Do my best, GO! 〜今、輝く女性たち

第6回 モデル兼料理家 浅野美奈弥さん

2021.05.13
第6回 モデル兼料理家 浅野美奈弥さん

自分らしさを探究しながらイキイキと人生を楽しんでいる方に、生き方のヒントを伺う連載企画「Do My Best Go!」第6回は、モデル兼料理家として活躍している、浅野美奈弥さんのインタビューをお届けします。

モデルとして第一線で活躍しながらケータリング「美菜屋」を主宰し、栄養たっぷりの色鮮やかなお弁当やオリジナルレシピが人気の浅野さん。マラソンランナーとしての顔ももち、ランニングコミュニティ「GOGIRL」も運営されています。多角的にフィールドを広げている浅野さんのライフスタイルと、キープし続けている健康と美容の秘訣について伺いました。

浅野美奈弥さん

モデルだからわかる、モデルが求める料理をお届け

モデルという表舞台に立つ仕事と、ケータリングという裏方的な仕事。タイプの違う仕事のどちらも「好きだから頑張れます」と笑顔で言い切る浅野美奈弥さん。学生時代からモデルと学業を両立し、大学卒業後はモデルをしながら高校時代にオーケストラに所属していた経験を生かしてD Jをしていたこともあるそうです。常に2足以上の草鞋を履いて、試行錯誤しながら自分自身の“できること”“やりたいこと”を追求し続けています。

現在はモデルという肩書きのほかに「料理家」としても活躍中で、モデル3割、料理家7割の仕事の比率が「今の私には丁度いいバランスです。自宅とは別に料理をするアトリエを借りているのですが、<美菜屋>を立ち上げた2018年からこの3年間、来ない日はないぐらい来ています」と楽しそうに語ります。

浅野美奈弥さん

美菜屋の料理は彩り豊かな見た目の美しさだけではなく、栄養バランスや食べ応えに定評があり、旬の野菜をふんだんに取り入れているのが特徴。グラビアページを担当する女性誌の編集者からのオーダーが多く、ほとんどの女性誌から注文を受けたことがあるという人気ぶりです。

「ヘルシーなお弁当といっても、例えばサラダ弁当のような食べ応えのないものでは、すぐにお腹が空いて、結局、撮影中にお菓子をつまみ食いしちゃうんです。これは私に限ったことではなくて、モデルあるある(苦笑)。そんな過去の経験から、罪悪感なくお腹いっぱいに食べられて、体の中から美容と健康をサポートする。そういうケータリングを提供したいという気持ちが美菜屋の出発点です」

浅野美奈弥さん

体を壊した経験から「食」と真剣に向き合う

見た目の彩りから栄養バランスまで計算されたケータリングは、浅野さんが単に料理上手だからできたわけではありません。フードスタイリストやダイエット検定1級、スーパーフードスペシャリストやスポーツフードスペシャリストなど、料理に関する資格を次々に取得し、料理家のアシスタントを務めるなど、プロ意識をもって食に真剣に取り組んできたからこそ。

モデルの浅野さんが、そこまで食に打ち込むには訳があります。それが26歳の時の体調不良による入院です。

「当時は、まだまだモデルとしてやっていけるのか不安を抱える毎日で、オーディションを受けては落ちる、の繰り返し。受からないのは太っているからという思い込みもあって、ダイエットに関する専門的な知識もないままに過剰な食事制限をしていました。ストレスによる過呼吸や、無理なダイエットでホルモンバランスが乱れるなど、体のあちこちに不調をきたした挙句の入院でした」と切々と語ります。

浅野美奈弥さん

モデル事務所を辞めて1年間休職し、自分自身を見つめ直した浅野さんが行き着いたのが、食生活の改善でした。そして、次第に自分だけではなく、モデルとして活躍する人たちの健康もサポートしていきたいという思いも強くなっていったと言います。

そのためケータリングに定評のある料理家の門戸を叩き、1日100〜200食の仕出し弁当を作る実践を磨くとともに、ケータリングのノウハウも身につけていったのです。

浅野美奈弥さん

「走る=セルフコントロール」で前向きになる

そんな浅野さんが、健康と美容のために生活に取り入れているのがジョギングです。
「モデルに復帰してすぐのこと、ハーフマラソンを走る仕事が入ったんです。丁度<変わりたい!>と思っていたタイミングだったので、自分からフルマラソンでと逆提案しました。今まで走った経験もなく、開催まで3カ月しか時間がないという状況で無謀ですよね(笑)。でも、それからとにかく練習して、無事完走できたんです。それもかなりの好タイムで。その成功体験がきっかけで、走ることが生活の一部になりました」。週1回、緑道を5km走っているそうで、マラソン大会の出場が決まると月100kmを走ることもあると言います。

