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Method of Improving Performance

目標達成への近道! コンディションは“記録”する!(前編)

2019.09.01
目標達成への近道! コンディションは“記録”する!(前編)

新年度を迎えてあっという間に半年が経ちましたが、その間、あなたの身体と心にはどんな変化がありましたか?トレーニングをがんばる、バランスよく食べる、十分な睡眠をとる・・・・・・どれも大切なことですが、自身のコンディションを記録することも、アスリートとして成長するうえで大きな意味があります。今回は自立したアスリートになるために、ジュニア選手のうちから心身の変化やトレーニング内容を記録する習慣をつけることの大切さについてご紹介します。

記録することの大切さ

「記録をつけることで、調子がいい時、悪い時がわかるようになってきた」
「大会前に心を落ち着かせるため、これまで記録したダイアリーを見返して、“私はできる”と思えた」
これは、アスリートのために女性スポーツ研究センターが2012年に開発した「女性アスリートダイアリー」を愛用している方々から届いた言葉です。
私たちの身体は、日々のトレーニングによって傷つけられますが、食事や睡眠・休養によって修復され、これを繰り返して進化しています。その過程で「右足首に違和感がある」、「いつもより息が切れる」、「なんだか身体がだるい」といったトレーニング中に感じるシグナルを、「気のせいだ」とか「明日は出ないだろう」と放置せず、記録していくことが大切です。その記録をさかのぼることで、原因がわかることもあるからです。

記録しておきたい項目とは

スポーツ事情に詳しい医師(内科、整形外科、産婦人科、睡眠呼吸器など)や公認スポーツ栄養士、トレーナーなど、専門的知識・資格を持った専門家が、アスリートがケガや病気で受診したときに、原因や病名を特定するための“大きなヒント”になるという項目(アスリートが記録すべき項目)があります。これに沿って記録していくことをおすすめします。

※ダイアリーの書き方見本ページ↓

ダイアリー

記録

記録の変化で何がわかる?

スポーツをしているほとんどの方が専門家ではありませんから、判断することや、ましてや診断を下すことはできないと思います。しかし、毎日、自分の身心と向き合っているわけですから、「変化を感じる」ことはできるはずです。その変化が、どんな意味を示すのかについて、一例ですが挙げておきましょう。

記録

記録

コンディションを記録することはウォーミングアップやクーリングダウンと同じくらい大切で、これもトレーニングの一環なのだと思えれば、日々の記録も継続できるのではないでしょうか。また、ケガや病気の早期発見、早期治療に役立つことはもちろん、受診する際に記録したものを持参することで、過去のあなたの状態を知ることができ、医師の診断の手助けになります。
あなたの身体は、毎日一生懸命動いています。自身の身体の声をきちんと聴いて、記録することを習慣にしていきましょう。

参考文献
順天堂大学 女性スポーツ研究センター. (2019). 女性アスリートダイアリー. Retrieved April 17, 2019 from https://www.juntendo.ac.jp/athletes/notebooks/
鈴木志保子.(2018). 理論と実践スポーツ栄養学. 日本文芸社.
北出真理, 尾崎理恵, & 松村優子. (2018). 月経について.Female Athlete Diary 2019, 60-67.
日本産科婦人科学会・日本女性医学学会. (2017). 女性アスリートのヘルスケアに関する管理指針. 日本産科婦人科学会事務局.

監修者 桜間裕子(Yuko Sakurama)

監修者 桜間裕子(Yuko Sakurama)
小学校1年生から水泳を始め、筑波大学時代には100m自由形でインカレ優勝、リレー種目で日本記録を更新するなど活躍。卒業後、高校教諭を経て、1997年より青年海外協力隊員として中国・大慶市体育学校の水泳チームを指導。帰国後、2000年よりNPO法人ジュースに入り、「2006世界女性スポーツ会議くまもと」などの国際会議を成功に導いた。2008年より日本パラリンピック委員会勤務。北京、バンクーバーでのパラリンピックで日本選手団総務を務めた。2014年より順天堂大学女性スポーツ研究センターシニアマネジャーに就任、その傍ら2019年3月同大大学院博士前期課程(修士)修了。

女性スポーツ研究センターURL https://www.juntendo.ac.jp/athletes/

今月の菌勝メシ

目標達成への近道! コンディションは“記録”する!

自立したアスリートになるために大切なのが、ジュニア選手のうちから心身の変化やトレーニング内容を記録する習慣。 中でもスポーツをする際に欠かせないのがコンディション管理です。食事からも“健康の要”といわれる腸のコンディションを整えて、さらにパフォーマンスを高めましょう。

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【協力】NPO法人ジュース(JWS)

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