霜降りひらたけと鰆の酒蒸し
季節の変わり目対策
きのこには自律神経や免疫細胞の集まる「腸」を整える食物繊維が豊富です。 -
霜降りひらたけとじゃがいものバター炒め
健やかな肌と髪
きのこには健康な肌や髪を作るビタミンB2や、抗酸化成分のエルゴチオネインが豊富です。 -
生どんことアスパラのレモンバターソテー
体調管理
きのこに豊富な食物繊維は、免疫細胞の約7割が集まる「腸」を整えて不調をケアします。