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HOP,STEP!Child Body Make School ─運動能力向上塾─

しゃがめない子が急増?!股関節・体幹の動きを高めて、子どもの姿勢改善&運動能力アップを!

2025.04.14
しゃがめない子が急増?!股関節・体幹の動きを高めて、子どもの姿勢改善&運動能力アップを!

春本番となり、色鮮やかな世界に心を躍らせているお子さんも多いのではないでしょうか。
年度の変わり目となり、1年前のお子さんの姿を思い出しながら成長を感じている保護者の方も多いかもしれません。

たった1年で多くのことができるようになり、大きく成長する子ども達ですが、今「子ども達の姿勢の悪さ」に注目が集まっています。
実際に「子どもの心と身体・連絡協議会」では子どもの猫背姿勢の増加が報告されています。
最近、しゃがめない子どもが増えたという報告も目にしますが、皆さんのお子さんはいかがでしょうか?

そこで今回はしゃがみ込み姿勢に注目しながら、「しゃがみ込み姿勢ができるか」をチェックする方法や、ポイントとなる「股関節・体幹」にアプローチする運動で、しゃがみ込み姿勢がスムーズに行えるようになるコツをご紹介します。
テレビを見ている時、寝る前など、ご家族で過ごす時間の中で、ぜひトライしてみてください!

「遊び」で健やかな発達を!
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Let’s Try!
「食事」で健やかな発育を!
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Let’s Eat!

<Let’s Try!>

STEP1【しゃがみ込み姿勢をチェックしよう!】

  1. 平らな床上で足を肩幅に広げ、つま先はまっすぐ前に向けて立ちます。
  2. 頭の後ろで両手を組み、ゆっくりとしゃがみ込みます。
  3. 〔1〕~〔5〕のチェックポイントを確認しながら、3秒間しゃがみ込み姿勢を維持できるかチェックします。

<チェックポイント>
〔1〕顔が下を向かない
〔2〕踵が上がらない
〔3〕お尻が踵につく
〔4〕膝とつま先の向きが同じ(膝や足がグラグラしない)
〔5〕スムーズにしゃがむことができる

STEP2【股関節・体幹トレーニングでキレイなしゃがみ込み姿勢を作る!】

【第1段階】股関節の柔軟性を作ろう(リザードストレッチ)

股関節が硬いとキレイにしゃがみ込むことができません。まずは股関節を動かしやすくすることが大切です。

  1. 足を前後に開き、後ろ足側の手は前に出した足と同じ位置につけます。そのとき、後ろ足の膝は地面につかないようにします。
  2. 前足と同じ側の肘を足の内側につけます。肘がついたら①に戻り、5回反復します。次に手と足を入れ替えて反対側も同じように5回反復します。
  • ワンポイントアドバイス:肘がつかない時は、後ろ足の膝を床につけてやってみましょう!

【第2段階】股関節から動かす感覚を養おう(ポールスクワット)

股関節を動かしやすくしたら、実際にしゃがんでみましょう。股関節を中心に身体を動かせることがキレイなしゃがみ込み姿勢に繋がります。

  1. 足を外側に開いてポールの前に立ち、腕で輪を作ります。
  2. 顔・腕・足などがポールに触れないように下までしゃがみます。下までしゃがめない場合は身体が触れないギリギリの所までしゃがみます。これを5回反復します。ポールのかわりに保護者の方の足や、兄弟とペアになって行うこともできます。
  • ワンポイントアドバイス:下までしゃがみにくい時は足幅を広げてやってみましょう!

【第3段階】股関節とお腹の筋肉を使ってみよう(ハンドウォーク)

お腹の筋肉(体幹)が上手に使えると股関節はさらに動かしやすくなります。お腹と股関節をセットで使う運動をやってみましょう。

  1. まっすぐ立ち、そこから前屈します。
  2. 手で歩くように前に動かします。
  3. 手が頭を超えたくらいで止めます。この時に身体が反らないように注意します。
  4. 足を、歩くように前に動かします。
  5. 足が手の近くまで来たら、身体を起こしてまっすぐ立ちます。

1~5を反復して前に進むことを5回ほど繰り返します。

  • ワンポイントアドバイス:簡単にできたら、なるべく膝を曲げずにやってみましょう!

☆【第1~3段階】を一通り行ったら、もう一度しゃがみ込み姿勢のチェックをしてみましょう。最初よりも、スムーズにしゃがむことができるはずです。

今回のまとめ

今回は、子どもの良い姿勢づくりの基礎となる「しゃがみ込み姿勢」をテーマにご紹介しました。しゃがみ込み姿勢は、股関節周りの柔軟性や体幹の使い方など、良い姿勢や運動能力に関わる部位が深く関係しています。ぜひ親子で実践してみてください!

<Let’s Eat!>きのこの力で子ども健やかな成長をサポート

良い姿勢をつくるためには、体幹の筋力や股関節の柔軟性など大切なことがたくさんあります。そのためにも、食事ではエネルギー補給はもちろん、筋肉や骨、軟骨の材料となる栄養素や、三大栄養素の代謝を促して身体の機能を整えるビタミン・ミネラルといった、きのこに豊富な潤滑栄養素などをバランスよく摂取することが大切です。

<厳選レシピ>

profile

監修 長谷川 尋之

松本大学人間健康学部健康栄養学科専任講師
兵庫大学を卒業後、管理栄養士を取得し、運動と栄養の両面から研究する運動栄養学を大阪体育大学大学院で学ぶ。大学院卒業後は、スポーツクラブアクトス、チームニッポン・マルチサポート事業(栄養)で健康づくりの運動指導やトップアスリート栄養サポートに従事して現職に就く。現在は、運動栄養学の教育・研究とともに、県内・外のアスリートの栄養サポートを行う。
【資格】
管理栄養士、日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士、スポーツ科学修士

監修 カラダのメンテ(⻑野県松本市のパーソナルジム)
代表:⼭本 葵

順天堂⼤学卒業。⼤学在学中に⼋千代リハビリテーション学院とのWスクールを経て理学療法⼠免許を取得。卒業後は相澤病院にてスポーツリハビリテーション業務に従事しトップから成⻑期アスリートの競技復帰を⽀援。その傍ら、⽇本⾃転⾞競技連盟マウンテンバイクのトレーナーとして東京五輪に、⽇本スケート連盟ショートトラックナショナルチームトレーナーとして北京五輪に帯同。現在は様々な競技のトップアスリートから⼩学⽣までの⾝体づくりを⾏なっている。
【資格】
理学療法⼠、⽇本スポーツ協会アスレティックトレーナー、中・⾼保健体育教員免許

副代表:百瀬 優規

⾼崎健康福祉⼤学卒後、理学療法⼠免許取得。卒業後は相澤病院で整形外科や内科など幅広い疾患のリハビリテーション業務を担当。その後、オーストラリアへ留学し政府認定のトレーナー資格を取得。帰国後はトップアスリートから⼩学⽣まで幅広くトレーニング指導を⾏う。現在は⽇本スケート連盟ショートトラック強化スタッフとしてジュニアナショナルチームを中⼼にトレーニング指導も⾏なっている。
【資格】
理学療法⼠、Cert3 fitness(オーストラリア政府認定トレーナー資格)