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菌活辞典

エルゴチオネイン
エルゴチオネインで菌活

エルゴチオネインはきのこなどの菌類や一部細菌のみが生成できる強い抗酸化作用を持つアミノ酸の一種。そもそも抗酸化作用とは、体内で発生した活性酸素を除去する働きのことで、現代の生活環境ではストレスや紫外線、喫煙、排気ガスなどによって、体内で過剰な活性酸素が発生しやすくなっています。 過剰な活性酸素は細胞にダメージを与え、老化や疲労、生活習慣病を引き起こす原因に。エルゴチオネインはそんな活性酸素を強力に除去する働きが認められており、肌のシミ・シワ・たるみ予防などのアンチエイジング効果や、生活習慣病予防、認知症予防などに効果が期待できます。

夏はエルゴチオネインで紫外線対策!

抗酸化剤として化粧品にも含まれているエルゴチオネイン。動物試験では、紫外線による肌へのダメージを軽減することが分かっており(1)、紫外線による肌の老化(シミ・シワ・たるみ等)を防ぐ働きがあると考えられています。きのこを食べて、体の内側から紫外線対策をしてみてはいかがでしょうか?

エルゴチオネインで認知症予防!

活性酸素は認知症のリスクを高めるとも言われており、強い抗酸化力を持つエルゴチオネインは、認知症予防に対する効果も認められてきています。
動物試験では、エルゴチオネインの摂取により認知症の原因物質と言われるβアミロイドによる記憶、学習能力の低下を抑制することが報告されています(2) 。また、軽度認知症患者の血中のエルゴチオネイン濃度が健常者に比べて低いという研究報告があり(3)、エルゴチオネインの認知症予防効果が伺えます。また、老化と共に血中のエルゴチオネイン濃度が低下するという報告もあるため、きのこで菌活による積極的なエルゴチオネイン補給がおすすめです。

健康長寿にも役立つ可能性

スウェーデンで平均年齢57.4歳の高齢者3,833名を21年間追跡調査した結果、エルゴチオネインの血中濃度が高い人は、心血管疾患リスクと死亡リスクが低かったという研究報告があります(4)。エルゴチオネインは健康に長生きするために役立つ可能性があります。

エルゴチオネインの摂取はきのこから

エルゴチオネインはヒトの体内では作ることができないため、食事を通して摂取する必要があります。また、エルゴチオネインは体内に長期間蓄積することができる成分のため(5)、毎日少しずつ摂取して常に十分な量を体内に蓄えることで、日々の健康づくりにつながります。
ちなみに、エルゴチオネインは熱や酸に強く、水に溶けやすい性質のため、炒め物や蒸し物、汁物など料理全般におすすめできますが、茹でて使う際には汁に栄養素が溶け出してしまうため注意が必要。茹で汁をスープとして活用するなどして、余すことなく栄養素をとりましょう!

菌類に特異的に含まれるエルゴチオネイン。きのこの中でも、特にヒラタケ属(霜降りひらたけ、エリンギなど)に多く含まれていることが分かっています。

参考文献

  • (1) Asahi T. et. al., Biosci Biotechnol Biochemistry, 2016, 80(2), 313-317.
  • (2) Yang N.C. et. al., Food Chem Toxicol, 2012, 50(11), 3902-2911.
  • (3) Chear I.K. et. al., Biochem Biophys Res Commun, 2016, 78(1), 162-167
  • (4) Einar Smith et. al., Heart, 2019, doi: 10.1136/heartjnl-2019-315485
  • (5) 齋藤 威, 吉村 義隆, 玉川大学農学部研究紀要, 2016, 第1号, 17-41

きのこに含まれるエルゴチオネイン量

エルゴチオネイン量
ホクト(株)調べ

今おすすめのきのこレシピ

きのこと秋鮭の包み蒸し

夏のダメージがお肌に表れる時期。食事で、身体の内側からのスキンケアをしましょう♪
きのこに豊富なビタミンB2はキレイな肌への生まれ変わりを促し、合わせるなすのナスニンは、肌のダメージの素となる活性酸素を除去して、秋の美肌をつくります。きのこの旨味とりんごの甘味、レモンの酸味が美味しい秋らしい一品です。

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