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菌活コラム

軽やかな春のスタートを♪朝の「菌活」がパワーの源に

2025.04.01
軽やかな春のスタートを♪朝の「菌活」がパワーの源に

4月は新年度、新学期を迎える「始まりの時期」。新しい生活や環境、人間関係など様々な変化が訪れます。周囲や自分自身の変化にも心躍る一方で、身体は不安や緊張で疲れを感じやすい季節でもあります。そんな始まりの時期をしっかりと前向きに歩んでいくためには、日々の食事の工夫が欠かせません。そこで今回は、1日の原動力となる「朝食」の重要性とともに、春本番を元気に過ごすための食事のコツをご紹介します。

INDEX

毎日健康的に過ごすために「朝食」が大事な理由5つ

皆さんは朝食をしっかり食べていますか?朝食は1日のエネルギーのもとになる大事な食事。しかし、厚労省の令和元年国民健康・栄養調査によると、朝食を食べない人の割合は、男性15.5%、女性9.1%となっており、年齢別で見ると男性は40代(50.0%)の欠食率が最も高く、女性は20代(35.7%)が最も高い結果でした。

朝は時間がない、お腹が空かない、食べる気が起こらないなど様々な理由で朝食を摂らない人が増えているようですが、朝食を摂ることには、以下の5つのメリットが期待できます。

① 脳や身体のエネルギー源になる
② 体温が上がり代謝がアップし、太りにくくなる
③ 胃腸が動き出してお通じが出やすくなる
④ 体内リズムが整う
⑤ 集中力がアップして勉強や仕事を効率よくこなすことができる

朝食には、日々を健康的に生活する上で欠かせない心身の機能をしっかりと働かせる効果があり、1日を効率よく、エネルギッシュに活動することに繋がります。逆に、朝食を抜くとパワーが出るのが昼食後となってしまい、夕方や夜に最高潮を迎え、夜更かしすることにも繋がります。結果、睡眠不足や疲労回復不足が蓄積して疲れのもととなってしまいます。朝食を食べることは生活リズムが整い、身体にとって一日のはじまりを知らせてくれる目覚まし時計のような役割を持っていると言えるのです。

心も身体もシャキッと目覚める!理想の朝食とは?

では、どのような朝食が望ましいのでしょうか?
それは、朝の身体に必要な、次のような栄養素が摂れる食事です。

①糖質とタンパク質

まずは「糖質」。身体や脳はでんぷんや砂糖が分解されてできる「ブドウ糖」を消費して活動しています。集中力アップのためにもご飯やパン、麺類、シリアルなどの「糖類」は大切なエネルギー源の一つとなります。
また、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品や、卵、肉、魚、豆類などの良質な「タンパク質」は筋肉や臓器を作る栄養素で、体内時計をリセットする働きに加え、栄養素を身体全体に運んでくれます。

②ビタミンとミネラル

糖質やタンパク質を代謝し、エネルギーや筋肉を生み出すために不可欠なのがビタミンとミネラル。中でも「きのこ」は、代謝を助けるビタミンとミネラルが豊富な食材です。

きのこに含まれるビタミンB1は、糖質の代謝を促す働きがあるため、身体や脳への効率的なエネルギー補給を助けます。また、糖質をしっかりと代謝することで疲労回復にも役立つため、疲れを感じやすいこの時期にもおすすめ。
さらに、きのこに豊富なビタミンB6は筋肉や身体の機能を調整するホルモンの材料となるタンパク質の代謝を促すため、健康な身体作りに役立ちます。加えてきのこには、身体の調子を整えるのに欠かせないカリウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれているため、一日の元気なスタートをサポートします。

一日の始まりを気持ちよくスタートできることが生活リズムの見直しにも繋がります。
「一日三食しっかり食べて、それぞれの食事でバランス良く食べる」ことが理想的ですが、無理なく続けることもとても大切。そのためには、無理は禁物です。誰もが忙しい朝の時間ですが、少しずつでも食べる量を増やしたり、栄養バランスを意識したりするなど、できるところから始めてみてください。そうすることで日々の変化に身体が対応でき、疲れにくい身体を作ることに繋がるでしょう。

朝食は、「継続して健康を叶える」上でとても大切な意味を持っています。ビタミン・ミネラルが豊富なきのこも朝食に取り入れることで、一日元気に活動できる健康的な身体づくりにつながります。朝の時間を大切にすることで、春本番も軽やかに楽しんでいきましょう。

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profile

池田 正典
医療法人雨宮病院 副院長 / 群馬大学医学部 卒業

石井 華帆
雨宮病院リハビリテーション部 / 理学療法士