浅野美奈弥さん

「走っていると、不思議と気持ちが前向きになるので、曜日や時間帯問わず、行き詰まったら走るようにしています。走ることで心身をセルフコントロールできる感覚があって、今日ベストな自分でいたいから走る! それぐらい走ることを大切にしています」

“走ること”ともう一つ、日々意識しているのが一日三食をきちんと摂ること。それも、市販のお惣菜や加工食品、コンビニのお弁当に頼らずに、自炊を心がけています。なかでもきのこ類や納豆、ヨーグルトは腸内環境を整えるために積極的に食べており、特にきのこはケータリングのメニューにも頻繁に取り入れる“頼れる食材”です。

浅野美奈弥さん

「きのこは価格も手頃で、スーパーに行くと必ずと言っていいほど買う食材です。魅力はきのこそのものに風味や旨味があるので、凝った味付けをしなくても美味しく仕上がることと、食べ続けるとお通じも良くなって、腸内環境が整っているのを実感できること。それにきのこに含まれる食物繊維は代謝アップや美肌作りにも効果ありなので、女性にはぜひ食べていただきたい食材です」と語ります。

特によく作るのがブナシメジマイタケエリンギ、エノキ、しいたけを使った「オールスターきのこ炒め」。今回はそれをさらに簡単にアレンジしたきのこ炒めを教えてもらいました。使ったキノコは、ブナシメジマイタケエリンギの3つのみ。これを食べやすい大きさにしてごま油で一気に炒め、しんなりしてきたら紫醤油(なければ醤油で可)を加え、最後に炒りごまを振って完成です。

浅野美奈弥さん
浅野美奈弥さん

「このまま食べるのも美味しいですが、おむすびやパスタの具にもおすすめ。冷蔵庫で約5日は保存が効くので、作り置きしておくと便利です」

「正常な舌」を取り戻すことが美容と健康の要

冷蔵庫や冷凍庫に常に“ストックきのこ”があり、スープや味噌汁の具に、旬の秋にはほぼ毎日きのこが食卓に上るそうです。

そんな浅野さんの思い出に残るきのこ料理が、料理家のアシスタント時代に覚えた「きのこ醬(ジャン)」。揚げたブナシメジとゆでたナメコ、醤油と食用油を加えてミキサーにかけるだけ。「野菜、魚、肉と何にでも使える万能ソースで、これを作るのが大好きでした」と振り返ります。

「自炊が大変な日は、無理せず味噌汁だけ作るようにするなど“無理しない”のも続けていく秘訣です。その点、きのこは出汁がとれて、調理も楽。化学調味料に慣れた舌が正常になればなるほど美味しさがわかります。舌が正常になれば、どんな食材も素材そのものの味がわかるようになって、体に合わないものを口にした時に違和感を覚えるようにも。料理を手作りして、ジョギングする。こうした生活を続けたことで私自身も肌艶が良くなって、肌荒れしにくくなりました。昔より体重は増えましたが、今の私の方が好きって胸を張って言えます。美容と健康のために特別な何かを始めるよりも、まず舌を整える。それだけで体が変わっていく喜びを、多くの人に知って欲しいですね」

浅野美奈弥さん

今年7月には今のアトリエから3階建ての事務所兼キッチンスタジオに移る予定の浅野さん。事業は拡大傾向にあり、主宰するガールズランニングコミュニティ「GOGIRL」の会員数は約60人に上り、オンラインでの情報発信も活発です。モデル、料理家、そしてランニングコミュニティの運営――、浅野さんの活動範囲の幅も奥行きも、これからますます広がっていきそうです。

profile

浅野美奈弥

(あさの・みなみ)

■モデル・料理家。1991年、北海道生まれ。学生時代からモデル活動をスタートするとともに、DJなど幅広く活動。26歳で過度な体重制限などによるストレスなどによって体調を崩したことをきっかけに、食とスポーツをテーマにライフスタイルの改善を決意。料理家のアシスタントを務め、フードスタイリストの資格を取得するとともに、ダイエット検定1級、スーパーフードスペシャリスト、スポーツフードスペシャリストなど数々の資格を取得。2017年、モデルに復帰。モデルを続ける傍ら、フルマラソンに出場するなど活動の幅を広げる。2018年7月にケータリング「美菜屋」を本格始動。2019年にはガールズランニングコミュニティ「GOGIRL」を主宰している。

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