Do My Best, GO! 〜アスリートの舞台裏

プロアスリートを支える食事に迫る。総合格闘技・浅倉カンナ選手インタビュー

2021.06.01
プロアスリートを支える食事に迫る。総合格闘技・浅倉カンナ選手インタビュー

プロとして活躍する方々のインタビューを通し、明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。
第7回は、 “純情可憐タックル女子”の愛称で親しまれる総合格闘家・浅倉カンナ選手のインタビューをお届します。浅倉選手は、まさに女子格闘家界の旗手とも呼べる存在。「普通の女の子の倍以上は食べていました」――彼女のしなやかで強い身体を支えている食事や、日々大切にしている考え方についてお伺いしました。

幼稚園年長の時にレスリングをはじめ、高校生の時に総合格闘技に転向されたという浅倉さん。かなり幼少期の時からハードな練習をされていたことと思いますが、やはり食事はたくさん食べていましたか?

「元々好き嫌いはそこまで多くなかったんですけど、量は全然食べられませんでした。レスリング始めた頃は同世代の女子が大きくて体重差で負けることも多く、父からも増量のためにたくさん食べるよう言われて、少しずつ食べられるようになりました。高校生の時は量もしっかり食べられるようになり、普通の女の子の倍以上は食べていましたね。やっぱ動いていたので、部活をやってた時も、格闘技に転向した時もめちゃめちゃ食べました」

例えばどれくらいですか?

「カレー3杯とか…。動く量が半端なかったのですごい食べてました」

女性でそれは確かに多いですね。でも、毎日のハードな練習のためにはそのくらい必要なのですね。良いパフォーマンスのために日頃から食生活で気をつけていることはありますか?

「あまりストイックな方じゃないと思いますが、小学校くらいから大会に合わせて減量してたりしていて、減量の時だけちゃんと制限して、普段の食生活ではあまりストレスかけないように好きなものを食べています」

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特に好きな食べ物ものは何ですか?

「お肉が好きです。焼肉は結構行きます。家族で減量に入る前、焼肉へ行ったりしました。友達と行ったりとか…、減量前は焼肉が一番多いかもしれませんね」

逆に減量はどのような感じでやっているのですか?

「減量は最近ちょっとやり方を変えていて、結構時間をかけて体重を落としています。前回の試合の時は3週間くらいかけてちょっとずつちょっとずつ落としています。食事を減らして、でもお米も食べないとエネルギーが出ないのでご飯は減らし過ぎずバランスをとってやっています。食べない減量はしてないですね。食べてないと代謝も下がり、体重も落ちづらくなってしまうので。」

食べるのを減らせば、すぐ体重って落ちるわけではないですよね?

「そうですね。2週間前から計量の前日までで水抜きというのをするのですけど、その準備で更に2週間前ぐらいからは水を1日4リットル飲むんです。身体の循環を良くして、最後に身体中の水分を一気に2キロぶんぐらい抜くっていう減量法です。そうですね、それを考えると、食事をちょっと減らしたくらいではあまり体重は落ちないかもしれませんね。水をたくさん飲んで、練習中も思い切り動いて、それでもちょっとずつ落ちていきます。前までは1週間ぐらいで一気に落としていたんですけど、身体が弱くなるように感じて。今は徐々に徐々にやることで体脂肪もちゃんと減らして、筋肉量は落ちないようにしています」

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しっかり動けて勝てる身体を作るために、時間をかけて、食事も意識しながら身体を調整しているんですね。きのこは低カロリーで様々な栄養が摂れるので、減量にも最適かと思いますが、きのこはよく食べますか?

「はい、食べますね。本当にたくさん食べます。食物繊維やビタミンなど色んな成分が入ってるし、ヘルシーで食べ応えもあるので、体重を意識する減量中にはすごくいい。もちろん減量中だけでなく、普段からきのこ料理が大好きです」

きのこの種類で好きなものは?

「お鍋に入ってるきのこが好きなので、しめじとか椎茸やエリンギも食べますね。舞茸もめっちゃ食べます。減量中に食べるものって普段の時には好んで食べなくなったりするんですけど、きのこは全然ならないです」

きのこ料理の中でも特に好きなものはありますか?

「スープは一番食べるかもしれません。特に減量中は塩分をあまり摂らないようにしているので、塩分は控えめの薄味にして食べています。料理というか、本当にシンプルなスープみたいな感じです。あとは鍋も好きです。トマトときのこのパスタは、栄養のバランスもいいですし、組み合わせも好きなので、外で食べたりする時は結構頼みます」

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好きなものをストレスなく食べる、という土台には、自然に身体に良いものを選んでいるからこそできるような印象を受けました。そのように身体を整えていらっしゃる浅倉さんですが、精神面のコンディションはどう整えていますか?

「毎試合、自分のメンタルはその時々で変わってくるので、その時その時で自分に対して向き合っています。すごく下がっちゃう時もあるし、わーって上がってくる時もある。下がっている時はこんなんで大丈夫なのかなって不安になったり、逆に早く試合したいなぁみたいな時もあるので・・難しいですね。ただ、いざ試合当日になると、そんなに緊張はしないです。リングを上がる時は「今まで準備はやってきた」という気持ちです。その日に急に強くなることはないんで。もうあとはやるだけだという気持ちのほうが大きいです」

昔からそうだったんですか?

