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ライフアップコラム

美しい秋とともに楽しむ神社仏閣巡り。作法や心への効果、おすすめスポットまで一挙ご紹介!

2025.10.20
美しい秋とともに楽しむ神社仏閣巡り。作法や心への効果、おすすめスポットまで一挙ご紹介!

秋本番となり、各地で紅葉が見ごろを迎えていますね。山や渓谷、公園など紅葉を楽しめるスポットは所々にありますが、今年の秋は紅葉とともに楽しめる“神社やお寺”を訪れてみるのはいかがでしょうか。
秋の澄んだ空気と紅葉に包まれた神社仏閣は、日常の喧騒を離れて心を整える特別な時間を与えてくれます。そして、歴史ある佇まいや参拝の作法を知ることで、より深くその魅力を味わえるでしょう。

そこで今回は、「神社仏閣」をテーマに前編・後編に分けてご紹介いたします。前編では、神社とお寺の違いや参拝の基本作法、そして秋に訪れたい全国のおすすめスポットもご紹介。
境内の静けさや自然がもたらすリフレッシュ効果に加え、元気な身体づくりに役立つ「きのこ」の栄養もご紹介していますので、秋をアクティブに楽しむヒントに、ぜひご覧ください。

INDEX

巡る前に知っておきたい、神社とお寺の基礎知識

神社とお寺はどちらも日本文化に深く根づいた存在ですが、その役割や祀られている対象、参拝の作法には違いがあります。これらの知識を深めることで、境内を訪れたときにより一層その奥深さを感じることができるでしょう。そこでまずは、神社とお寺の違いや、参拝方法をご紹介します。

神社とお寺の違いとは

神社とお寺は、どちらも祈りの場ですが、その成り立ちや祀る対象にも大きな違いがあります。

神社は神道に基づき、自然や八百万の神を祀る場所。鳥居・しめ縄・拝殿が象徴で、願いを神さまへ届けたり、日々の感謝をお伝えします。
一方、お寺は仏教に由来し、仏像を本尊とする学びと癒しの場。山門・本堂・鐘楼が目印で、合掌や焼香によって心を鎮め、先人への供養や悟りへの道を意識します。

英語でもShrineとTempleと呼び分けられるように、その背景や目的に違いがあり、神社は主に現世の無事や感謝を祈る傾向が強く、お寺は自省や学びを深める時間を促します。

参拝の作法を学ぶ

神社やお寺を訪れる際には、それぞれにふさわしい作法があります。

まず神社では、鳥居をくぐる前に一礼し、参道は神様が通るとされる“中央”を避けて歩くのが礼儀です。手水舎で両手と口を清めたら、拝殿の前で「二拝二拍手一拝」を行い、心を込めて願いや感謝を伝えましょう。静かに頭を下げる所作の一つひとつが、神さまへの敬意を表します。

一方、お寺では、山門をくぐる際に合掌一礼し、手水舎で両手と口を清めてから本堂で手を合わせて祈るのが基本です。香炉で線香を供えたり、鐘をついたりすることができるお寺もあり、その場合は本堂で手を合わせる前に行います。願いを叶える場というよりも、自らを見つめ直し、心を澄ませる時間として大切にされてきました。

神社とお寺の参拝の基本を理解することで、より深い祈りの体験へとつながるでしょう。

神社仏閣がもたらす「心を整える効果」

神社仏閣を訪れると、非日常の静けさに包まれ、自然と心が整います。鳥居や山門をくぐる動作そのものが気持ちの切り替えとなり、紅葉や澄んだ空気は五感を刺激してリラックスを促します。こうした環境はストレスを軽減し、精神的な安定をもたらす効果があると科学的にも報告されています。

また、参拝という行為は祈りや感謝を捧げるだけでなく、自分と向き合い心を整理する時間にもつながります。さらに、自然の中で深呼吸をしながら歩くことは副交感神経を優位にし、免疫力を高める効果も期待されるため、神社仏閣の空間は「心と身体の両面」に良い影響を与えてくれるのです。

参拝のひとときは日常生活へ戻ったときの活力となり、明日からの暮らしを支えてくれる大切な力になるでしょう。

秋におすすめの神社仏閣スポット

中でも、過ごしやすい気候となる秋は神社仏閣巡りにぴったりの季節です。神社やお寺は自然と共に建てられていることが多く、自然の中を歩きながら参拝することで、身体を動かす心地よさと心のリフレッシュを同時に味わえる魅力があります。
さらに、境内を彩る紅葉や澄んだ空気は、日常の疲れを癒やし、静けさの中で自分と向き合う時間を与えてくれます。

ここからは、ハイキングや紅葉と一緒に楽しめるおすすめの神社仏閣をご紹介します。

健やかな秋を楽しむ、神社仏閣ハイキングのすすめ

秋の澄んだ空気を感じながら参拝できる神社仏閣ハイキングは、心と身体を健やかに整える魅力があります。
また、地域ごとに、その土地ならではの風景と祈りの形を楽しめることも魅力の一つ。ここでは、おすすめのスポットを5か所ご紹介します。

<立石寺(山形県)>
「山寺」として親しまれる寺院。千段を超える石段を登るほどに雑念が払われ、眼下に広がる景色が心を癒してくれます。
ウェブサイト:https://rissyakuji.jp/

<筑波山神社(茨城県)>
筑波山中腹にある、全国屈指の由緒ある神社。登山道から望む関東平野の大パノラマは圧巻で、山頂からの参拝は格別の体験です。
ウェブサイト:https://www.city.tsukuba.lg.jp/soshikikarasagasu/keizaibukankosuishinka/
gyomuannai/3/3/1/1001421.html

<薬王院(東京都)>
高尾山の山中にある寺院。初心者向けのコースも整い、紅葉シーズンは多くの登山者で賑わいます。
ウェブサイト:https://takaosan.or.jp/

<貴船神社(京都府)>
全国二千社を数える水神の総本宮。清流沿いに広がる境内と、根が張り巡らされた「木の根の道」を歩く体験は、自然と神秘の両方を感じられる特別なひとときです。
ウェブサイト:https://kifunejinja.jp/

<霧島神宮(鹿児島県)>
本殿、幣殿、拝殿が国宝に指定されている格式高い神宮。霧島連山を背景にした参道の荘厳さと雄大な自然が訪れる人を魅了します。
ウェブサイト:https://kirishimajingu.or.jp/

こうした神社仏閣は、自然と信仰を一度に味わえる“心の栄養”の旅へと導いてくれるでしょう。

一度は訪れたい、秋色に染まる神社仏閣の絶景

紅葉の美しさを堪能できる神社仏閣は、日本ならではの風情が楽しめます。ここでは、美しい紅葉と共に参拝が楽しめるスポットをご紹介します。

<北海道神宮(北海道)>
北海道の総鎮守として崇敬され、道内屈指のパワースポット。広大な境内を包むカエデやイチョウが鮮やかに色づき、澄んだ空気とともに北国ならではの秋を楽しめます。
ウェブサイト:http://www.hokkaidojingu.or.jp/

<平泉・中尊寺(岩手県)>
世界文化遺産に登録された、東日本随一の平安仏教美術の宝庫。参道「月見坂」を覆う紅葉と、金色堂の輝きが調和し、歴史と自然の美しさを同時に味わえます。
ウェブサイト:https://chusonji.or.jp/

<長谷寺(神奈川県)>
四季を通じて花が楽しめるため「鎌倉の西方極楽浄土」と呼ばれています。秋の境内は紅葉に彩られ、高台からは相模湾を望む紅葉と海の絶景が楽しめます。
ウェブサイト:https://www.hasedera.jp/

<瑠璃光院(京都府)>
比叡山の麓に位置する寺院。書院から眺める庭園の紅葉が畳や机に映り込み、幻想的な美しさを生み出します。
ウェブサイト:https://rurikoin.komyoji.com/

<鰐淵寺(島根県)>
武蔵坊弁慶の修行地としても知られる寺院。渓谷に抱かれた山寺で、境内を真紅の紅葉が包み込み、厳かな雰囲気を漂わせます。
ウェブサイト:https://izumo-kankou.gr.jp/683

全国各地で出会える紅葉と神社仏閣の絶景は、秋だけの贅沢な時間を届けてくれるでしょう。

秋をアクティブに楽しむ!内側から身体を整えるきのこのチカラ

秋の参拝やハイキングを楽しむためには、身体のケアも欠かせません。季節の変わり目は、不安定な天候や毎日の寒暖差によって疲れが出やすいため、食事で身体の内側からケアすることが大切です。秋を満喫するためにも、食事からエネルギーを補給していきましょう。

そこで注目したいのが、「きのこ」です。
きのこに豊富なビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える働きがあるため、エネルギーチャージに役立ちます。また、ビタミンB1は、不足すると疲労感や集中力の低下につながるため、積極的に摂りたい栄養素です。

他にもきのこには、肝臓の働きを助けて疲労物質の除去を促すオルニチンや、疲労の原因となる活性酸素を抑える働きのある抗酸化成分のエルゴチオネインも豊富に含まれているため、疲れの感じやすいこの時期にピッタリです。

また、きのこはクセもなくうま味成分も豊富な食材のため、どんな料理・食材とも相性抜群。秋は旬の食べ物が多く、食事が美味しい時期のため、普段の料理にきのこをプラスすることで栄養も摂ることができます。加えて、きのこのうま味成分を活かすことで少ない調味料でも料理がおいしく仕上がり、自然と減塩にもつながります。

食事で身体を整え、神社仏閣巡りをはじめとする秋ならではの行楽や心地よい秋風を楽しんでいきましょう!