「いえ、デビュー戦とかはめちゃめちゃ緊張しました(笑)」

とても冷静にご自身と向き合われている印象がありますが、試合終えた後はどのような気持ちになることが多いですか?

「それも本当その時次第で、納得いってない試合の時はすぐに練習しようと思いますし、ケガやどこか痛いとかあったらちょっと休もうかなと思います。ついこの間の試合は負けちゃったんですけど、その試合に向けて結構集中してやってたので、その時は「あー、やっと終わったー」って思いました。ケガもあったので3週間くらいゆっくりしました。ケガがなかったら大体すぐ練習を再開しています」

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毎試合全力で向かわれているその姿に、観客の皆さんも感動されるのだと思います。浅倉さんにとって格闘技の魅力とはどのようなところですか?

「格闘技って普通の人じゃ触れられない競技、みたい感覚もあると思いますが、全然そんなことないです。格闘技だけではなく、全てのスポーツがそうだと思うのですけど、その選手をちゃんと一人一人知って、見ていただけたら、より面白いのかなって思います。みんな色々なものをかけて戦っていて、本当リングが全てなんで。リングに上がっている時が一番見られるし、全てを出すために頑張っている。そこですごい試合が生まれてくるとこが魅力的だなって。上がる前の期間ってそこまで色んな人に見られてるわけじゃない中、どれだけ何をかけてきたかを感じてもらえたらいいな、と思います」

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そこに至るまで、本当に様々な葛藤や困難もあると思います。浅倉さんに続く若い世代、頑張っている子どもたちにメッセージをお願いできますか?

「頑張ってる、頑張り続けることって難しいと思います。それを続けていればある時あー実ったなっていう日が絶対来るし、それは自分も経験してるので、一番はその競技を楽しんで、たくさん考えることが一番じゃないかなって。いきなり強くなるのは誰もできることじゃないので、地道にやって、それが楽しければ楽しいほど成長していく。自分の目標を持って、コツコツが一番じゃないかな。」

最後に、子どもたちにとっても“身体作り”が資本だと思いますので、食事に関してのアドバイスをお願いします。

「そんなこだわってないで、逆に好きなものをたくさん食べた方が強くなるんじゃないかなって勝手に思ってます。プロテインとかをこまめに摂るのも大事なんですけど、まずはちっちゃい頃とかは好きなものをたくさん食べて、ストレスなく全力で競技をやってたら、身体は強くなるんじゃないかな。自分がレスリングずっとやってて、好きなもの食べて、あんまりケガとかしてこなかった。身体に良いものをたくさん気にせずに食べるのが一番じゃないかなと思います。」

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浅倉カンナ選手のDo my best,Go!

■ストレス解消法やリラックスの方法は?
思い切り遊ぶか思い切り寝るか。

■寝る時どのくらい寝てますか?
もう何も考えずに寝てます。思う存分。気が付いたら夜になってたりとか全然あります。昼寝して夜になっちゃうことも。

■競技人生の中で忘れられないシーンは?
やっぱりRENAさんに勝った試合ですね。格闘技始める前から憧れていて、そこまでいって戦った、その時ですかね。

■これからの目標、目指す姿は?
戦って練習してをまた繰り返して繰り返して作っていって、自分の中の一番のベルトをとること。でもそこ目標にしてたらそれ以上がれないのでそれを越える努力をしていきたいです。

■浅倉選手にとって総合格闘技(RIZIN)とは?
自分の全てを出せることだと思います。もう生活の一部です。

■好きな言葉、座右の銘は?
自分はポジティブにいたいタイプなので、「全ては自分次第」ってよく使います。

浅倉選手が今食べたい菌勝メシ

コメント

格闘技は消耗が激しいので、日ごろからしっかりご飯を食べて栄養をとることを心がけています。このレシピは、味が好みのうえ、きのことあさり、パスタで栄養バランスがよく、エネルギーチャージや疲れをとるのにもぴったり。また、きのこは味わいや食感、風味が良いのでパスタとの相性もよいですよね。練習終わりのご飯に食べたいです!

きのことあさりのトマトパスタ

きのこには糖質の代謝を促してエネルギー補給を助けるのに不可欠なビタミンB1が豊富なため、パスタと合わせることで効率のよいエネルギーチャージをサポート!
また、あさりにはアスリートは特に積極的に摂りたい鉄分が、トマトには疲労の回復にも役立つビタミンCが含まれるので、アスリートを応援する一品です。

詳しく見る>

profile

浅倉 カンナ

(あさくら・かんな)

1997年10月12日生まれ。158㎝。パラエストラ松戸所属。千葉県出身。

幼い時からレスリングを始め、多数の大会に出場して、国際大会で優勝した経験も持つ。高校生と時に総合格闘技の道へ。14年10月、17歳でプロデビュー。16年に、格闘技イベント「RIZIN」(ライジン)へ参戦し、2017年には女子スーパーアトム級トーナメントではファイナルで憧れだったRENAを下し、タイトルを獲得した。成長著しい24歳は、自身の師匠と仰ぐ、浜崎朱加の持つスーパーアトム級チャンピオンの座の奪取すること、そして世界の舞台を目指す。YOUTUBE「浅倉カンナチャンネル」も人気。

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